成人 core binding factor 急性骨髄性白血病に対するシタラビン大量療法

試験名
成人 core binding factor 急性骨髄性白血病に対するシタラビン大量療法の KIT 遺伝子型別
反応性を評価する臨床第Ⅳ相試験-CBF-AML209-KIT Study(CBFAML209-KIT)日本成人白血病治療共同研究グループ(JAPAN ADULT LEUKEMIA STUDY GROUP:JALSG)
研究実施責任者/研究事務局 名古屋大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学 清井 仁
施設責任者 豊田厚生病院 血液内科 鏡味 良豊
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目的
染色体異常 t(8;21)(q22;q22)、inv(16)(p13.1q22)/t(16;16)(p13.1;q22)を有する成人急性骨髄性白血病(CBFAML)症例を対象に、寛解後療法としてシタラビン大量療法を行った際の KIT 遺伝子変異の有無による治
療反応性の違いを検討し、シタラビン大量療法の最適な使用法を明らかにすることを目的とする。
また、本研究の結果により得られた結果を KIT 遺伝子変異病型に基づく造血幹細胞移植や標的治療薬な
どによる CBF-AML に対する個別化治療の有効性を検証する臨床試験の参考材料とする。
本研究は、CBF-AML における標準的寛解後療法であるシタラビン大量療法を行うなかで、KIT 遺伝子変
異病型による治療反応を評価する試験であるため、第Ⅳ相試験として実施する。
主要評価項目
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: KIT 遺伝子変異の有無別の CBF-AML 症例の無病生存期間
対象(主な適格基準)
1) JALSG「染色体・遺伝子変異が成人急性骨髄性白血病の予後に及ぼす影響に関する観察研究JALSG AML209 Genetic Study(AML209-GS)-」に登録した患者
2) JALSG AML209GS 試験登録時に実施される Multiplex キメラ遺伝子スクリーニング検査にて
RUNX1RUNX1T1 または CBFB-MYH11 キメラ遺伝子が陽性の患者
3) 16 歳以上 65 歳未満の患者
4) 2 コースまでの寛解導入療法で血液学的寛解を達成した患者
5) 寛解後療法未実施の患者
6) PS(ECOG)が 0~2 の患者
7) 十分な肝・腎・肺・心機能を有すること。
8) 本研究について、文書による本人の同意が得られている患者。20 歳未満の患者においては代諾者の
同意もあわせて必要とする。
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目標症例数
全実施医療機関
200 症例
当院
5 症例
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予定登録期間
2010 年 2 月から 2015 年 1 月まで