ブラックバイト対策について インターンシップ受講生 ~現状~ 私は、高校2年生の春から約半年の間、某店舗で人生初のアルバイトをしました。 某店舗で働くことが決まり、働き出したものの、始業前に契約とは違う仕事をさせ られ、シフトはこちらから曜日や時間の指定はできず、店長の組みやすいようにシフ トが組まれました。また、一方的に、ギフトを買わされ、天引きされたお給料は雀の 涙ほどしかいただけませんでした。それからもなんとかアルバイトを続け、お中元の 季節にはギフトの催促が散々ありましたが、インターネットで得た知識でそういった ものは買わなくてもいいと知った私はギフトの締切日を過ぎても購入しませんでし た。そして迎えた次の給料日、私は目を疑いました。給料明細書にギフト代という記 述があったからです。結局私は退職をし、ギフトの件に関しては泣き寝入りをしてし まいました。 ブラック企業対策プロジェクトが 2014 年 7 月に全国の大学生を対象としたアルバ イトの実態調査によると、3 割弱の学生が週 20 時間以上働いており、4 人に 1 人の学 生が会社の都合で勝手にシフトを入れられていたり、また不当な扱いを受けたという 学生は 7 割弱に上ったりといったデータがあります。こういった現状を受け私は現役 大学生に向けてアルバイトで働く上で以下の対策を提案します。 ~対策~ 1 アルバイト先を探す際にはよく吟味すること 先ほど挙げた私の体験談のように、よく吟味しないでアルバイト先を選んだ結果、 ブラックバイトであったという話を耳にします。被害にあってから対策を練るのでは なく、そもそもブラックバイトかを見抜く力が必要だと私は考えます。そのためには 実際にお店を視察してみて雰囲気を感じとることや、求人情報からブラックバイトか を読み取ることが大切です。例えば、慢性的に募集を行っていたり、不自然に高い時 給だったりするところはブラックバイトである危険性が高いと言われています。 2 家族や友人に相談すること 実際にアルバイト先を見つけてから働き始め、労働環境に「あれ」と思ったことが あったらまずは家族や友人に相談をしましょう。社会経験が豊富な家族に相談すれば 自分の経験に照らし合わせて適切なアドバイスを貰えると思います。家族に相談する のが恥ずかしいという人は友人に相談すれば客観的な立場から見たアドバイスを貰 えるでしょう。 3 他人の経験から学ぶ 前述のとおり、被害を受けている学生の数は増加しています。そのため、インター ネットで検索すればいろいろな他人の経験が得ることができます。そこから自分のア ルバイト先がブラックバイトであるかを見抜いたり、また、実際に勤務先がブラック バイトから抜け出した人のエピソードを読むことで、自分がどのように行動すればい いかの指針にもなったりします。 4 労働基準監督署に相談を 家族や友人に相談したり、他人の経験と照らし合わせたりした結果、やはり自分の アルバイト先は過酷な労働条件かもしれないと思った場合には全国の労働局や労働 基準監督署などにある「総合労働相談コーナー」また、夜間や土日には「労働条件相 談ほっとライン」0120-811-610 に相談しましょう。一人で悩んでいても仕方ありませ ん、まずは誰かに相談してみましょう。 ※ 山梨労働局監督課において編集しました
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