腰痛時のクレイケア

腰痛時のクレイケア
服部律子
ケース①
39 歳男性
ぎっくり腰のケース
<経過記録>
3/15 深夜に発症
痛みはあったが何もせず就寝
3/16 痛みが強くなったため明け方からクレイケア開始
動かなくてもかなり痛みがある様子。
グリーンイライト冷湿布
1 時間
パックをオフするときペーストがかなり熱を持っていた
1 時間休憩
グリーンイライト冷湿布
1 時間
2 回目もペーストがかなり熱を持っていた
2 回グリーンイライト冷湿布を行ったが痛み状況に変化なし。
昼間はクレイケアはできずひたすら安静に過ごす。
先生よりケア方法のアドバイスを頂き、夜クレイケアを再開。
イエローイライト冷湿布
1 時間
パックを取るときペーストはそれほど熱を持っていなかった。
少し痛みが和らいできた様子が伺えた。
動かないときにもあった痛みはだいぶなくなった模様。
1 時間休憩
この間アロマオイル擦り込み。
イエローイライト冷湿布
1 時間
ペーストの熱はそれほどない。痛みのポイントが広範囲からピンポイントへ
変化してきた様子。痛みのポイントにはクレイが張り付いてオフしづらい。
アロマオイル擦り込んで就寝。
3/17
朝
イエローイライト冷湿布
1 時間
オフするとき、やはり張り付いて取れづらい部位がある。
普通に起きて動かなければ痛くない状態に回復。
オイルを擦り込んで外出。
夜
3/18
イエロークレイバス後冷湿布をして就寝
長時間電車に乗っての外出(往復)、かがんだ体勢での長時間作業が可能になった。外出後、作業後も痛
みがぶりかえすことはなかった。この後はクレイバスのみ続けた。
服部律子
<その後の経過と考察>
この日以降も疲れたと感じたら時々湿布をしていたが、慢性化することもなく、現在腰痛を訴えることは全く
ない。
今回のケアで、適切なクレイを使い、適切な方法で湿布することが早い回復につながるということを痛感した。
最初、痛み=グリーンイライト、と思い込んでいたため、グリーンを使うことしか頭になく、また、熱を持ち
すぎた場合は早めに取り替えたほうがよい、ということもあまり気にしていなかったこともあり、それほど効
果が見られなかった。
ケアを始めた日の後半は、先生からアドバイスをいただくことができ、イエローを使ってみたら、かなり状態
がよくなった。また、クレイ湿布休み時間のアロマケアとの併用も勧めていただき、より回復が早かったと思
われる。
また、症状が治まったようでも湿布をしばらく続けることと、アフターケアとしてクレイバスに入ることも良
いと教えていただき、その通りにケアしたら、ぎっくり腰とは思えない回復の早さだった。
ケース②
30 歳女性アロマセラピストのケース
日頃から無理が重なると左腰の古傷が痛む
(20 歳の頃、左腰の肉離れ経験があり、完治しておらず弱い)
5 月中旬
仕事で新しいセラピーをはじめ、動きに体が慣れず腰部に疲労が蓄積していたと思われるが自覚が
薄かったため特別ケアをしなかった。
5 月下旬
疲労に自覚が出てくる。何もしなくても痛みを感じるようになりケアを開始。
イエローイライトで左腰に冷湿布。2 時間のつもりがそのまま数時間眠る。
今回は患部が熱を持ちすぎるなどということは無かった。
起きて湿布を取ると 1 回の湿布で全く痛みが無くなっていた。
ケース①の時と同様、痛みが取れた後も、湿布やクレイバスを時々行いケアを続行した。
<その後の経過と考察>
これ以降同じ仕事をしてもこのときの腰痛がぶり返すことは無かった。痛みが取れた後も慢性化している古傷
のケアもかねて定期的にイエローイライトでの冷湿布を続け、長年弱っていた状態を普通の状態に変えていき
たいと考えている。仕事の疲労による痛みこそ出ないものの、別の要因で疲労すればまた同じ部位に痛みが出
るので、継続してケアをしていきたいと思う。
現在も疲労を感じた時点で湿布をするようにしている。ひどい痛みが出ることは避けられているが、今のとこ
ろ強くなった、という感じまでは得られて居ない。古傷だけに時間はかかると思うが、気長に経過を見て行き
たいと思う。
服部律子