平成27年度 学校経営方針 校長 細木 隆 1.はじめに 元気(体と 心)な子供 元気(健康)な教職員 元気な学校 ↑ 安心で温かい学校、地域の温かい見守り ・支援 全ての活動のエネルギーの源は元気。体と心が健康であること。 子供も大人も元気で、活力のある学校にしていきたい。 「子供を見れば、教師(学校)が分かる」「教師を見れば、校長(学校)が分かる」 と、 言われる。子供のよりよい姿を見ると、その裏側の教師のきめ細かい指導や校長の指針が 分かると言われる。目の前の子供の姿、事実が教育の成果であり、評価であるという高い プロの意識を常にもって教育活動に当たる。 学校とは、校長を中心とした組織体として、児童を意図的・計画的・組織的・継続的・ 社会的に育てるところである。「児童をよりよく育てる」ことを全ての教育活動の評価基準と し、アットホームな学校のよさを生かして、チーム(教職員)一丸と なっ て 誠心誠意、力を尽く して教育活動を展開していく。また、保護者や地域、関係諸機関等と思いや願いを通わせ ながら共に教育活動に取り組む。 2.学校教育目標 開校は昭和2年。本年度 開校88周年を迎える伝統のある学校。 教育目標 ○健康で心豊かな子 ○よく考え進んで実行する子 ○力を合わせつとめをやりとげる子 ○礼儀正しい子 第四吾嬬小学校の児童一人一人が、私たちにとってかけがえのない存在である。どの児 童もこの教育目標を達成することができるよう、本校の教育活動を進めていく。本年度の 重点は「健康で心豊かな子」である。 3.目指す第四吾嬬小学校校像 「児童が元気で、思いやりがあり、何事にも一生懸命取り組む学校」 「児童が大切にされる学校」(いとおしむ、いつくしむ、かわいがる) 「教育の成果を、児童の姿(事実)で勝負する学校」(目の前の事実がすべて) ・児童の体を大切にする(早寝・早起き・朝ご飯の生活習慣、元気、運動に親し む) ・児童の徳を大切にする(思いやり の心、豊かな心) ・児童の知を大切にする(基礎・基本の定着と 向上、自ら 分かる喜びと 学ぶ楽し さ ) -1- 4.教育目標達成のための基本方策 知 <保護者> <地域> 基礎・基本の定着、読書の推進 基本的生活習慣 集中力、切り替え、学習意欲の向上 安全の見守り 規範意識 学習習慣 個に応じた学習、 放課後学習 遊びの見守り 自分で考え、解決、表現する(課題解決) 支援 あたたかさ (家庭学習・ 読書) 行事への 参加・参画 目標に向かって、最後までやり抜く態度 徳 体 縦割り班活動の活性・推進 体育授業改善(校内研) たんぽぽ学級との交流、共同 外遊びの励行 (遊びの多様化) 道徳授業の工夫・改善 いじめ防止授業 体力アップキャンペーン 一学級(学校)一取り組み 四吾スタンダード の徹底 当たり前のことを当たり前に(学習・生活のルール)<言葉遣い、呼び名> (家庭) 早寝・早起き・朝ご飯の定着(保護者へ発信・啓発) 家庭学習の習慣化、読書の推進 (1)学習指導の充実 ・学習態度、落ち着いた学習環境の中で、基礎・基本の確実な習得、読書の推進 ・学習意欲を高める授業展開(教材提示の工夫、課題解決学習、体験的な学習) ・個に応じた指導の工夫と改善(実態の把握、尐人数指導、個別、グループ指導) ・量の確保(45分間、チャイムとともに)、質の確保(ねらいを明確にした指導) ・週案に基づく学習指導(計画性のある指導、見通しとゆとりのある指導) ・ペアの授業参観で授業改善、資質向上(よさをまねる、取り入れる) (2)生活指導の充実 ・深い児童理解(学習、生活、家庭環境)と自己肯定感の育成…よさを発信 ・安全安心安定した学校生活…きまり、約束の意識化と実践(スタンダード) ・心地よい学級集団(安心・安全)の形成、人間関係づくりの構築 ・特別支援教育による学習及び生活指導、校内指導体制の確立(支援委員会) ・いじめ0、暴言0、暴力0を目指すための対策、実行(いじめ対策基本方針・いじめ防 止授業) (3)学校運営の充実 ・校長~副校長~主幹教諭~主任教諭、主任~各担任、ラインを通した職務遂行 ・主任教諭の自己の職務に対する自覚向上、円滑な学校運営の推進、若手育成 -2- ・情報の共有化、特にマイナス情報は早く伝達(早期発見、早期解決) ・各職種の相互理解と、共通実践による共感的理解の推進(事務、管理員との連携) (4)特別活動その他の充実 ・縦割り 班活動、たんぽぽ学級との交流、共同学習等の計画と実践推進 ・学級活動(話し合い活動)の充実(学級への所属感、自治、安心感のある心地よ い仲間とやりがいのある活動) ・望ましい関係は、望ましい環境から(清掃活動、整理整頓、落ち着いた心地よさ) (5)研究研修の充実 ・実態把握、目指す児童像、仮説、方策を明確にした校内研 (ブロック、たんぽぽの4回の研究授業、日常の授業改善) ・体育実技研の充実(日頃の体育授業の改善、充実へ) ・区教研への積極的な参加、区及び都研修会への参加による自己の資質向上 ・区指導教諭の授業公開に1 名以上参加し 、授業改善に取り 組むと と もに、公開内容 を周知する。 ・道徳授業地区公開講座、いじ め防止授業公開講座の推進(全学級公開) ・授業公開の推進(互いに見合う、主幹・主任教諭の授業公開)による資質向上 ・OJT(日常の教育活動での学び合い高め合い、計画に基づく教育活動の学び合い 高め合い)の重視…主幹教諭、主任教諭による計画・運営 (6)家庭地域との連携の充実 ・一人一人が第四吾嬬小学校の代表者(顔)であるという自覚をもって対応 ・児童の良さを家庭や地域へ積極的に発信(HP・通信、個人面談、保護者会等) ・PTA行事、地域行事へのより積極的な参加(知る、協力する、愛着をもつ) 5.求められる教員の姿勢 「教育の成否は、直接児童の指導に当たる教員の力量にかかっている」(教育のプロ) →「教育の成果を、児童の事実で勝負する学校」(思いや願いを実践に) (1)社会人としての常識のある教員 ・教師であることの誇りと責任が、社会人としての自信につながる ・目や耳から入る常識(服装、言葉遣い、雰囲気から感じる常識を大切に) ・新聞、本、旅、他業種の方々から学ぶ姿勢を(山、川、木、みな師) ・毎日が服務防止デー(服務事故0) (2)教育公務員としての専門性のある教員 ・児童理解(個の理解と人間理解) 私たちは、誰に教えるのか ・教材研究(素材研究と教材研究) 私たちは、何を教えるのか ・教育技術(集団指導と個別指導) 私たちは、どのように教えるのか ・教員免許更新制度(取得から10年間でライセンス切れ)に耐える力量を ・学び続ける者のみが、人を教えうることができる 自分の資質を高める→よりよい授業提供→目の前の児童のよりよい成長 (3)根底となる教育愛のある教員 ・子供が大好きだというオーラを(積極的に子どもに関わる=児童理解) ・やっぱりやさしい人が好き(人権を配慮した教育活動の推進) -3- 6.本年度の重点 (1)児童の学習意欲と集中力を高めるために(O N と O F F のめり はり ) ①「けんこうな子(元気な子)」を育てる ②学校…体育授業の改善、外遊びの励行、運動集会、体力アップキャンペーン 家庭…生活リズム(早寝・早起き・朝ご飯)の習慣化を依頼・発信 (2)児童の安定した学校生活のために(生活指導を全校のものに) ①「四吾スタンダード」の徹底「当たり前のことを当たり前に」 ・返事、丁寧な言葉遣い、呼び名(~くん、~さん) ②、縦割り班活動、たんぽぽとの交流学習を重視 ・計画的に機会を増やし、児童が共に活動する、思いやりと共生の心を育む ③5,6年生が全校のお手本を示すことができるような体制づくり ・全校チームによる指導 どの先生も同じ指導をする ④保護者や地域、関係機関との協力体制づくりの推進(学習、生活、問題傾向 等) ・保護者、地域、関係機関への情報発信と率直な協力依頼→学級、個別 (3)個に応じた指導体制づくりのために ①配慮を要する子、問題傾向の行動事例、保護者対応等の指導体制の確立と定着 ・担任→生活指導主任・コーディネータ→ 生活指導部、特別支援委員会、管理職 ・生活指導主任、コーディネーターが要となり対応検討、SC、関係機関とも連携 ②気になる子の早期発見と早期対応 ・週案による報告・連絡・相談 ・保護者との緊密なコミュニケーション(個人面談以外でも) ・授業観察の活用(管理職、SC、コーディネーター、たんぽぽ主任、主任養護教 諭 等) (4)個々の年代に応じた授業力・指導力・教師力の向上(3年次、10年次研修) ・教員としての基礎(時間厳守、出退勤表示、出勤簿、週案等)の確立 ・職層に応じた自己申告書を活用し、焦点化した職務遂行(目標の明確化) ・健康面には最大の配慮を。仕事には厳しく、人間関係は温かく。 校長の仕事は大きく次の2つである。 ・物事を判断し決定すること(決断)。 ・決定したことに責任をとること。 よりよい判断、決断ができるためには、情報が必要不可欠である。必要となっ てから集める前に、日頃からの情報収集を大切にする。教職員とのコミュニケー シ ョンを図り、開かれた校長室を築く。 校長として、教職員の健康管理、互いが気持ちよく働ける雰囲気作りに努める。 「元気」・「いとおしむ」・「チーム」 -4-
© Copyright 2024 ExpyDoc