文部科学省の改善意見等に対する改善状況等報告書(平成

改善意見等に対する改善状況等報告書
大学名: 宝 塚 大 学
①AC対象学部等名
認可・届出の別
開設年度
学部名称等
学科名称等
届出
H22
造形芸術学部
想像力創造学科
認可
H22
看護学部
看護学科
専攻名称等
②改善意見等に対する改善状況及び改善計画
意見
現時点での状況
○届出時から今日までに教育課程
を大幅に変更したことについて、経
営上の問題に加えて、教員組織と事
務組織の意思疎通ができていなかっ
たことに起因しているとのことだが、
現状においても学長が不在であった
り、学部長、学科長が交代したりす
るなど、教学面の健全な運営がなさ
1 れているとは言い難い。このため、 是正意見
早急に学長を選任するとともに、教
員組織と事務組織の連携を密にす
るなど、大学としてのガバナンスを再
構築すること。
(造形芸術学部想像力創造学科)
○多くの教員が設置計画時から変
更されていることに鑑み、教育課程
が「既にいる教員が教授できる科
目」で編成する等の場当たり的にな
るのではないかと懸念される。この
ため、大学としての中長期的な教育
目標を達成できるような教員組織を
2 整備すること。
改善意見
(造形芸術学部想像力創造学科)
3
○入学定員の充足については、平
成27年度から本学科の入学者数の
実態に即した定員へと削減する予定
であるため、削減後の入学定員にお
いて、適切に管理すること。
(造形芸術学部想像力創造学科)
改善意見
改善意見
今後の改善計画
○平成27年2月21日付けで学長代行を学長に
選任し、新たに、教学部門の統括を補翼する副学
長(現造形芸術学部長)を任命した。
大学のガバナンス再構築のため、学部長等会議
を充実させ、教員組織と事務組織が緊密に連携し
運営している。
(造形芸術学部想像力創造学科)
○平成27年度では、学長のもとで教学面の安
定と健全な運営を図る。大学のガバナンス再構
築のため、学部長等会議を活性化し、その連携
のもとに、全教学部門の運用が潤滑におこなわ
れるよう、協議を深める。
教員組織と事務組織の連携を計るため、管理運
営協議会(大学運営議決機関)に新たに副学長
を加えて、教学と経営の齟齬が生じないような
運営を策定する。教学部門の新体制のもとに、
早急に教学面の健全な運営と安定を計る。
[対応完了予定:平成27年4月]
(造形芸術学部想像力創造学科)
○教育課程の継続性を保たせつつ、さらに教育課
程の充実を図るため、教員組織の充実を図った
が、今尚充分なものとは言いがたい。教員のFD活
動の充実、専任教員の採用の際の厳格な審査に
ついては万難を排しておこなっている。また、学部
全体の中での想像力創造学科の教育体制の見直
しを検討している。教育組織の更なる整備につい
ては、マーケット調査に基づき、中長期計画を、理
事会で押し進めている。
(造形芸術学部想像力創造学科)
○学長と副学長のもと、学部長、学科長を中心
とした教員組織による、教学関係におけるカリ
キュラムの安定と、教員資格の精査を行うととも
に、学部全体の中での想像力創造学科の教育
体制の見直しを検討する。
○3.に記した、平成26年6月に削減された入学
定員に相応した、学生ひとりひとりに気配りが行
き届き、その満足度が高まるような教育の充実
を図る。教育体制については、想像力創造学科
と制作力創造学科の関連を明確にする。
[対応完了予定:平成27年9月]
(造形芸術学部想像力創造学科)
○入学定員の削減にともない教育の質の低下を
もたらすことなく、逆に質を高める好機として、カリ
キュラム内容や担当教員の精査をおこなってい
る。カリキュラム分野として、キャンパスの実情や
募集人員に適した研究室体制の見直しを行ってい
る。ただし、これは従来の学生に対する教育保障
と同時に行うものであるから、いまなお未完なとこ
ろがあり、早急の完成と安定を焦眉の急としてい
る。
(造形芸術学部想像力創造学科)
○拡がりすぎた18研究室体制を、2学科、各学
科定員40名に適合した、3系統9分野に一旦整
理し教育課程の充実をはかる。ただし、左にも
記したように、現学生が在籍、履修する研究室
体制に付属する専門授業科目については、平
成30年まではこれを担保する。さらに、その後
については、造形芸術学部の改組・転換も見込
んだ検討を進める。
[対応完了予定:平成31年3月]
(造形芸術学部想像力創造学科)
○平成27年の入学者より定員充足のため見直し
をはかり、平成26年6月に入学定員を75名から4
0名に削減する届け出を行い実施した。だが、そ
れによる27年度の定員の充足率は、なお0.7倍を
下回る予想であり、十全の効果を発揮していると
はいえない。上記3の「改善状況」及び「改善計
画」策定に加えて、学生の確保のため、本学科分
析のためマーケティング調査を実施し、その結果
を活用するほか、接触者からのアンケート結果を
検証して、オープンキャンパスなどで実施するワー
クショップの種類、内容、回数、時間について見直
しを行い実施した。また、在学生にも度々アンケー
トや意見聴取などを行い、本学の魅力について再
検証し、広報活動の再検討を計っている。
(造形芸術学部想像力創造学科)
○左記の「改善状況」の現実を真摯にうけとめ、
定員の充足を図るため、精選された学生に対し
て教育内容の充実と質を高め、学生の満足度を
高めることを計り、また、上記の取組を継続する
とともに、進学相談会や高等学校内ガイダンス
などの参画を増やし、受験生、保護者、高等学
校教員との直接接触の機会を増やすことで大学
を紹介し学生の確保に努める。一方で、宝塚大
学全体の組織上の更なる抜本的な改革も視野
に入れている。
[完了予定:平成31年3月]
(造形芸術学部想像力創造学科)
対応中
対応中
対応中
○既設学部等(造形芸術学部想像
力創造学科)の定員充足率が0.7倍
未満となっていることから、学生の確
保に努めるとともに、入学定員の見
直しについて検討すること。
(造形芸術学部想像力創造学科)
4
改善状況
対応中
○平成26年度の入学者の受け入れ
については、入学定員見合いとなっ
ており、一定の改善がみられるもの
の、依然として収容定員を超過して
いる状況から、引き続き、適切な定
員管理に努め、教育研究環境の改
5 善に向けた具体的な改善方策を検 改善意見
討すること。
(看護学部看護学科)
対応中
○実習内容について、実習担当の
教員や補助者によって、実習水準に
差が生じていると見受けられ、さらに
入学定員超過の対応策として実習
補助者に実習指導を依存するなど、
大学として責任ある実習教育の実施
に懸念があるため、実習水準確保の
方策について検討すること。
(看護学部看護学科)
6
改善意見
対応済
○学生のメンタルヘルスについて、
個々の教員やカウンセラーによるサ
ポートがなされているが、一方で、メ
ンタル面に不安を抱えて退学する学
生が多いようであり、カウンセラーの
勤務日数を増やすなど、学生のメン
タルヘルスに関する取組を充実する
ことが望ましい。
(看護学部看護学科)
7
その他意見
対応済
既設学部等(東京メディア・コンテン
ツ学部メディア・コンテンツ学科)の定
員充足率が0.7倍未満となっているこ
とから、学生の確保に努めるととも
に、入学定員の見直しについて検討
すること。
(東京メディア・コンテンツ学部
メディア・コンテンツ学科)
8
改善意見
対応中
○入学定員管理状況については、入学者数の把
握、管理に努め、定員管理を適切なものとするよ
う努めている。
○教育研究環境については、時間割を調整し、演
習科目を2グループに分けて別々に演習を実施し
ているほか、学外実習において本学専任教員以
外に非常勤教員を配置し、1病棟1名の教員が指
導する体制を取っている。教員の実習水準維持に
ついての方策については別途、下記で述べる。
(看護学部看護学科)
○現在、平成27年度入学選考において、入学
者数の把握・管理に努めているが、次年度以降
も継続して管理体制の維持に努め、適切に実施
する。また、教育環境についても、学生が不利
益を被らないよう引き続き充実を図っていく。
(看護学部看護学科)
○実習指導体制については、原則、学生5~6名
に対し実習補助教員を含む教員1名の割合で配
置している(資料1)。その実習補助教員の指導水
準の確保については以下のとおりである。
○実習補助教員は、看護師・助産師等の免許を
有すること、専攻分野について十分な知識と経験
を有すること、5年以上の臨床経験を有することが
望ましいといった条件を設けている。
○実習補助教員の実習指導の充実と質の均一の
ために、オリエンテーション用紙(資料2)を作成
し、それに沿って説明することにより、実習補助教
員の理解を図っている。主な内容は、本学におけ
る教育理念・目的に基づいた実習指導体制の詳
細や看護学部の教育課程における看護学実習の
位置づけ。看護学実習の意義、個人情報の取り
扱い、事故の予防と対応(感染予防含)等につい
て。
○看護学実習における教育内容については、本
学部の看護学実習水準表を作成し、それに基づ
いている。実習補助教員が実習施設での事前研
修が必要な場合は、日程を調整し、実習開始前に
実習施設で研修を行い、万全の体制で臨んでい
る。
○新任教員および実習補助教員が実習に当たる
際においては、各看護学領域でサポートする教員
とペアで実習を担当し、ダブルで学生を指導して
いる。
○実習担当教員と実習補助教員が連携・協力して
学生の教育指導にあたれるよう、それぞれの役割
を明確化し、実習期間中はその都度確認をしてい
る。実習中の事故発生時には領域の責任者との
連携はフローチャートに基づき、支援体制を強化
している。(資料3)
(看護学部看護学科)
○学生と教員の意思疎通を円滑にし、学生生活を
送る中での全般的な諸問題の解決を図り、学生が
充実した学生生活を送ることを目的にしたチュー
ター制度を引き続き実施。1年次生~3年次生につ
いては、一教員あたり15名~20名の学生を担
当。4年次生は、一教員あたり5~7名の学生を担
当し、メンタル面にも対応している。また、宝塚キャ
ンパスにおける学生相談室があり、火曜日は10
時~17時、金曜日は13時~17時の時間帯で専
門のカウンセラーが対応にあたっていた。
○平成26年11月より看護学部のメインキャンパ
スとなる大阪梅田キャンパスにも、同じく専門のカ
ウンセラーによる学生相談室を設置。隔週で木曜
日と土曜日の13時~17時で対応を開始した。現
在、学生に対する周知徹底を行い、学生が自らの
選択により2キャンパスどちらでもカウンセリング
を受けられる体制を設け、学生の不安解消に繋が
るよう努めている。
(看護学部看護学科)
○平成24年度は入学者70名(入学定員充足率5
3%)より平成26年度は入学者83名(入学定員
充足率64%)の結果であり、この2年間で18%増
加している。これは平成25年度より、学科内コー
ス制を廃止し、領域制を導入することによって、学
生が領域を横断し学修できる体制を整えたこと。
また今後期待される領域として、コンテンツデザイ
ンおよび映像領域の2領域を新たに設置し、より
社会に貢献できる学生を輩出できるよう、学修カリ
キュラムの改善を行った結果と考えられる。
○平成26年10月にブランディング小委員会を設
置し、広報面においても上記2点を踏まえ、現在
高校生が望む「少人数教育」、保護者が望む「就
職」等の進路に対し、「実務家系教員による少人
数教育」(=「教員が近い」・「社会に近い」等)を柱
に他大学との差別化を図り、教職員協同で教育と
広報の改善を行っている。
(東京メディア・コンテンツ学部
メディア・コンテンツ学科)
○左記の改善状況より、まずは平成28年度の
入学者数の目標を100名とし、平成30年度ま
でに130名募集定員の充足を目指す。そのた
め、平成28年の募集に向け、ブランディング小
委員会を中心に、社会的ニーズのある新領域を
新設(学科内)についての検討を行う。
[対応完了予定:平成27年8月]
○平成28年1月の募集状況を踏まえ、平成28
年4月以降の入学定員の見直しについて協議
する。
[対応完了予定:平成28年1月]
(東京メディア・コンテンツ学部
メディア・コンテンツ学科)