富谷町総合計画後期基本計画 2014 〜 2018 第 2章 2-1 効果的・効率的な行政経営 1 2 3 4 5 6 7 2-1 行政運営・ 財政運営 効果的・効率的な事務事業の推進 健全な財政運営の確保 町税収入の安定化 広域行政の推進 広報・広聴の充実 公正で透明性のある行政運営の確保 継続的な行財政改革の推進 行政運営・財政運営 ●今後、人口増加などを背景に、行政需要は量的に増大するとともに、質的にも多様化・ 高度化することが予想されます。同時に、これまで整備した公共施設等社会資本の 維持補修等に要する経常的経費が増大していくため、計画的かつ弾力的な行財政運 営が求められています。 ●歳入については、景気が上向いていると言われていますが、地方の地域経済には未 だ景気の回復感が実感できないことから、今後とも経済情勢や交付税制度の動向を 注視しながら、健全で安定的な財政基盤を確立することが求められています。 現 況 課 題 ●平成 22 年3月に合併特例法が期限を迎え、平成の大合併は一区切りとなり、基礎 自治体である市町村の多様性を前提にしたまちづくりが求められています。 ●近隣市町村との連携を深め、広域的な地域課題の解決や事務の共同処理などを行い、 広域行政を積極的に進める必要があります。 ●政府においては、近年の社会経済状況の大きな変化(少子高齢化等)を踏まえ、社 会保障の充実・安定のための社会保障改革と、その財源の安定的確保や財政健全化 を同時に達成するための税制抜本改革を一体的に行う、「社会保障・税一体改革 ※1 ●これまでの行政改革※2は国主導で行われてきた側面があります。地方分権の推進に 」 併せ、基礎自治体への権限移譲が進められている状況から、効率的で柔軟な行政運 に取り組んでおり、平成 26 年 4 月より消費税が増税されます。 営を不断に続けていく必要があります。 ●本町では、平成 20 年度から庁議として、町政に関する重要施策について審議し決 定する政策企画会議、町政運営の総合的な調整と連絡を行う政策推進会議、そして、 平成 22 年度からは部長会議を定期的に行い、迅速かつ効果的な施策の決定などス ピード感を持った町政運営に努めています。 ●町民サービスの向上と効率的な行財政運営を目指し、行政組織機構改革や給与構造、 事務事業の見直しを行うなど、積極的に行財政改革を進めてきました。その結果、 財政状況 (百万円) 18,000 15,375 16,000 平成 24 年度の実質公債費比率は△ 1.0%と県内で最も低いなど健全な財政運営と 14,000 なっています。 12,000 14,196 歳入決算総額 (A) 12,277 10,343 8,000 政策推進会議 毎月第1・第3月曜日 AM9:00~ ◆町長・副町長・教育長・全部課長 政策企画会議 随時開催 ※付議・審議事項依頼 4,000 2,000 ◆町長・副町長・全部課長・付議関係課長等 町政運営会議 毎月第2・第4月曜日 AM8:30~ 部 長 会 議 〃 0 4,021 3,586 平成21年度 3,298 平成22年度 地方債現在高 (C) 積立金現在高 (D) 10,569 4,076 歳出決算総額 (B) 4,173 4,254 4,187 3,795 平成23年度 平成24年度 第二章 第二章 庁 議 6,000 9,667 13,058 基本計画 ● 第三編 基本計画 ● 第三編 10,000 庁議体制図 13,625 資料:財政課 ◆町長・副町長・全部長 町長定例訓示 毎月1日 AM8:30~ ◆全職員 108 109 富谷町総合計画後期基本計画 2014 〜 2018 第 2章 効果的・効率的な行政経営 目指す姿 2-1 効率的に行政経営を行うまちに 施策方針 町制 50 年の歩みを踏まえ、自立した 5 万 人都市を目指し、単独での市制移行を目指 重点プロジェクト ○効果的・効率的な事務事業の推進 します。市制移行を見据え効果的、効率的 ○健全な財政運営の確保 な行財政運営に努めます。国・県をはじめ ○町税収入の安定化 近隣市町村との連携を積極的に推進します。 施策内容 1 効果的・効率的な事務事業の推進(重点プロジェクト関連) 2 健全な財政運営の確保(重点プロジェクト関連) 3 町税等収入の安定化(重点プロジェクト関連) ●町税収入の安定化及び負担の公平性を確保するため、課税客体の正確な把握及び評価を行い ます。 ●税に関する情報提供などにより納税意識の高揚に努めるとともに、適切な徴収を行い収納率 の向上を図ります。 110 ●国や県、近隣市町村との連携・協力を強化し、単独市制と広域行政の関わりについて調査研 究を進め、積極的に広域行政を推進します。 5 広報・広聴の充実 ●広報モニター制度の活用などにより、広報とみやの内容を充実させるとともに、読みやすい 紙面づくりに努めます。 ●住民との懇談会や町長への手紙などを活用し、住民ニーズを的確に把握し、町政に反映でき る情報収集体制の構築と充実を図ります。 ●町の広報紙、ホームページ、ソーシャルネットワーク、各種懇談会など各種広報広聴の機会 を活用し、町の事業や施策を積極的にお知らせすることにより、町民にわかりやすい町政運 営を目指します。また、行政と町民をつなぐ「シティセールスキャラクター」を活用した親 しみやすい情報発信に努めます。 6 公正で透明性のある行政運営の確保 ●公正で透明性のある行政運営を行うため、積極的な情報公開を推進します。 ●情報公開制度に基づく開示請求については、手続きの簡素化に努めます。 7 継続的な行財政改革の推進 ●第 3 次富谷町行財政改革大綱(平成 22 年 3 月末)以降の行政改革については国主導から、 地方公共団体が地域の実情に応じ、自主的に行政改革に取り組むこととされています。今回 策定する基本計画の上記施策①から⑥を着実に推進することを新たな行政改革指針として位 置付け、推進していきます。 用語説明 ※1 社会保障・税一体改革 近年の社会経済状況の大きな変化(少子高齢化等)を踏まえ、社会保障の充実・安定のための社 会保障改革と、その財源の安定的確保や財政健全化を同時に達成するための税制抜本改革を一体的 に行うもの。地方税の関係では、地方における社会保障の安定財源の確保と地方財政の健全化を同 時に達成することを目指す観点から、地方消費税率の引上げや引上げ分の地方消費税収の社会保障 財源化等の改革を行うとされている。平成 24 年 8 月に成立した「社会保障の安定財源の確保等を 図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律」により、 地方税法の地方消費税及び地方交付税法の法定率に係る規定が改正され、平成 26 年 4 月 1 日か ら消費税が8%に、平成 27 年 10 月 1 日から 10%に引き上げられる。 ※2 行政改革 効果的・効率的な行政運営のため全国の自治体で実施されている取り組み。 これまでは国が方向性を決定し、行政改革大綱・集中改革プランの制定を促してきた。(給与・ 職員数の適正化、民間委託の推進等) ※3 マネジメントサイクル(PDCA サイクル) Plan(立案・計画)、Do(実施)、Check(検証・評価)、Action(改善・見直し)の頭文字を取っ たもの。行政政策や企業の事業評価にあたって計画から見直しまでを一貫して行い、さらにそれを 次の計画・事業に活かすという考え方。 ※ 4 社会保障・税番号(マイナンバー)制度 複数の機関に存在する個人の情報を同一人の情報であるということの確認を行うための基盤であ り、社会保障・税制度の効率性・透明性を高め、国民にとって利便性の高い公平・公正な社会を実 現するための社会基盤と位置付け整備されるもの。 第二章 第二章 ●的確な収入の見通しのもとで、財源の効率的配分を行うとともに、義務的経費や一般行政経 費の縮減・抑制を図るなど市制移行を見据え、新たな行政需要に対応できる弾力的な財政構 造を維持し、持続可能な行政運営を行います。 ●東日本大震災以降、建設資材高騰による公共工事の入札不調に対応するため、適切な見積と 早期発注に努めます。 4 広域行政の推進 基本計画 ● 第三編 基本計画 ● 第三編 ●確実かつ円滑な市制移行を行うため、国・県との連携を深め、町民と情報を共有し、権限移 譲を見据えた組織体制を整備します。 ●町民の視点に立った、行政改革を推進するとともに、民間活力の活用やマネジメントサイク ル(PDCA サイクル)※3を取り入れるなど、より一層効果・効率的な行政運営を推進します。 ●オータムレビュー(主要課題調整会議)を起点とした予算編成に取り組み、予算編成から決 算まで一体となった財政運営を進めます。 ●限られた人的資源を活かす組織体制の構築や、職員の資質向上などにより「組織としての力」 を高め、創造的かつ効果的な行政施策の推進に努めます。 ●ライフスタイルの多様化に対応するため、住民満足度の高い出張所や出先機関のあり方につ いて継続的に検討を進めます。 ●庁議を効果的に運営し、政策決定の迅速化・情報の共有などスピード感のある町政運営を行 います。 ●社会保障・税番号(マイナンバー)制度※ 4 の実施に合わせ、きめ細やかな行政サービスの提 供に努めます。 行政運営・財政運営 111 富谷町総合計画後期基本計画 2014 〜 2018 第 2章 効果的・効率的な行政経営 2-2 2-2 職員自らが行動するまちに 目指す姿 職員意識・ 組織構造の改革 1 人材育成の推進 2 組織構造の改革 施策方針 「町民の目線で考える、町民のために働く、 ●地方分権が進む中、組織が有効に機能するため優秀な人材の育成が求められていま 現 況 す。 課 題 職員意識・組織構造の改革 町民と共に行動する」を職員の行動原理と 重点プロジェクト ○人材育成の推進 し、郷土愛と使命感、専門性と改革意欲を 持ち、様々な地域の課題や町民ニーズに対 ●複雑・多様化する行政課題に対して、町民や関連団体との対話を深め、共に考え自 発的に行動できる職員の育成が重要になっています。 して、町民や関連団体との対話を深め、と もに考え対応する職員を育成します。 様々な行政課題に柔軟かつ効率的に対応 ●新たに職員を採用するにあたっては、より高い専門知識を持つ有資格者や現場での できる組織をつくります。 適格性を重視するなど前例にとらわれない手法を導入してきました。 ●これまで、効率的な行政経営を目指し、積極的に行政組織機構の見直しを行ってき ましたが、今後も行政需要の量的、質的変化に対し、限られた職員数で的確に対応 できる効率的な組織形成を図っていく必要があります。 施策内容 1 人材育成の推進(重点プロジェクト関連) ●課題解決を町民と共に考え、町民の意向を反映した政策の提言や、町民活動に助言ができる よう、職員の意識や技術の向上を図ります。 ●市制移行を見据え、より高い専門知識を持ち、あらゆる分野に対応できる人材確保を図りま 町職員数 す。 基本計画 ● 第三編 300 200 ●富谷町人材育成方針に基づき、研修体系を総合的に整備し、効果的な研修の実施など、職員 272 273 273 277 10 10 27 10 10 24 11 10 23 12 10 26 30 31 28 29 17 16 13 16 技能・労務職 24 福祉職 22 22 23 その他 教育公務員 保健・看護職 税務職 156 160 165 160 一般行政職 の資質向上を図ります。 ●適正な人事評価制度※1の確立をめざし、継続的に評価体制の整備に努めます。 ●電話や窓口での応対など、町民が気軽に、気持ちよく利用できる役場環境づくりを進めます。 2 組織構造の改革 ●複数部署の担当分野にまたがる行政課題に対しては、必要に応じて連絡会議やプロジェクト 第二章 第二章 100 基本計画 ● 第三編 ●若手職員の育成にあたっては、計画的な人事異動を行い幅広い視野と能力の養成に努めます。 (人) チームを組織し、全庁的な体制で適切に対応します。 ●市制移行を見据え複雑・高度化する行政課題に対し、スピード感を持って効果的な行政運営 を推進するため、必要に応じて組織機構の見直しを行います。 0 H22 出典:年給与実態調査 H23 H24 H25 (年) 用語説明 ※1 人事評価制度 職員の職務遂行能力や目標達成度・成果などの業績を評価し、人事管理に反映させる仕組み。 112 113
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