第4号 H27.8.31発行 http://www.kamosuisan-h.ed.jp/ 窒素氷研修に行ってきました 8月10日(月)~13日(木)まで北海道釧路市に足を伸ばし、窒素氷研修に行ってき ました。最初に、株式会社昭和冷凍プラントの若山敏次社長を訪ねて行きました。若山社 長は函館水産高校を卒業したあと窒素氷の開発に取り組んだそうです。窒素氷開発のきっ かけや成功に至ったエピソードをお聞きし、日頃から様々なことに興味を持って生活する 大切さを学びました。若山社長のお話の後、窒素氷関連装置を実際に運用している、(株) マルサ笹谷商店、釧路東水冷凍(株)に場所を移動して研修に励みました。 昭和冷凍プラントでは担当の大野さ んより窒素氷の説明を受けました 窒素氷を製造販売する大きな施設 の前で記念撮影 窒素氷の作り方をざっくり言うと… マルサ笹谷商店の見学 食品会社は衛生管理が徹底して いますね ①空気から取りだした窒素ガスを 圧力をかけて水に入れる。 ②すると、水の中の酸素が窒素に 押し出されて外に出る。 ③酸素を含まない水(窒素水)を凍らせる。 ④窒素氷の出来上がり! (画像提供:株式会社昭和冷凍プラント) ポテトチップスの袋が膨らんでいるのも窒素ガスが詰め られているから。酸化が抑えられとおいしく食べられます Q.窒素氷は普通の氷と比べて何がいいの? A.食品の鮮度が長持ちします! 窒素氷を発泡詰めに使えば、冷却によって鮮度保持ができます。これは氷の通常の使い 方と同じですが、窒素氷は溶けてからが通常の氷と違いが出てきます。容器内に窒素が充 満するため食品が酸化されにくくなり、鮮度保持効果が伸びます。それにより、食品をよ り遠くまで新鮮な状態で運ぶことができたり、今までは飛行機を使って運んでいたものを トラックで運ぶことができたりすることが可能になり運送コストの削減ができます。さら に、窒素ガスは空気中にたくさん含まれているため原料費がかからず、安全性も確かです。 これらの利点を活かして、庄内の水産物のブランド化や地域の活性化に活用できないかを SPHで取り組もうと思っています。 SPH通信第5号の予定 次号では、2年資源科食品系の海洋資源活用航海研修の紹介予定です。
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