胃がんリスク判定表 - リコー三愛グループ健康保険組合

「リコー三愛グループ健康保険組合判定基準・胃がんのリスク」
胃がんは、日本人に発症しやすいがんです。胃がんのリスク要因は、塩分、喫煙、ピロリ菌などですが、
多くの場合早期では無症状のため、健診での定期的なチェックが欠かせません。
ピロリ菌・ペプシノゲン検査で「胃がんリスク判定」を行い、あなたに合った検査方法と頻度を知りましょう。
<リスク判定のための検査> ※除菌している人は、こちらのリスト判定表にはあてはまりませんので、主治医にご相談ください。
ピロリ菌とペプシノゲン検査を併せて受診することでリスク判定が行え、自分に必要な検査の頻度が分かります。
(1)ピロリ菌検査 ヘリコバクターピロリ菌は胃がんの原因のひとつとされ、年齢の高い方の感染率が高いといわれています。 この検査はピロリ菌の感染の有無を調べるもので、胃がんの診断はできません。
(2)ペプシノゲン検査
胃の粘膜の老化度(萎縮度)を調べる検査で、胃がんを直接見つけるための検査ではありません。
胃がんは萎縮した粘膜から発症する場合がありますので、萎縮が進んだ方は定期的な精密検査が望ましいです。
分 類
A群
B群
C群
D群
ピロリ菌検査 基準値と感染の有無
陰性(-)
10U/ml未満
陽性(+)
10U/ml以上
陽性(+)
10U/ml以上
陰性(-)
10U/ml未満
ペプシノゲン値
胃の萎縮度の判定基準
*下記参照
陰性(-)
陰性(-)
陽性(+)
陽性(+)
胃の状態の推定
見
方
ほぼ異常がない
ピロリ菌がいるが胃の粘
膜は正常 ⇒軽度の萎縮
の可能性
ピロリ菌も存在しないよう
ピロリ菌がいて、胃の粘
な高度な胃の粘膜萎縮
膜も萎縮している可能性
の可能性
胃がんの発生率・危険度
きわめて低い
あり
高い
きわめて高い
胃がん検診の頻度・目安
5年に1回
3年に1回
2年に1回
毎年
胃部X線検査または
胃カメラ検査
胃部検査の実施
ピロリ菌がいなくても、胃
がんリスクはゼロではあり
ません。
5年に1度、胃部検査を受
けましょう!
コメント
胃カメラ検査が望ましい
胃カメラ検査が望ましい ⇒胃の萎縮が見られるため保険診療で受診するこ
とができます。
ピロリ菌の除菌治療を受けましょう!
⇒健保組合『ピロリ菌除菌補助制度』あり
早めに専門医の診察・治
除菌後は定期的に胃カメラ検査を受診しましょう。検 療を受け、今後の胃カメ
査は保険診療の対象です。
ラ検査の受診頻度につい
★除菌治療の実施、胃カメラ検査の受診頻度は主 て相談してください。
治医や胃カメラ検査担当医師に相談ください。
ペプシノゲンの検査結果が数値で表示されている方は、「①ペプシノゲン1」と「②ペプシノゲン1と2の比率値」
を以下表またはグラフにあてはめて、陽性または陰性かを判定します。
[表]
[グラフ]
②
①
②
①
<胃部検査>
(1)胃部X線(バリウム)
この検査ではバリウムを造影剤として飲んだうえで、発泡剤で胃を膨らませます。 バリウムはX線を透過しませんので胃の形や粘膜表面の影を映し出して検査します。
(2)胃カメラ 先端に小さなレンズを付けたグラスファイバーの管を口や鼻から挿入し、胃の内部をモニターに映して直接観察します。 (食道も十分観察できます)。 胃のもっとも精密な検査であり、粘膜の形状や色の異常を直接観察できるため、より小さながんを発見できます。 ※結果表の表示方法は健診機関によって異なるため、『ABC検診のどの分類に当てはまるか』不明の場合は、
受診した健診機関へ直接お問い合わせください。