11月のご挨拶 霜月。 紅葉がほとんど散ってしまい、褐色と黄色とのコントラストに包まれる季節となりまし た。朝のラジオからは、道内で一番冷え込んだ地域として、度々標茶町の名前が出てきま す。秋の終わり、冬の始まりです。 今年の立冬は11月8日の未明です。夏は夏らしく、冬は冬らしく、が好きですが、人 の命を脅かすような激しい風雪には見舞われませんように。 10月の末に高文連英語弁論大会と、全商英語スピーチコンテストの北海道大会が開催 され、英語弁論大会には1年生の田村雪さん、スピーチコンテストには近藤勇佑くん、永 谷陸くん、佐藤喬亮くん、吉川玲央くんがそれぞれ出場しました。いずれも入賞こそなり ませんでしたが、英語活動にこれほど積極的に参加し、全道入賞まであと一歩のところま で力が付いてきていることや、男子がこれほど多く英語活動に参加するようになったこと (実際、全商英語スピーチコンテストでは、参加者はほとんど女子です)がとてもうれし いことです。これからは、どんな職業に就くにしても、外国語は必ず必要になってきます し、世界の人たちと繋がる活動をしなければ、ずいぶんと損をしてしまうような社会にな るでしょうから。できれば、英語に限らず、将来就く職業や生き方に関わって必要な言語 を、中国語でも、スペイン語でも、ロシア語でも、身に付けてくれるといいと思います。 言葉は道具ですので、使い方が大切ですし、伝える中身がないと使うことさえできませ ん。英語がペラペラであっても、必ずしもコミュニケーションを上手くとることができる とは限らないのです。日本語が話せても、子どもや大人と上手くお話ができないのは、相 手に対応した話題がなかったり、相手の立場に立った話し方ができないからです。 標茶高校では、英語が話せればいいということではなく、まず、ほかのどの高校でも体 験できない、様々な体験活動を用意しています。その体験から、ものの見方や考え方を大 いに変えて、新たな価値観を発見し、人に伝える内容をたくさん身に付けてほしいからで す。その上で、日本語や英語を使ってたくさんの人にみなさんの想いや考え方を伝えてほ しいのです。 本校におよそ2か月間留学していたブレットくんが、 先日、カナダに帰国しました。 彼は、高校で日本語を選択するくらい、日本が好きだ ったのですが、日本の中でも標茶町に来ることができ、 そして数多くの高校の中でも、標茶高校に来ることが できたのがとてもラッキーだったと何度も言っていま した。標茶町、標茶高校を気に入ってくれたのは、そ こで繋がることのできた人々との出会いがあったから に他なりません。本校が目指す三つの教育のうちの一 つ、「人と結びつく力、人と人、人と地域などを結びつ ける力の育成」はこういった形で成果となって現れて いるようです。 恒例のハロウィーンパーティはブレット君とのお別 れ会をかねて行われました。 お別れの挨拶をするブレットくん 11月3日(火)文化の日には、吹奏楽局が釧路で演奏会出場、釧路市遊学館では子ど も向けの体験化学実験教室「サイエンス屋台村」に環境系列や釧路湿原再生プロジェクト のメンバーがブースを開設、ANAクラウンプラザホテルでは、釧新奨学生に選ばれた中 村さんの授賞式、網走市では福澤杯卓球大会があり波多野さんが優勝、佐々木さんが3位 入賞等々、数々の行事がありました。標茶高校生はあちらこちらで大活躍です。 釧新奨学賞受賞者の代表として 謝辞を述べる中村未来さん 釧路市芸術祭吹奏楽フェスタの 川上シンフォニアのリハーサル風景 釧路遊学館にてサイエンス屋台村開催 環境系の学習をしている生徒が、訪れた小学生な どに実験の手ほどきをしました。 冬の星座、オリオンが東の空から立ちあがってきます。 とても大きな星座です。 iPhoneで撮るのはなかなか難しいです。
© Copyright 2024 ExpyDoc