愛知県立愛知商業高等学校 優秀賞 連 絡 先 株式会社エム・イー・ティー 優秀賞 愛知県立愛知商業高等学校 http://www.aichi-ch.aichi-c.ed.jp/ 名古屋市東区徳川一丁目12番1号 052-935-3480 都市型養蜂を活用した多面的な視点 (「環境」 「経済」 「社会」)で取り組むESD Aichi A ch Environmental Env vironme ironmenttal al Award Award 株式会社エム・イー・ティー http://www.met-inc.co.jp 蒲郡市拾石町前田16番地 0533-67-1638 連絡先 未利用有機物のマテリアルリサイクルを 可能にする活性炭製造装置の開発 Aichi A ichi Environmental Envvironme ronmenttal a al Award A ward 受賞の ポイント 都 市 型 養 蜂を通じて、環 境・経 済・社 会 の 多 面 的 な 視 点から持 続 可 能 な 社 会 の 構 築に貢 献できる生 徒 の 育 成に 受賞 の ポイント 取り組み、 ESDの先駆的なモデルを示したことは、この地域のESD活動の推進に大きく貢献するものと評価された。 概要 本校では、2011年からESD活動に取り組み、2013年12月には、ユネス コスクールの認定を受け、 ESD活動を一層推進しており、代表的な活動 の一つとして都市型養蜂を行っている。 2011年6月より、ミツバチ育成の実証実験を校舎屋上で開始した。 大部分を輸入に依存している活性炭を地域の竹や林地残材などの未利用有機物から製造する省エネルギー型の活性 炭製造装置を開発したことは、資源循環型社会の形成に大きく貢献するものと評価された。 概要 経済 社会 ●ハチミツの地産地消 ●開発を通した被災地支援活動 ●地域資源を活用した商品開発 ●高大連携プロジェクト 世界の活性炭需要は毎年11%増加している。世界各国で環境汚染問題が多発しており、活性炭が環境浄化材として使用されるため である。日本では年間20万トンの活性炭が使用され、その70%を輸入している。また、使用量の約80%は上水処理、下水処理、工場 排水処理、といった水処理用途に使用される。世界で最も安全とされている日本の水道水は輸入活性炭に支えられている、と言って ●地域ブランドづくり ●NPOと連携したイラストマップ製作 も過言ではない。近年では蓄電池の電極用途、車のキャニスター、原子力発電所の排気中の放射性元素浄化材、医薬品、食品・薬品 周辺環境に敏感な生物であるミツバチを育てることで現代社会が抱 ●観光ツアーの企画・実施 ●ういろうの開発を通した食文化の継承 の精製剤など広範囲に使用され高度化社会を支える基本材料となっている。 える環境問題を、生徒自身が自らの課題として捉え、身近なところか ●地域通貨の導入の試み ●授産施設と連携したご当地パン作り 活性炭を製造するには有機物を熱分解して『 炭 』を得る炭化工程と、 『 炭 』に賦活反応を施し細孔を発達させる賦活工程とが必要で ら主体的に取り組み、課題解決につながる新たな価値観や行動を生 ●ミツバチの管理および採蜜作業 ある。既存のヤシ殻活性炭はヤシ農園近隣にてヤシ殻の炭化物を製造し、炭化物を活性炭製造工場に集積し賦活工程を施すという み出すことにつながる取組を目指している。 ●小学生対象 「徳川園でのミツバチ教室」 の企画・実践 二段階方法が採られている。 ●未就学児対象採蜜 「みつばち観察会&採蜜イベント」 企画・実践 熱硬化性合成樹脂を原料とした高機能活性炭は炭化工程も賦活工程もバッチ式装置で製造されているために生産性が低い。 本 校でミツバチを通したESD活 動を実 践することで、以 下 のような 生徒の人材育成を目指している。 環境 ●大学生と連携した環境イベントの企画・実践 ●校内におけるミツバチ蜜源づくり そこで炭化・賦活工程を一つの装置内で連続して加工できる装置を開発した。国内の未利用有機物が排出される地域で、それらを原料 ●ゲストティーチャーによる環境授業の実施 として活性炭を製造できるため、経済活動と環境保全とを両立できる。同時に活性炭の輸入依存リスクを回避できる。 ●ミツバチの管理を通し、環境に関する知識とそれを守り育てる技術 を身に付け、自然との共生を図ろうとする生徒 MET 式活性炭製造装置 ●「環境 「 」 経済 「 」 社会 」 といった多 面 的な視 点から問 題を追 究し、 3つのバランス感 覚を 応用例 製造方法の比較 持った持続可能な社会の構築に貢献できる生徒 従来法 ●地域の特性を生かしたプログラムを企画・実践し、自立した社会人・職業人として、地域への 原料 ヤシ殻 愛情と誇りをもって、地域の発展に積極的に貢献できる生徒 荒廃竹林 校舎屋上でミツバチの管理をしている様子 炭化工程 ヤシ殻 の炭 輸送 活性炭工場 賦活工程 活性炭 竹活性炭 エネルギー投入 乾留ガス排出 先駆性・独創性 新技術 本校では、大学や企業、 NPOと連携し、地域に根ざした活動をしている。ミツバチの存在は、 廃棄樹脂 球状活性炭 原料 竹 活性炭工場 炭化賦活連続工程 活性炭 地域の環境について考えるきっかけとなっており、児童や園児を対象としたミツバチ教室や 観察会などを実施している。 また、名古屋学院大学との合同イベント 「名古屋都心2大庭園はちみつ対決」では、蜜源と なっている徳川園と白鳥庭園で採れたハチミツの味比べを通して、楽しみながら環境問題や 生物多様性を感じてもらうことを目指した活動も展開している。採れたハチミツを 「徳川 先駆性・独創性 陸前高田市を訪問し 陸前高田の高校生と共にアイスを販売している様子 はちみつ ® 」 と命名し、地域のブランドを立ち上げ、徳川園内のレストランやカフェに提供し、生徒たちの思いが詰まったスイーツの商品化 が実現している。老舗和菓子メーカーと共同開発の「ういろう」、 「 陸前高田産りんご」 を取り入れた 「被災地支援ご当地アイス」 もアイス 工房と共同開発した。 ミツバチを中心として、名古屋都心の自然環境・地域交流・地域ブランドづくり・商品開発・被災地との交流、観光振興と、地域の環境 学習をベースに、地域経済や地域社会について総合的に学んでおり、 ESDの理念につながる活動となっている。 啓発効果 ●環境イベントによる啓発効果 炭化・賦活工程を一つの装置内で連続して加工する装置及び方法はこれまでになかった。 林地残材や間伐材で高機能活性炭から汎用活性炭まで製造でき、未利用合成樹脂、特に熱硬化性樹脂は高機能な活性炭としてマテ リアルリサイクルできる。 システムの独創性が生み出す効果として以下が挙げられる。 同一装置で一貫して製造できるために 賦活工程をバッチ式にしたことにより ①炭化工程で発生する乾留ガスをエネルギー利用できる。 ①長時間賦活が必要な高機能活性炭の製造が可能である。 ②現行方法のような乾留ガスの大気放出がなくなる。 ②多品種少量生産が可能になる。 ③狭い設置面積で高い生産性が得られる。 ③高い再現性が得られる。 ④活性炭の製造工期が短くなる。 環境イベントを通して、ミツバチに優しい 環 境を守ろうと、地 域 の 方 々 の 行 動にも変 化 が あることを実 感している。このような 環境コミュニケーションは、ミツバチと共生するまちづくりを、受粉といった生態系サービスの観点から改めて認識するよい機会と なっている。各イベントにおけるアンケート調査からも、 自然環境への意識が高まったなどの回答があり、啓発活動として成果が上がって いる。 ●被災地支援アイスの開発による啓発効果 環境負荷低減効果 本装置で活性炭 100t /年 製造した場合 売上の一部を、東日本大震災復興義援金 (陸前高田小中学校復興基金) に送る活動を続けている。復興アイスの存在を伝え食べていた ①未利用有機資源のマテリアルリサイクル量は1,100t/年 だくことで、 「 震災を風化させないこと」さらに 「多くの方に米崎りんごを知ってもらい陸前高田市の新たな名産品づくりのお手伝 ②二酸化炭素削減量は ●未利用有機資源の炭素固定化分で366t/年 ●乾留ガスをエネルギー利用することで 287t/年 いをしたい」 との思いを伝える活動は、愛知県内のみならず、全国に浸透しつつあると実感している。 ③エネルギー削減量は重油換算で95t/年となる。 13 2015 愛知環境賞 2015 愛知環境賞 14
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