キャスト紹介

エリージオ 黒人の不法入国者
大多和民樹
ファドゥール 黒人の不法入国者
小田勇輔
本多弘典
アプゾルート 盲目のダンサー
永野愛理
エラ 哲学者
原口久美子
友人
『世界の不確実性』
←読者
著者→
好意
ヘルムート
篠澤寿樹
神/金
黒人の不法移民。友人のファドゥールととも
に「自殺ビル」と呼ばれる空きビルに棲んでい
る。青ナイルの岸辺で生まれて育ったが、夢
を求めて故郷を捨ててやって来た。赤毛の
女の入水を目撃し、夜も眠れない。
エリージオに誘われてここへ来たが、隠
れるように暮らすしかない現実に打ちひし
がれている。だが、アプゾルートとの偶然
の出会いと、神の入った袋を手に入れた
ことが、彼を動かしていく。
両親に盲目にされた少女。ブループラネット
というバーの踊り子。唯一信じられるのは『世
界の不確実性』という本だけ。ある日バス停
でファドゥールに出会い、初めて人に心をひ
らく。
『世界の不確実性』の著者。コミュニズム
の夢が破れた世界で、偶然と断片で世
界を編もうとするがやはりそれも叶わず、
テレビの大統領にむかって悶々と問いを
発し続ける。
物言わぬ金属職人。
いまはずっとアクセサリー、指
輪をつくりつづけている。
夫 婦
出会い
赤毛の女
ミセス・ツッカー
真野季節
ミセス・ハーバーザット
志賀澤子
フランツ
尾崎太郎
子と母
夫婦
通り魔殺人の犯人の母親を名乗り、被害者宅
を訪問しつづける女。ある日赤毛の女が入水
した海岸で、エリージオに出会う。
ローザ
奈須弘子
医者になることをあきらめて失業中だったフラ
ンツに舞い込んだ仕事は、葬儀屋。それ以来
遺体処置の仕事に打ち込み、ローザのことを
見ようとも触れようともしない。まるでなにかを
恐れるように。
死者たち
フランツの就職が決まったら、こどもをつくろうと
思っていた。けれども狭い狭い部屋に母ツッカー
が介護を求めて転がり込み、フランツはローザに
触れようともしなくなり、ローザは希望を失う。
「わたしの,願いは、人生が前に進んでいくこと。そ
れが心からの願いなの。」
もとコミュニストで、男を替えながら4人のこどもを
育ててきた。なんでも一人で乗り切ってきたツッカ
ーだが、糖尿病で、足の壊死がどんどん進行して
いく。ローザを独特の毒舌で励ますのだが。