平成版「金の卵 」に期 待

支局
各社・国交省で入社・入省式
平成版「金の卵」に期待
埼玉、中部
い、期待に応えて頑張っ
てほしい」と述べた。
清水建設は、東京・中
央区の本社で245人の
新入社員と4人のキャリ
ア採用社員を迎え入れ
た。宮本洋一社長は、
「建
設業は、人々の生活基盤
をつくり、社会の中でな
くてはならないものであ
り、建設業に誇りを持っ
てほしい。当社は211
年にわたるものづくりの
歴史があり、ものづくり
にベクトルを合わせて、
更なる高みを目指してほ
しい」と語った。
大成建設は、東京・新
宿区の本社で301人を
迎え入れた。1日付で就
任した村田誉之新社長が
新入社員を前に「これか
ら諸君は全国各地、世界
各国で〝地図に残る仕
事。〟を自らの手で進め
ていくことになる。私は
〝ネバーギブアップ〟を
一つの信条としている
が、諸君もこの精神を持
って困難な場面も、率先
して立ち向かってほし
い」と激励した。
竹中工務店では、大阪
市中央区の本社で238
人が参集。宮下正裕社長
は、「建築ナンバーワン
の企業の社員として〝豊
かな未来のために意義あ
入社式は、専門工事業
でも執り行われている。
創業 年目を迎える鉄筋
工事業の小黒組(東京・
江東区)は、今年7人(昨
年は 人)を採用。毎年
採用してきた千葉の高校
から、今年は採用できな
かったほど、新入社員の
獲得競争は同業種以外で
も激化している。1日の
入社式で貴重な7 人の
「人財」を迎え入れた。
このうち5人は 男性
で、「直用工」としの採
用だ。直用工ではないが、
大卒の女性も採用してい
る。厳しい人手不足と言
われる鉄筋工事業で、特
に現場作業に当たる2次
下請での人材確保が難し
い状況を踏まえ、同社は
入
札
情
報
年度入社式 企業トップ訓示
~
高速各社 大規模更新2四半期から
~
神宮外苑 再整備で新スポーツ拠点に
専門工事業では直用工も
るものを世に遺す〟とい
太田国交相
う大きな志のもと一つひ
とつの仕事に全力を注ぐ
仕事は国を背負う気概で
とともに、自己の研さん
に励んでほしい」と訓示 国土交通省が今年採用 任を持ち、血の通った政
した職員のうち、海上保 策をつくりあげ、実効す
を述べた。
安庁などの専門職を除い べく精進、努力していく
た総合職、一般職の合計 ことを誓います」と述べ、
は913人。前年よりも 代表して入省に当たって
人増加した。このうち の決意を表明した。
女性は ・2%を占める この誓いの言葉を受け
285人(前年136人) て、太田大臣は「一人ひ
を採用。採用全体に占め とりが国を背負って立つ
る女性の割合が、前年か という気概をもって、今
ら倍増した。
日からしっかり仕事をし
1日の入省式には、本 てほしい」と激励。また、
省採用の171名 が出
席。青木建吾さんが出席
者を代表して、太田昭宏
国土交通大臣から辞令を
受け取った。その後、大
西美和さんが、安心して
暮らせる社会の形成に向
け「私たちは国土交通省 国土交通省は、技術評
の一員として、覚悟と責 価点の算定方式を変更
したことに伴い、建設工
事の「 ・ 年度定期競
争参加資格審査」で、意
に反して上位ラン クに
繰り上げになって しま
った企業を、元々のラン
クに残せるように する
措置、いわゆる「残留措
置」の適用状況を明らか
にした。各地方整備局ご
との適用数をまとめてい
昨年、 年ぶりに直用工
を採用。1次下請として
工事を円滑に回 すこと
や、若者に現場の仕事を
きちんと覚えてもらう観
点から、今年も直用工と
して迎え入れた。
入社式で千代田則雄社
長は、新入社員に「小黒
組を早く好きになってほ
しい。そして当社のモッ
トーである、明るく元気
に、そして楽しく仕事が
できるように努めてほし
い」と述べた。
内山聖会長は「日本一
給料の高い鉄筋屋」であ
り、多くの資格を持ち、
先輩がきちんと面倒を見
るため、ここ何年も「新
入社員が辞めない会社」
であることを強調。「3
年はムダ飯を食べてもい
い。4年目からは稼いで
もらう」と述べ、失敗を
恐れず仕事を覚えてほし
いとエールを送った。
国交省・辞令交付
前金払での特例を継続
東日本大震災の国発注工事
2050年の国土のグラ
ンドデザインを昨年示し
たことにも触れ、様々な
条件の中で、日本を「ど
のように立派な国にして
いくかのか、その主力部
隊が皆様だ」と評価、2
050年を目指して「頑
張りぬいてほしい」と熱
弁を振るった。
改正安衛則
施工で通知
厚 労 省
厚生労働省は、労働安
全衛生規則の一部を改正
する省令の3月の公布と
7月からの施行を 踏ま
え、都道府県労働局長に
省令の施行に関する通知
を行った。あわせて、改
正で追加される安全衛生
特別教育規定の一部を改
る。
一般土木で、Aランク
に位置付けられたものの
うち、Bランクに残留し
た企業数は、東北地整3
社、関東地整 社、北陸
地整2社、中部地整 社、
近畿地整 社、中国地整
9社、四国地整6社、九
州地整3社。これら地整
で重複登録もあるため、
Bランクへの残留企業数
は、延べで 社。
一般土木のBランクに
位置付けられたものの、
Cランクに残留した企業
数は、東北地整7社、関
東地整 社、北陸地整8
社、中部地整 社、近畿
地整6社、中国地整4社、
四国地整3社、九州地整
3社。Cランクへの残留
・ 年度資格審査残留措置
延べ 社が一般土木Bに
正する告示に関する通知 適用日時点での作業従事
も行った。
者への措置(受講時間の
今回の省令改正では、 半減)、特別教育を全部
足場からの墜落防止対策 省略できる者等が規定さ
の強化として、足場作業 れている。
床の規定の見直し、足場
4月は新
の組立て等の作業での墜
生活のスタ
落防止措置の充実や鋼管
ートに伴い
足場の規定の見直しのほ
何かと出費
か、注文者(元請事業者)
が嵩む時期
の点検義務の充実ととも
に、足場の組立て等の作 である。子育て世代の
業に係る業務の特別教育 人にとっては切実に感
の追加など、不安全行動 じていることだ。政府
の防止も盛り込 んでい はこのほど、消費税の
%引上げ時期につい
る。
特別教育の告示では、 て 年4 月 に 確 定 し
学科教育の内容として、 た。もともと、一年半
足場及び作業の方法に関 先送りをしただけで、
する知識、工事用設備・ 解ってはいたことだが
機械・器具・作業環境等 景気動向に影響を及ぼ
に関する知識、労働災害 すのではないかと懸念
の防止に関する知識、関 される。さらに、今回
係法令の4項目を規定。 は景気条項は削除され
ているので、確実に2
年後には日本の消費税
は %になる▼昨年4
月に5%から8%に引
上げられたことで実質
は多くの家庭が現状で
は減収となり、賃金が
上昇しても追い付いて
いない。加えて、電気
料金や食品関係等の値
上げが今月から相次い
で行われている▼建設
業界にとっても色々な
資材の値上げが打ち出
されている。当然、財
布の紐は固くなるので
あります。消費が進ま
なければ景気は良くな
らないと解ってはいて
も、個人でいえば将来
に不安が あ り 使 え な
い。企業も益々、経費
削減に努力しなければ
ならない▼消費税の税
率引上げは致し方ない
ことと思っている。ま
た、諸外国に比べて我
が国の消費税率は低く
抑えられてきたことも
承知している。政府は、
数々の減税措置も実施
しているし、消費税が
国民全体で負担すると
いう公平なものである
とも思っている。しか
し、国民の生活を守る
という観点から軽減税
率等についてももっと
議論して欲しいと思っ
ている。
企業数は、延べ 社。
一般土木のCランクに
位置付けられたものの、
Dランクに残留した企業
数は、東北地整8社、関
東地整1社、北陸地整2
社、中部地整7社、近畿
地 社、中国地整0社、
四国地整1社、九州地整
7社。Dランクへの残留
企業数は、延べ 社。
なお、公共工事の改正
品確法を受け、競争参加
者の中長期的な技術的能
力を確保する視点から
「災害時における工事の
実施体制の確保の状況」
も今回、加味した。技術
評価点の算定式を一部見
直し、直轄工事での災害
復旧実績を1件あたり2
倍にして算出したため、
上位ランクに変わる企業
も出てきた。
これにより、企業の競
争に大きな環境変化をも
たらすことで、地域の社
会資本整備や管理の担い
手確保、さらには優良企
業育成を阻害させない観
点から、残留措置を取る
ことにした。残留措置は
今回で4回目となる。
10
17
支社
ますますその役割、使命
は重要となる。培ってき
た世界に誇るべき技術力
に磨きをかけ、その使命
を果たしていかなければ
ならない。皆さんの活躍
を期待している」と挨拶
した。
鹿島は、東京・港区の
KIビルで執り行い、1
84人の新入社 員を前
に、中村満義社長は、
「今、
建設業界は社会から大変
期待されている。国民の
生活と命を守る ために
は、安全な国土と社会を
支えるインフラ を形作
る、われわれ建設業の力
が不可欠となる。皆さん
は、この仕事を誇りに思
被災地域とは、東日本
大震災で災害救助法が適
用された市町村区域で、
岩手県・宮城県・福島県
の全市町村、青森県・茨
城県・栃木県・千葉県・
長野県・新潟県の一部の
市町村となる。
終結の決定を受けた。
今後の運転資金につい
ては、三菱東京UFJ銀
行、日本政策投資銀行を
共同アレンジャーとし、
福岡銀行を中心に各行の
参加を受け、融資枠総額
億円のシンジケートロ
ーン契約を締結してお
り、当面の事業運営に関
わる資金の支援を受け
る。
新生りんかい日産建設
として再出発し、今後も、
海上土木、陸上土木およ
び建築事業並びにこれら
に関連する事業を一体と
して維持・発展させてい
くことを目指して、役職
員一丸となって邁進す
る。
11
大 阪 、神 奈 川 、九 州 、中 国 、東 北 、甲 信 越
大手5社トップが訓示
東日本大震災の復興、
東京五輪に向けた社会イ
ンフラの整備など、建設
需要が高まる中で、1日
のゼネコン各社の入社
式で、新たな風が吹き込
まれた。各社長も熱のこ
もった訓示を述べ てい
年度入社式 る。
大林組は、267人の
新入社員を迎え、東京・
港区の本社で執り行い、
白石達社長は、「コーポ
レートメッセージのひと
つである『時をつくるこ
ころで創る』には、未来
に繋がる社会基盤をつく
るという意味もあり、自
然災害から社会を守ると
年度入社式 いう課題がある中では、
利負担軽減や資金繰りの
改善、労働者・下請企業
等への早期支払確保等が
期待される。
更生手続終結が決定
その後、今年3月4日
に更生手続の早期終結に
向けて、アスパラントグ
ループ(AG)が無限責
任組合員として管理・運
営するAG投資事業有限
責任組合および大和PI
パートナーズとスポンサ
ー契約を締結。増資引受
代金の払込みを受け、残
る更生債権等を一括弁済
する許可を東京地方裁判
所から得て、3月 日に
弁済を実施した。これに
伴い、東京地方裁判所に
更生手続終結の申立を行
い、3月 日に更生手続
再出発し、役職員一丸で邁進
りんかい日産建設は3
月 日、東京地方裁判所
に更生手続終結の申立を
行い、更生手続終結の決
定を受けた。
同社は、 年9月に東
京地方裁判所から更生手
続開始決定を受け、 年
9月には同裁判所から更
生計画の認可決定を受け
て、以降、全社を挙げて
更生計画の遂行に取り組
んできた。この間、業績
は順調に推移し、更生債
権等も 年6月の第1回
弁済以降、計画通りに実
施してきた。
11
(http://www.kensan-news.com/)
1日、建設各社は新入社員を迎え入れる「入社式」を、国土交通省では、
東京・霞が関の国交本省で「入省式」を執り行った。今年も次代を担う多
くの若者が、技術者、技能者、発注行政・建設業行政の事務官・技官など、
それぞれの立場で、建設産業という大きなステージを歩み始めた。集団就
職があった戦後と背景は異なるものの、今や少子高齢化が進む中で、どの
業界にとっても新入社員・職員は、いわば平成版「金の卵」。貴重な存在
であり、大いなる戦力だ。夢や希望と不安を抱いた若者が、成功と失敗と
いう経験を重ねながら、活躍して大きく成長し、そして次代の建設産業を
支え担っていくことが期待される。
清水建設
大成建設
小黒組
年度入社式 国土交通省は1日、東
日本大震災の被災地域に
こうした関連体制や対 おける国発注工事で▽前
策などの共有化も防災教 金払の割合を請負金額の
分の5以内(設計・調
育の一環として推進した
査、測量、機械類の製造
いとの考え。
は請負金額の 分の4以
首都直下地震
内)▽中間前払金の対象
対策検討も
となる工事は請負金額3
00万円以上の特例措置
( 年4月創設)を、引
き続き 年度内において
も適用することを明らか
にした。
東日本大震災に係る復
旧・復興事業の本格化を
受け、被災地域での公共
工事の円滑かつ適正な施
工の確保が図られるよう
に継続するもの。前金払
は、資材購入や労働者確
保など建設工事着工資金
の確保のため、工事代金
の一定割合を前払いする
もので、業者の着工資金
確保による資金調達の金
日建連は災害対策委員
会に首都直下地震対策ワ
ーキンググループ(片山
一座長)を設置、対策の
具体的検討に着手してい
る。 年度末までに成果
を策定する。
第2回会合を4月7日
に開く予定。発災時に災
害対策本部を設置する東
京建設会館(東京・中央
区八丁掘)が使用不能時
の対応策、本部・支部の
役割や連絡体制、災害時
に対応するための資機材
調達のネットワーク体制
などを検討する。
20
67
〒173-8710 電話 03(3961)1691(代表)
方整備局の担当官の講演
を予定している。
省庁を横断する総合防
災情報システムは、中央
防災無線を介した被害状
況などの情報収集・伝達
などを扱う総合情報プラ
ットフォームを構成。指
定公共機関は各省庁とと
もに同システムのなかで
中央防災無線網を 編成
し、関係組織間の連絡調
整・連携などを担う。
関東整備局は「首都直
下地震道路啓開計画」の
検討を本省、東京都、道
路会社を交え進め てい
る。同計画は首都直下地
震に備え、都心に向けた
八方位ごとの優先啓開ル
ート設定とタイムライン
に沿った具体的な行動計
画、人員・資機材支援体
制などを定めるもの。
13
27
日刊建設産業新聞社
今後、日建連本部・関
東支部を皮切りに「指定
公共機関」指定に関する
説明会を日建連本部・関
東支部で開く(6月
日)。会員会社向け説明
会は全国8支部でも順次
開催する。機関指定を受
け、平時の災害対策活動、
災害時の情報伝達体制、
首都直下地震対応といっ
た災害対応力強化が支部
単位でも要請される。災
害対応体制は都道府県や
市町村との連携にとどま
らず、地方整備局を中心
とした強化が必要に な
る。
防災業務計画の周知、
地域が一体となった包括
的災害協定の推進に向け
た活動を実施する方針。
本部・支部説明会では、
内閣府防災担当と関東地
16
10
9
15
16
国交省
3
67
り んか い
日産建設
72
6
25
14
15
31
災害対策基本法「指定公共機関」に指定
る。関係官庁との連携強
化、日建連会員会社を含
めた災害対応体制を整え
る。
指定公共機関に災害対
策基本法が義務付ける防
災業務計画は機関指定を
にらみ昨年 月に策定済
み。防災教育・訓練、災
害応急・復旧対策、応急
復旧工事、南海トラフ地
震防災対策をはじめとす
る大規模災害を想定した
防災体制や災害予防対策
などの対応措置を定めて
いる。
10
37
2
10
09
50
15
国交省
55
31
建設業団体で初めて
を編成し、首都直下地震
や南海トラフ地震を見据
えた災害対応体 制を敷
く。
指定公共機関には、独
立行政法人をはじめ高速
道路会社や国際空港会社
のほか、電力、ガス、鉄
道、電気、輸送、通信な
ど公益的事業を運営する
企業が指定済み。
今回の機関指定により
災害対策基本法に基づく
大規模災害発生時の応急
対策や広域的支援調整な
どの一翼を担うことにな
60
主なニュース
10
11
03(3961)2251
ファックス
15
10
08
15
85
10
15
東京都板橋区板橋1―48―9
本 社 所
行
発
2015
日刊建設産業新聞社
11
15
15
首都直下など見据え説明会も
日本建設業連合会(中
村満義会長)は、災害対
策基本法が定める「指定
公共機関」の指定を1日
付で内閣総理大臣から受
けた。建設業関係団体初
の指定。大規模災害に備
えた予防対策や災害発生
時の応急・復旧対策など
を担う。内閣府、中央省
庁、消防庁、都道府県、
他の指定公共機関ととも
に、中央防災無線網を含
めた総合防災情報システ
★ ム(防災情報プラットフ
ォーム)のネットワーク
11
31
13
日建連
次 代 の担 い手 が 今 年 も誕 生
日(木曜日)
2
月
2015年(平成27年) 4
(土・日曜 祝日 休刊)
日刊( 昭和24年7月15日 第三種郵便物認可
昭和36年7月7日 国鉄特別扱第208号)
第 17266 号
1