拡大版

Ramp
KUNSTHAL
Hall3
road
Hall2
私たちはオランダにある、レム・コールハース設計の
auditorium
KUNSUTHAL をゼミの題材として選びました。複雑な建築空間
Hall1
に興味を持ったのが選出理由です。
Ramp
私たちは文献研究から始め、それと並行してスタディ模型を作
restaurant
りながら複雑な斜路や諸空間との関係性を読み解き基本的な空
間把握を行いました。これらの活動から私たちの興味は 斜路
柱
ヴォリューム
museum park
テクスチャ の 4 つのテーマに絞られ、
模型製作やシートの作成を通じてより深く考察した内容を発表
しました。
建物の中心を貫く斜路は公園と道路の境界という難しい敷地条
■Ramp による空間構成・プログラムの解決
件や内部空間の関係性を緩やかに繋ぐ、建物内外に影響を与え
建物のヴォリュームを貫くように Ramp(斜路)が通る。Ramp は
る大きな要素であることがわかりました。同時に、テクスチャ
美術館を通り公園と街路を結ぶ。性質の違う2つのエリアの境界の
架け橋のように見える。
や柱などの部分的な要素が諸空間の演出に貢献していることも
建物中央を通ることにより、空間を分節する役目を果たし 4 つの独
見て取れました。大きな要素が大まかなヴォリュームを切り出
立したプロジェクトを展示する空
し、それらを小さな要素が空間を彩っている建物が KUNSTHAL
間をつくる。尚且つ Ramp は、それらを廻る連続するサーキットと
のデザインであることがゼミを通して発見できました。
Pillar
Volume
なりそれらの異なる空間を1つの美術館としてまとめる。
○内部のヴォリューム構成と動線の関係
Texture
◎内部空間におけるヴォリューム
Cecil Balmond ×
Kunsthal
低層のボリューム
を敷地上に配置す
○大きさの違いによる空間変化
「ズレ」を生じる柱の配置 ∼
hall 1 ∼
Parguet
Concrete
Grating
Parguet
Concrete
Hall1
る。ここでは機能
ヴォリュームの変化と共に空間体験も変化し、使用用途も空間ご
とに変容する。KUNSTHAL は斜路が天井に反映される空間もあ
り、より豊かな空間体験ができる。今回は HALL1.2.3、オーディ
Parquet
を入れるための箱
としてのヴォ
リューム。
Concrete
トリウム、レストランについて、どのような違いがあるのか考察
Concrete
する。
長方形空間に柱が互いに
「ズレ」
ながら配置させる。
形態(断面)
秩序立ったフォーマルな空間分節ではなく
h
場所 (mm)
Hall 1
7000
ひとつのフェーズからズレた動きを生む。
restaurant
平面的な
Auditrium
行進線
・5 本の柱が 2 列にズレてられている。
⇒空間を区切っている。
・均一な展示空間を提供。
Hall 3
行進線
特 徴
2400
∼
7000 ・天井の高さが場所により変化するため
視線の抜けや、狭さ・広さの感じ方に違
いが生じる。
7000 ・上から下を見下ろす・下から上を見
上げるといった物理的な上下関係もと
もなう。
Travertine
使用用途
企画展示な
ど
絵画など光
の当たらな
い展示会場
レストラン、
休憩スペー
スなど
中央を通る道路と、
Corrugated
plastic
Concrete
Hall2
公園とハイウェイを
つなぐ斜路によって
Concrete
ヴォリュームが4つ
に分割され、それぞ
Corrugated
plastic
れが独立した状態と
なる。
講義室・講
演会会場な
ど
Glass
Grating
6100
∼
8200
・天井と壁の間に余白が生まれる。こ
とでヴォリュームに動きが生じる。ま
た、ほかのものを取り入れるようにな
る。(光・音など)
Floot
Parguet
Frosted
企画展示な
ど
均一な
一つの空間
Hall3
リュームを新しいス
し、それらを人つな
内部空間
Parquet
4 つの独立したヴォ
ラブや斜路を付け足
プロムナード的空間
Grating
Frosted
フェーズのズレ
Hall 2
Grating
ぎにかのように動線
が設けられる。 Planks
Mirror
Frosted
Hall2