7 月 13 日(金) 校内研究会 単元名:第 2 学年「スイミー」 授業者:瀧島 恭子 講 師:河西 泰道 先生 「だいたい A 子ちゃんのところくらい。 」B 雄は A 子の座っている 辺りを指で指しながらマグロの大きさについて説明した。国語科「ス イミー」の学習に入る前に、葛西臨海公園で実際のマグロを見た子ど もたち。物語に出てくるマグロの大きさや速さのイメージを共有しな がら、スイミーやその仲間達が襲われた時の様子を考えた。 文章を拡大したものを黒板に貼り、その下に、例えば「まぐろがつ っこんできた」と、まず主語と述語をはっきりさせてから「どのよう に…」ということを考えていった。このことで、 「すごいはやさで」「ミサイルみたいに」というよう なマグロの様子を表す発言が出てきた。さらに、C 太は教室の隅から勢いよく走って「ミサイルみた いにつっこんできた」マグロの様子を動作化して説明した。この様子を見て、「こわそう」、 「強そう」 といった発言があり、その場面の様子を捉えていくことができた。 「にげたのはスイミーだけ」そのときのスイミーの気持ちを考えた。 「変身!」のかけ声とともに、 「スイミーなりきりグッズ」を身につけ てスイミーになりきる子どもたち。ワークシートの吹き出しに、黙々 とその時の気持ちを書き込んでいた。 吹き出しやなりきりグッズを用いることによって、「寂しかった、と てもかなしかった こわかった…」ひとりぼっちになってしまったス イミーの気持ちをより深く感じ取ることができたようだ。 今回、文章や挿絵を拡大したもの、なりきりグッズ、吹き出し、動作化など、具体化・視覚化した 教材・教具を用いて学習を進めてきた。このことによって、子どもたちは場面の様子をイメージしや すく、そこから登場人物の気持ちを自分なりの理由をもって考えていくことができた。低学年におけ る子どもの読みを広げるために効果的であったと考える。 協議会では、短冊に参観者それぞれの見取りを記入し、 活用した。このことにより、焦点化しながら協議を進めて いくことができた。「文字がもう少し読み取れるとよい。」 「カテゴリー分けをした方がより焦点化しやすい。」とい う課題も見つかったので、次の研究授業に活かしたい。 講師:河西 泰道先生から ・教師がまずしっかり考えることが必要。そこから、子どもに考えさせることの価値が生まれる。 ・「こわい」、「さびしい」 、 「かなしい」ということを自分の言葉で書かせる。 海を泳ぐスイミーの気持ちについて、挿絵を読むと色々な事が分かる。 ・学習とは、「自分の考え→学び合う交流→自分の考えに戻る」サイクルが大事。 ・「スイミーになろう」がめあてとなると、授業すべてがこのようになってしまうので改善が必要。 ・対話のある授業。対話のあり方を教えて、考えさせる必要がある。キャッチボール型の対話を例示 し、行えるようにする。低学年は感想を言い合う、中学年は意見を言い合う、高学年はアドバイス し合う。学び合い。
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