peoples @yamagata 色が伝える心のメッセージ『アトリエ・クルーヴ』『にじ色キャンバス』代表荒木三香さん山形市嶋北にある﹃アトリエ・クルーヴ﹄にお邪魔すると、不思議な感覚にとらわれた。白いキヤンバスに、自分という色が入り込んだような ⋮ 。無駄な色彩がなく、明るくて落ち着く空間だ。荒木さんはここで、色の持つ効果を使って︿心の言葉﹀と向き合うアートセラピーを行っている。もともと、オフィスデザイナーとして福祉施設や病院のデザインを手掛けてきた荒木さん。その経験や、大学の頃から学んできた色彩や心理の知識を活かして社会貢献がしたいと考え、チャイルドアートカウンセラーや色彩心理セラピストなどの資格を取得した。東日本大震災の際に、支援活動としてボランテイアグループ﹃にじ色キャンパス﹄も立ち上げ、子どもたちの心のケアを行ってきた。この日、にじ色キャンパスの﹃子どもアートセラピー﹄の数回目の開催日﹁﹁自由に選んで、自由に使おう﹂という言葉を合図に子どもたちはそれぞれ、絵の具ヽ粘土といった工作用具や段ボールなどの廃材を使って、作品を作り始めた。壁や床には汚れてもいいようにシートが貼られている。﹁前は絵の具の海だったけど、︿７日は作品に集中している子が多いですね﹂と荒木さん。自分の手に色を混ぜた絵の具をつけ紙にぺったんぺったん押していく子、本の棒を高く積み上げている子、粘土でお菓子のようなオブジエを作る子 ⋮ ⋮ みんな、自分の世界に夢中の様子。色や素材を一つのツールとして、子どもたちはいろんなサインを出す。荒木さんは子どもたちに声がけをしながら、色彩心理学を元に、作品から読み解ける心理状態や成長の様子をキャツチし、後で親御さんに伝える．﹁子ども自身の問題のようで、実は親御さんの問題だったりすることも多いんです。作品に現れる色やモチーフを通してア﹂の表現は比較的、プ﹂ういう時に出てくるのですが ⋮﹄などと問いかけると、﹃実は ⋮﹄と親御さんが話しだし、自然にカウンセリングが始まるのですが、あくまで作品を通して話すので納得して頂けるんです。子どもの心に寄り添いながら、親御さんの心のケアもさせて貰っています。﹂子どもたちも何度かセラピＬを受けるうちステップアツプしていき、荒々しい絵が優しい絵に変わっていつたり、同じ色ばかり使っていたのがある日、虹色に変わったりするのだという。この日、ある子が描いた明るい色の太陽の絵を見て、ホツとした様子の荒木さん。﹁学校での問題も、解決してきたのかも ⋮﹂。お母さんも﹁日当たりのいい家に引っ越したのが、影響しているのかな﹂。自由に伸び伸びと、表現を楽しむ子どもたちを見て、プ﹂んな時間がとれたら ⋮と思う。しかし共働き多い現代も、﹁時かか間ななと心余裕がい﹂と、のなあるお母さん。だからこそ、プ﹂うした活動へのニーズは多い。そして、子どもの心を映しているように思う作品が実は、親の姿も映しているとしたら ⋮やはり、とても気になる。 ◆ アトリエ・クルーヴ︵問︶■ ０２３１６７４・８８２１Ｆ鮮Ｗミ≦疑≦Λｏ■ｏｃく︹ｏヨ， -2-