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第3号
H27.8.31発行
http://www.kamosuisan-h.ed.jp/
江戸っ子1号プロジェクト研修に行ってきました
7月14日(火)は研修場所を千葉県柏市に移して江戸っ子1号プロジェクト研修に行
ってきました。最初に江戸っ子1号を量産している岡本硝子株式会社の高田工場を訪問し
てその構造や機能、組み立てに関わる注意点を学びました。簡単な構造でも深海の水圧に
耐えて深海の撮影を可能にする江戸っ子1号の作成は中小企業が持っている優れた技術力
を集結することで可能にしたという話を聞かせていただきました。次に江戸っ子1号プロ
ジェクトで欠かすことができない強度の高いガラスや照明部品を生産する岡本硝子株式会
社の本社工場を見学し、高温での作業環境で活躍するロボットを活用した生産システムを
学びました。来年は日本海に存在する表層型メタンハイドレート撮影に、この江戸っ子1
号を活用して実験することができればと考えています。
高田工場にて
江戸っ子1号組み立て調整の見学
岡本硝子株式会社本社工場
ガラス製品製造工場内見学
東京国立博物館
様々な歴史に触れてきました。
江戸っ子1号プロジェクトって何?
深海の生物や海底の微生物、資源などについてはまだまだ知られていないことも多く、
その探査はとても重要です。しかし探査装置は高価なものがほとんどで、探査に乗り出す
ことができない研究者も多くいます。そこで、都内と千葉県の中小企業5社と2つの大学、
海洋研究開発機構が協力して、日本海溝の8000mの超深海の探査を目指す、安価で操作しや
すい探査ロボットの開発を行うのが江戸っ子1号プロジェクトです。
本校では、SPHに関連して、この探査ロボットの利用方法として、最上トラフの表層型
メタンハイドレートの撮影や、かに篭漁業への応用、定置網漁業への応用など7つの方法
をプロジェクトを提案しました。この提案がきっかけとなり、江戸っ子1号プロジェクト
研修が実現しました。
海底に江戸っ子1号を沈める様子
(画像提供:JAMSTEC
機材が小型のため小さな漁船からも
利用可能。衛星を使った位置の特定
も行う事ができる
ライトとカメラを搭載し深い海底
の様子を知ることが可能。
参考:江戸っ子1号公式ウェブサイトhttp://edokko1.jp/)
SPH通信第4号の予定
次号では、8月に行われた窒素氷研修について紹介する予定です。