銀行名 秋田銀行 タイトル 「まちの創生」に係る

銀行名
秋田銀行
タイトル
「まちの創生」に係る取組み
1 取組名 「秋田プラチナタウン研究会」
2 趣 旨
(1) 秋田県における人口減少、少子高齢化の現状を踏まえ、多世代が生きがいを
持って暮らせるコミュニティづくりと持続可能な地域づくりを推進するため、
26 年 8 月に本研究会を設立している。
(2) 本研究会は、行政、大学・研究機関、民間企業など 74 先で構成し、CCRC モ
デルを参考としながら、高齢者住宅・施設のハード面の整備に留まらず、秋田
県独自の社会インフラの構築による魅力あるまちづくりを展開し、アクティブ
シニアの移住受入れをはかるものである。
3 「秋田プラチナタウン研究会」機能イメージ
秋田プラチ ナ タウ ン(
CCRC)
∼県民が暮らし続け られ るまち、持続可能なまち∼
メン バ ー
メリ ッ ト
移住定住支援
秋田県・秋田市
移住定住総合
支援セン ター
秋田県民
サ ポ ー トセン ター
行政の 取組
県が 相談窓口を 設置
お 試し移住
交通機関と の 連携
サ ポ ー トフ ァ ン ド
特区構想
ま ちづ くり へ 投資す る仕組み
各種規制緩和
プラチ ナ タウ ン を支える施策
元気創造プ ラ ン
エ イジフ レ ン ドリ ー シテ ィ
持続可能な地域
地域包括ケ ア
コミュ ニ テ ィを 付与
国・地方創生
税収増
医療機関
介護施設
医療費抑制
信用保証協会
取組み内容
定住人口増加
秋田モ デ ル を 売り 込む
ケア
県内企業
コミュ ニ テ ィ
東大高齢社会総合
研究機構 後藤氏
交流・社交
三菱総合研究所
多世代交流の 場
就業・起業
高齢者向け 住宅
シニ ア の ノウ ハ ウ 活用
既存ス トッ ク 活用
ノー ス ア ジア 大学
安心・安全
レ ジャ ー
自然・観光活用
プラチ ナ タウ ンを支える仕組み
楽しみ
産学連携・学び
県内大学と の 連携
秋田経済研究所
秋田大学
シニア 標準シス テム
健康長寿に 向け た 取組み
包摂力あ るコミュ ニ テ ィ
秋田県立大学
移動・交通
介護予防
地域再開発
シニ ア 標準インフラ
交通安全シス テム
広域医療連携
アンチエイジング
新医療シス テ ム
新介護シス テ ム
認知症予防
老化防止
住宅
空き 家活用
ハ ゙リア フリー 推進
食事宅配
プラチ ナ タウ ン を支えるビ ジネ ス
生きが い
つ なが り
機器開発
医療介護連携デー タヘ ゙ー ス
ケ ア 付I
T住宅
シニ ア 商品開発基準づ くり
健康寿命延伸
雇用誘発
秋田発
ニ ュ ー ビ ジネ ス
国際教養大学
秋田公立美大
日赤看護大学・短大
秋田プラチ ナ タウ ン 研究会
4 これまでの取組み
(1) 第 1 回∼第 3 回研究会
超高齢社会に対応したまちづくり、日本版 CCRC の概要、まち・ひと・しご
と総合戦略の概要等について有識者から講演をいただき、まちづくりにおける
ノウハウの習得をはかった。
(2) 第 4 回研究会
グループ討議を実施し、秋田県が目指すべきまちづくりについて、意見交換
を行った。
5 今後の取組予定
(1) 「秋田プラチナタウン構想」の策定【27 年 9 月まで】
(2) 国、県、市町村、各商工団体への政策提言【27 年 9 月まで】
(3) 実証実験(製品開発、ビジネス展開、国内外への発信)【27 年下半期以降】
銀行名
秋田銀行
タイトル
空き家物件・移住定住情報のマッチング・連携スキームの構築
1 趣 旨
当行は、本県における空き家問題解決および移住・定住促進への取組みの一環
として、当行の支店網や不動産業者とのネットワークを活用するとともに、県内
自治体との連携により、空き家物件のマッチングなどを行うスキームを構築し
た。
(スキーム図は別紙のとおり)
2 内 容
(1) 本スキームは、お客様が所有する空き家に関する売買・賃借等のニーズや、
本県への移住・定住に関するニーズを県内外の営業店において受付し、空き家
バンクを運営する県内自治体、不動産業者、NPO法人秋田移住定住総合支援
センターなどと情報連携を行うものである。
(2) 営業店が収集した空き家情報(売買・貸借 等)を本部に蓄積し、かつ行内
取組み内容
で情報共有することで、顧客に対しタイムリーな情報提供を実施できる体制を
整えている。さらに、当行で収集した「空き家物件情報」を不動産業者、空き
家バンクを運営する自治体と共有することで、居住希望者への幅広な情報提供
を実施している。
(3) 「移住定住情報」についても本部で蓄積し、取引先等より直接移住相談が
あった場合にスムーズな情報提供を行うほか、NPO法人秋田移住定住総合支
援センターへ提供し、県内の移住定住促進をはかっている。
(4) 当行では、地域金融機関として「空き家解体ローン」および本スキームの
活用により「空き家の解消」という地域の課題解決をはかり、「不動産活用に
よる地域活性化」の好循環につなげるとともに、県外に居住するシニア世代等
の「ふるさと回帰促進」にも取組んでいきたいと考えている。
3 実 績
現状、収集した空き家情報は5件。当行全支店と連携している不動産会社に情
報提供してマッチングをはかっている。
(別 紙)
【スキーム図】
お 客 様
県外の移定住希望者
物件情報
の提供
県内自治体
移定住に関する
情報の受付
当行
空き家の売買・
賃貸借情報を受付
県外営業店
営業店
取得資金・リフォーム
資金等の融資
移定住情報
の報告
空き家バンク等
の情報連携
空き家不動産
情報報告
本 部
蓄積した情報を
商品開発にフィードバック
交渉経緯等 空き家不動産
の還元
情報の提供
一般顧客
仲介・売却
秋田共立などの
不動産会社
移住・定住に関す
る情報連携
NPO法人
秋田移住定住総合支援セン
ター
(以 上)
銀行名
秋田銀行
タイトル
地域ブランドの向上に係る取組み
1 取組名
生活者参加型の地方特産品開発支援サービス「うまいもんプロデューサー」の
提供
2 内 容
(1) 「うまいもんプロデューサー」は、ニフティ㈱と㈱電通が共同で開発した新
形態のマーケティングサービスであり、当行は企画段階から参加し第1号の提
携先となっている。
(当行取扱年月:25年10月)
(2) 本サービスは、地域の事業者に対しインターネットユーザーがコメントやアン
ケートを通じて意見を出し合い、共同で「うまいもん」を作りあげるサービスで
ある。
(3) 本サービスでは、商品開発のみならず、商品名や包装、販売方法などに関する
アイデアを提案するほか、ニフティ㈱と㈱電通が販路開拓を支援する内容とな
っている。
3 サービス概要
取組み内容
4 実 績
(1) これまで延べ 16 先が本サービスを利用し、うち 4 先において新商品の開発
にいたっている。
(2) 利用者からは、インターネットユーザーからの意見・アイデアをもとに商品
開発することでマーケティングと同様の効果があり、商談においてバイヤーへ
の説得力が増したとの意見も出ている。
銀行名
秋田銀行
タイトル
事業性評価を重視した融資への取組み
【経緯】
・当社は地域温泉郷の中核的ホテルであり、温泉郷全体の宿泊客数の減少、施設の
老朽化、団体客主体のビジネスモデルからの転換の遅れ等により業績悪化に歯止め
がかからず、5年前に中小企業再生支援協議会による事業再生計画を策定し、経営
再建に取り組んできた。
・その後、大震災発生にもかかわらず業績は概ね順調に推移してきたが、現施設で
は当社の標榜する「個人顧客への質の高いサービス提供」は限界があり、懸案のバ
リアフリー対応も含め、県・市へ助成に関する相談をしていたところ、総務省の「地
域経済循環創造事業交付金」活用の提案を受けたため、当該交付金を活用してホテ
ルをリニューアルしたいとの相談があった(交付金事業は地元銀行の融資が条件)
。
【事業性評価のポイント】
・本リニューアル計画は、①当社の追求するビジネスモデルに対応した施設にリニ
ューアルすることで、客単価引上げによる業績向上が見込まれること、②大規模改
修にかかる所要資金 162 百万円に対し、交付金 50 百万円、当行借入 100 百万円と、
金融債務の増加を相当抑制できること、③温泉郷内では大半のホテル・旅館が老朽
化した施設でのローコストオペレーションで凌いでおり、温泉郷のイメージ低下は
否めない状況にあるが、当社の取組みが呼び水となり温泉郷のイメージ向上が期待
できることなどから、抜本的な金融支援を実施した先ではあるが支援すべきと判断
した。
取組み内容
【金融支援】
・総投資額 162 百万円に対し、調達は交付金 50 百万円、当行貸出 100 百万円
・本件ついては、事業性を評価のうえ、無担保・無保証人の与信とした。
【その他の支援】
・事前相談の段階から設備投資内容、ターゲットとする顧客、価格設定、業績計画
の妥当性等について、当社と協議・検証を重ね、事業計画策定を支援した。また、
事業計画策定時に招聘した非常勤監査役はホテル・旅館業のコンサルタントでもあ
り、リニューアルのコンセプト策定にあたっては、その知見を活用することができ
た。本交付金事業は、8月6日に総務省から市に連絡があり、9月10日まで申請
するという非常にタイトなスケジュールであったが、交付金交付決定ならびに融資
実行まで漕ぎ着けた。
【地域経済循環創造事業交付金】
・本交付金事業は、地域金融機関に対して、事業の目利き機能や事業継続時の民間
事業者に対するコンサルティング機能等を期待されている事業である。特に、「金
融機関が、当該事業により将来にわたって生み出されるキャッシュフローを評価し
て融資等を行うとともに、事業継続のコンサルティング機能を果たす地域金融機関
が企画段階から参画し、事業計画をより現実的なものにしていくことが重要であ
る」と総務省のガイドラインに定められている。