平成28年度エゾシカ利活用推進事業委託業務 (捕獲個体回収運搬業務)委託業務処理要領 平成28年度エゾシカ利活用推進事業委託業務(捕獲個体回収運搬業務)の処理に ついては、委託契約書の定めによるほか、この業務処理要領の定めによる。 1 委託業務名 平成28年度エゾシカ利活用推進事業委託業務(捕獲個体回収運搬業務) 2 業務の目的 捕獲したエゾシカを捕獲者と連携して速やかに回収し、近隣の食肉処理施設に搬入す ることで、捕獲個体を地域資源として最大限活用していくことを目的とする。 3 委託期間 契約締結の日から平成29年3月17日 4 基本事項 (1)本業務の処理にあたり、この要領に示す業務の処理に必要となる適正な数の作 業員を配置すること。また、作業員の厳選はもとより、日常の訓練にも十分留意 して業務を行うこと。 (2)受託者は、本業務について、必要な知識、経験、技能を有する者を業務処理責 任者として選任し、後述の業務処理計画書とともに委託者に報告すること。 (3)本業務の処理にあたっては、各作業日ごとに作業責任者を配置して作業員の健 康状態の把握及び適正な業務処理の指導に当たらせること。 (4)作業責任者は、食品を取扱う者として食品衛生上必要な健康状態にある者を作 業に当たらせるともに、作業の安全に十分留意するよう指導監督すること。 (5)捕獲したエゾシカ由来の感染症を予防するための服装の留意事項や運搬時の取 扱いについては、エゾシカ衛生処理マニュアル(平成18年10月北海道作成(最終 改正平成27年4月)。以下、「マニュアル」という。)に従うこと。 (6)各種資機材の特性を十分認識したうえ、最適な回収運搬資機材を使用すること。 (7)機材の取扱いに注意し、搬入先の施設設備等を損傷させないこと。 5 業務内容 (1)実施場所 ①回収場所 ア 北海道川上郡標茶町 イ 北海道厚岸郡厚岸町 ②回収個体の搬入先 エゾシカ食肉事業協同組合 (有限会社阿寒グリーンファーム(釧路市阿寒町新町1丁目5番12号)(以下「食肉 処理施設」という。) (2)概要 関係者と事前に打ち合わせた捕獲予定地域近隣で待機し、捕獲者からエゾシカが 捕獲された旨の連絡を受けた際、速やかに捕獲場所に向かい、放血、回収し、冷蔵 車に積載して食肉処理施設に運搬する。 なお、業務を実施した日には作業内容にかかる記録を作成し、委託者に報告すると ともに、業務終了後、業務の処理成果を記載した報告書を委託者に提出する。 また、本事業の実施に伴い委託者が開催する対策協議会に出席する。 (3)実施日数 原則として保冷車1台、作業員2人を一組として1日二組で活動し、合計100 日(合計:作業員400人日、保冷車200台日)を上限とする。 (4)業務処理計画書 契約締結後速やかに委託者、関係町役場、猟友会等関係者と協議の上、業務処理 計画書を作成し、委託者に提出する。 なお、業務処理計画書には下記の項目を含めること。 ○業務の概要 ○業務の実施予定地域および方法 ○業務において使用する車両、機材、人員、手法 ○事業実施地域の関係者との連携体制構築に関すること ○安全管理計画 ○緊急時の連絡体制 ○工程計画 (5)回収・運搬作業の実施方法等 業務処理計画書で定められた内容に基づき、以下により関係法令を遵守し、本 業務を実施する。 ①入林届等 国有林、道有林に入林する場合は、事前にそれぞれを管理する機関に届出等 を行う他、個人の所有敷地内に入る場合についても、事前に所有者の許可を得 ること。 ②事前打合せ 捕獲従事者、町役場、食肉処理施設など関係者と捕獲予定日時及び場所、待 機場所などを事前に打ち合せ、捕獲従事者にスマートフォン等位置情報確認機 能付き機器(以下、「スマートフォン等」という。)を渡し、円滑な回収体制 を整える。 ③捕獲の連絡受理、位置確認 捕獲予定場所近隣で待機し、エゾシカが捕獲された時に捕獲従事者よりスマ ートフォン等で連絡を受け、捕獲位置を確認し、速やかに当該地点に向かう。 また、捕獲従事者より、捕獲個体について、様式1に規定する項目を聞き取 り、記録する。 ④放血 捕獲個体はマニュアルに記載の方法により、捕獲後、極力短時間のうちに安 全かつ適切な方法で放血を行うとともに、外見や捕獲前の挙動に異常が見られ る個体や着弾部位が腹部の場合についても回収する。 なお、放血にあたっては、事前に土地所有者又は土地管理者の了解を取り、 血液が漏れない容器に収容し、食肉処理施設まで搬入すること。 ⑤捕獲個体回収・積載 捕獲個体を回収しシートで覆い、運搬時に血液等により荷台が汚染されない よう注意しながら冷蔵車に積載するとともに、食肉処理施設に搬入予定時刻、 頭数を連絡する。 ⑥捕獲個体の運搬 回収した個体を腹臥位(所謂うつ伏せ)にし、冷蔵車により庫内温度を約0 ~10℃に保ちながら食肉処理施設に運搬し、捕獲個体を引き渡すとともに、 様式1に食肉処理施設から受領者のサインを受け、当該施設にその写しを渡 す。 なお、着弾部位が頭部又は頸部で、食肉用となる可能性がある個体について は、捕獲後概ね2時間以内に引き渡すこと。 また、運搬に使用する車両の荷台は、捕獲個体の血液やダニ等による汚染を 防ぐため、使用の前後に洗浄する。 ※②で打合せを行った捕獲実施予定場所近隣に戻り、③~⑥を繰り返す。 ⑦作業日報の作成、報告 作業を行った日は、エゾシカ捕獲個体回収・運搬の開始から終了までの作業 状況について、様式2により作業日報を作成するとともに、記録結果を表1に とりまとめる。 なお、出動したにも関わらず捕獲個体が得られなかった場合は、捕獲従事者 欄にサインを受ける。 また、業務実施日翌日 17 時までに、前日の業務に関し、様式2により業 務担当員に報告する。 (6)業務打合せ及び対策協議会への出席 業務の実施に当たり、2回(業務開始前に各1回(夏秋期:7月、冬期:1月)、2名/ 回)、札幌市内で委託者と打合せを行う。 また、学識経験者及び関係者で構成する対策協議会に2回(業務開始後(9月)に釧路 総合振興局管内で1回、業務終了時(3月)に札幌市内で1回、1名/回)出席すること。 6 業務処理に当たっての留意事項 (1)本事業を実施する上では、地元住民や捕獲従事者、作業従事者等の安全確保を最優先 事項とすること。 (2)既に補助金等を受けている事業について、それと同一対象範囲の事業については本事 業の対象とはしないこと。 (3)腹部に被弾した個体や外観等に異常がある個体以外は、食肉としての品質を保持する 観点から、捕獲から食肉処理施設への搬入に要する時間は可能な限り短時間とするこ と。 (4)食肉用の個体について食肉処理施設以外の場所で内臓を摘出する場合は、食品衛生法 に基づく食肉処理業の営業許可を取得した車両を用いること。 (5)ペットフード用の個体については、搬送前の内臓摘出を指示することがあること。 (6)事業を実施するにあたり、確実かつ効果的に遂行できる体制を構築すること。 7 経費の負担区分 業務遂行上必要な経費の内訳は、次のとおりであり、全て受託者が負担すること。 ・回収作業員人件費(共済費を含む。) ・旅費(作業員出動、事務打合せ、協議会出席) ・使用料及び賃借料(冷蔵車(最大積載量350kg以上2台)、スマートフォン等8 台以上) ・通信運搬費(スマートフォン等通信費、FAX通信費等) ・消耗品費(事務用品、放血用ナイフ(4本以上)、回収運搬用資材(ロープ (4本以上)、ソリ(2台以上)、廃棄物容器(2個以上)、ブルーシート、 ゴミ袋等)、車両燃料等) 8 成果品 受託者は、委託業務を完了したときは、速やかに、当該委託業務の処理成果を記載した 報告書(表 1、様式 1,2 の写しを含む。)を委託者に提出すること。なお、報告書作成 に当たっては次に留意すること。 ① 本業務の詳細内容、効果、問題点等に関する内容を含むこと。 ② 提出は、紙媒体1部(A4 判)とすること。 9 成果品の取扱い 本業務の報告書に係る一切の権利は委託者に帰属するものとし、その許可なく他 者に公開してはならない。 10 機密情報及び個人情報 受託者は、機密情報及び個人情報を善良なる管理者の注意義務をもって管理する ものとする。 11 要領変更 受託者は、やむを得ない事情により本要領の変更を必要とする場合には、あらか じめ委託者と協議の上、承認を得ること。 12 記載外事項 本要領に記載されていない事項については、委託者の指示に従うこと。 13 その他 本要領の記載内容に疑義が生じた場合については、委託者と協議すること。 様式1 捕獲時・運搬時の確認記録表(捕獲個体ごとに作成) 【基本情報】 1 捕獲者氏名 2 捕獲者登録番号/許可捕獲番号 3 捕獲者・回収作業者の健康状態 4 捕獲した日時、場所、天候等 平成 年 月 日( ) 捕獲者( 良好・不良 ) 回収者( 良好・不良 年 場所( 天候( 月 日 時 ) 分 )※メッシュ番号 晴 曇 雨 雪 ) 5 捕獲方法 銃 その他( ) 6 被弾部位 被弾部位(頭、首、胸、その他( 7 損傷の有無や部位 有( 8 推定年齢、性別、推定体重(※) 推定年齢( 性 別( 推定体重( )) ) ・ 無 ) 雌 ) kg) 雄 9 放血の有無、方法、場所及び 体温の異常の有無等(※) 放 血( 実施 未実施 ) 実施時刻( ) 放血方法( ) 放血場所( ) ※捕獲場所と異なる場合はメッシュ番号を記載 体温の異常( 有 無 ) 10 運搬時の冷却の有無、冷却開始 時刻及び冷却方法(※) 運搬時の冷却( 実施 未実施 ) 冷却開始時刻( 時 分~) 冷蔵車内温度(開始時 ℃、到着時 11 食肉処理施設への搬入時刻 12 食肉処理施設受領者サイン ( 個体 No.( 時 ℃) 分) )※食肉処理施設が付す ※腹部に被弾している場合や捕獲個体の外観に異常がある場合は8~10 の項目には記載不要です。 【狩猟個体の異常の有無】下記確認項目について、異常の有無は( 有(該当項目に〇) 無 1 狩猟前の確認 (1)足取りがおぼついていないか、 (2)神経症状を疑う挙動の異常はないか 2 狩猟後の確認 (1)顔やその他に奇形や腫瘤等はないか、(2)ダニ等が著しく寄生していないか、 (3)著しく脱毛していないか、 (4)著しく痩せていないか、 (5)大きな外傷はないか、 (6)皮下に多数の膿を含む膿瘍はないか、(7)下痢で尻周辺が汚れていないか (8)口腔、口唇、舌、乳房、蹄等に多数の水ぶくれやただれ等が見られないか (9)その他、外見上明らかな異常はないか ) 様式2 エゾシカ捕獲個体回収・運搬業務日報 1 作業日 平成 年 月 日( ) 時 分 km 2 作業責任者氏名 3 作業車両 ナンバープレート 4 作業者氏名 5 業務開始時 時刻 車両メーター 6 作業終了時 時刻 車両メーター 7 休憩時間(待機 時間を除く。) 8 走行距離 車両1 車両2 分 km 時 分 km 分 分 ~ 時 時 時 時 ~ km 9 給油量 (給油した場合) 10 回収頭数 分 時 時 km 分 分 km ℓ ℓ 頭 頭 回 回 11 運搬回数 12 捕獲従事者サイン (回収・運搬がない場合) 13 回収・運搬に使用 した機器 14 特記事項 業務処理責任者 年 月 日 確認年月日・サイン ※業務実施翌日 17 時までに、業務担当員に報告してください(FAX:011-232-6790) 表1 エゾシカ捕獲個体回収・運搬の開始から終了までの作業状況まとめ( 月) 作業日 車両No. 回収場所(該当町名に〇) No.1 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.2 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.1 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.2 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.1 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.2 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.1 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.2 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.1 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.2 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.1 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.2 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.1 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.2 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.1 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.2 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.1 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.2 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.1 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km No.2 標茶町 ・ 厚岸町 人 頭 回 km ※毎月の請求書に添付すること。 作業人数 回収頭数 運搬回数 走行距離 備 考
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