出題の傾向 本校の入学考査は、教科書の基本的な内容を元に、標準的なレベルの問題を出 題しています。平成28年度の入学考査で出題する予定の問題は次の通りです。 1 計算力を問う問題 2 数学の基礎的な考え方を問う問題 3 関数に関する問題 4 平面図形に関する問題 5 空間図形に関する問題 2015 今年度の出題と解説 1 問1①は、カッコの内の2乗とカッコの外の2乗の違いを区別しま に解けるよう計算練習をしておきましょう。問1、問2が正しく解けない しょう。また、割り算のあとのかけ算を分母でかけることのないように気 とあとの問題につながりません。まずは、問1、問2を確実に解けるよう をつけましょう。②は、通分して計算します。方程式のように分母をはら にしましょう。 うことのないようにしましょう。③は、2乗の展開をせず、まず和と差の 積の展開をすると簡単に計算できます。くふうをしてできるだけ簡単に計 4 問1は、C、Dは弧ABを3等分する点なので∠AOC=180°÷3= 算できる方法を見つけましょう。問2は共通因数でくくる因数分解に気が 60°円周角の定理より∠ABC=60°÷2=30°問2は、∠ABE=90°な つくと方程式は簡単に解くことができます。 ので∠EBC=60°、EB=ECより△EBCは二等辺三角形で底角が 60°であることから正三角形とわかります。問3は、△ABCは∠ACB 問1は、食塩水の濃度に関する問題です。x %の食塩水300g中には =90°、∠ABC=30°より3辺の比は1:2: 3 の直角三角形で、AB= 3xgの食塩が含まれています。100gの水を入れると、食塩水400g中に 20であることからBCを求めます。問4は、△ECD=△ECO-△DC 3xgの食塩が含まれるのでその濃度を式で表します。割合に関する問題は Oを利用します。△ECOは3辺の比が1:2: 3 の直角三角形、△DCO よく出題しています。問2は、連立方程式を立てて解きます。計算を確実 は正三角形なのでそれぞれの面積を求めて計算します。平面図形では三平 なものにするために、答えを式に代入して確認するようにしましょう。問 方の定理を用いた問題がよく出題されています。中学3年生の後半で学習 3は、円周角の定理など図形の基本的な性質を利用して解きます。∠AO する内容ですが重要な定理なのでよく理解しておきましょう。 2 C=20°なので∠AOD=160°,弧AE=弧EDより∠AOE=80°,円 周角と中心角の関係から∠ABE=40°となります。図形に関する基本的 5 な性質を理解して練習しておきましょう。図を利用し分かっていることを 面積を引きます。問2は、図アの点B、DがいずれもCと重なることから 問1は、正方形ABCDの面積から△ABE、△ECF、△FDAの 書きこみながら考えるとよいでしょう。問4は、樹形図をかいて考えま 三角すいA-ECFは底面が直角三角形ECF、高さAB(=AD)であ しょう。6枚のカードから2枚のカードの取り出し方は15通りあります。積 ることから(底面積)×(高さ)÷3で求めます。問3は、問1で求めた が奇数になるのは3通りなので、積が偶数になるのは15-3=12通りである △AEFの面積を底面積とし、求める垂線の長さhを高さとして問2で求 ことから確率がわかります。 めた三角すいA-ECFの体積を求める式からhを求めます。問4は、C G+GH+HCが最短となるのは、図アにおける対角線BD上にG、Hが 3 問1は点Aを通ることから求めることができます。問2は、まず点B あるときなので、BDとAF、AEの交点がG,Hとなります。三角形の の座標を求めて直線OBの傾きを求めます。直線ℓはOBと傾きが同じで 相似からDG:GB=1:2なのでDG:GH:HB=1:1:1からHG 4 4 4 4 = 、GC=GD= 、HC=HB= 、△CGHは1辺が の正三 3 3 3 3 角形となります。 点Aを通る直線であることから式を求めることができます。問3は、直線ℓ とy軸との交点をEとすると、点Eのy座標は直線ℓの切片から読み取れま す。△OACの面積は△OAEと△OCEの面積の和で求められます。 問4は、点Cを通りOAに平行な直線上の点をPとすると、△OAC= △OAPが成り立つので、この平行線と放物線との交点が求める点Dとな ります。連立方程式を解いて交点を求める場面がいくつかあります。正確 どの問題においても計算は必要です。計算力をしっかりつけて確実に得点できるようにしましょう。簡単 な問題であっても油断せず、途中式を丁寧に書いて慎重に問題を解きましょう。方程式などは確かめ計算も しましょう。また、各単元の基本的な内容を十分に練習しましょう。どの問題も解き終えたら自分の解答を 見て振り返りましょう。単に○か×かではなく、まちがえた所は何が原因であるのかをしっかり分析し、同 じ間違いを繰り返さないことが重要です。間違いは消してしまわず赤字で訂正し、あとから見て思い出せる ようにしておくとよいでしょう。 計算問題1を確実に解くこと。3~4の各問題の問1は、もっとも基本的な内容が問われます。苦手な分野 であってもあきらめずに解けるようにしておきましょう。わからない問題で時間を使う前に、まずは確実に 得点できる問題を解くことが高得点につながるでしょう。
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