優秀賞 優 - 愛知環境賞

有限会社サンメンテナンス工機
優秀賞
連 絡 先
豊川宝飯地域農業研究・普及協議会
優秀賞
有限会社サンメンテナンス工機 http://www.smk-web.co.jp
名古屋市緑区鳥澄2丁目103番地 052-624-8481
連絡先
“業界初”作動油、各種加工液の濾過技術開発による
リユース化(廃油ゼロ化、新油の使用大幅削減)
Aichi
A
ch Environmental
Envvironme
ironmenttal
al
Award
Award
受賞の
ポイント
独自の技術により、使用済みの作動油や加工液を再使用可能な状態に再生し、廃油・廃液をゼロにする革新的なろ過
地域の未利用資源を活用した
食品残さ飼料化プロジェクトによる高品位な豚肉生産
Aichi
A
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Award
A
ward
受賞 の
ポイント
システムを開発するとともに、顧客のニーズに合わせた事業システムを構築したことは、環境負荷の低減と資源循環型
社会の形成に大きく貢献するものと評価された。
概要
豊川宝飯地域農業研究・普及協議会
豊川市大木町鑓水 321-2 ひまわり農業協同組合 0533-93-5118
食品残さの種類ごとに最適な飼料利用の手法を検討し、幅広い食品残さを有効利用した高品位な飼料の製造手法
を確立したことは、資源循環型社会の形成に大きく貢献するものと評価された。
概要
現状、作動油・加工液は使用により汚染・劣化が進むと一部は燃料などへのリサイクルはあるものの、殆どは廃油・廃液として処分され
様々な食品残さを有効利用するために、食品残さの種類ごとに最適な飼料利用の手法を検討実験し、幅広い食品残さを利用した飼料
ている。お客様ニーズは、
「コスト低減」
「 環境負荷低減」
「 ダウンタイム及び生産性向上」
とされ、お客様ニーズ実現のために作動油・加工
製造の手法を確立した。
液をリユース
(再使用)
できるシステムを構築した。この事業は平成24年度愛知県循環型社会形成推進事業費補助金の認定を受けた
食品残さの成分に応じた前処理、配合を行い、発酵処理し液体の状態で給餌を行うことで安定した品質の飼料製造が実現できている。
設備装置で、本格運用を開始している。
食品製造業者、廃棄物処理業者、飼料製造業者、畜産農家、食肉処理業者、食肉販売店を含む地域全体のネットワークを構築し、それぞれ
の構成事業者が役割を分担することにより従来未利用だった食品残さを有効に活用する地域循環が確立でき、オレイン酸含量が高く、
すっきりとした味わいで高品位の豚肉
「豊川エコポーク」
が生産されている。
先駆性・独創性
豊川宝飯地域農業研究・普及協議会
事業システム
豊川市産業部農務課
指導・助言
日本大学・日本フードエコロジー・
愛知県農業総合試験場・普及課
指導・助言
地域食品工場
食品残さ( 有価物 )
愛知経済連(養豚)
ベース飼料供給
環境テクシス
中間処理
JA ひまわり
飼料成分調整
農事組合法人豊川エコフィード
飼料給与・肥育
愛知経済連
(食肉部)
商品供給
地域小売店・直売所
豚肉販売
残さ飼料化
飼料製造調整
肉豚生産
精肉・パッキング
地域消費者
唯一自社だけが取り組んでいる
『お客様ニーズに合わせた対応』
県内食品製造業
食品残さ( 産廃物 )
Ⅰ 自社持込〈自社工場にての濾過システム〉
(3パターンにて対応)
〈遠心分離+セラミックフィルター濾過〉セラミック膜UF5万仕様
弊社独自技術 2段階濾過
先駆性・独創性
お客様→使用済み廃油・廃液を回収→
自社工場、濾過システムにて再利用→お客様
●液状飼料の生産体制
自社セラミック膜濾過装置
特徴
地域全体で連携を行い、集中生産することにより小規模農家においても食品残さを利用した液状飼料を使用できるようになった。
濾過領域が非常に優れている
本取り組みでは、食品残さの加工工場、飼料の配合工場、畜産農家が連携しそれぞれの役割を分けることによりこれらの問題点を
解消した全国的にも珍しい画期的な取り組みである。それぞれが役割分担を行うことにより機器の導入コストを抑制するととも
に、取り扱い手法の確立によりさまざまな種類の食品残さの利用が可能となった。
Ⅲ 装置販売
Ⅱ 出張サービス〈お客様現地での濾過システム〉
●食品工場での残さオンサイト処理技術
豊川エコポークの販売状況
腐敗しやすい食品残さを排出された食品工場で保存加工を行うことにより飼料としての利用が
〈ブリーツ構造フィルター濾過→
濾過精度0.5μm∼50μmまで対応〉
〈ブリーツ構造フィルター濾過→
濾過精度0.5μm∼50μmまで対応〉
弊社→お客様
(直接、現地にて作業)
お客様自身による濾過作業
自社移動式濾過装置にて出張サービス
自社移動式濾過装置販売
特徴
特徴
直接現地作業「ダウンタイムの削減」
メンテナンスサービスの付加
お客様での濾過作業
「ランニングコストダウン、ダウンタイムなし」
お客様はフィルター購入のみ
可能となる。
運搬効率やハンドリングを改善でき、食品残さの利活用の際に大きな比率を占める運搬コスト
を抑えることができた。
●野菜くず、もやしの搾りかす等未利用残さの積極的活用
適度な野菜の添加によりカロリーのコントロールが可能となり、肉質の向上が認められること
がわかった。肉質の向上により農家の販売単価が上がるため、野菜を活用した飼料の配合を行なうこととなった。
野菜くずの利用は未利用資源の有効活用ができるだけではなく農家の所得向上にもつながり、食品残さ利用の液状飼料使用に
対する意欲向上につながっている。
環境負荷低減効果
●食品残さを飼料として利用することにより、輸入穀物の使用量を低減でき、資源の有効活用を図ることができている。今回の取り組
みでは1日あたり12トンの液状飼料を製造しており、このうち約60%の原料が食品残さ由来であり、食品残さの利用量を配合飼
料に換算すると1日あたり約1.6トンとなる。養豚の配合飼料原料はほとんどが輸入穀物であるため、年間で約600トンの輸入穀物
を代替できたこととなる。
環境負荷低減効果
●従来使用活用が十分に行われていなかった野菜くず、
ジャガイモのむき皮、もやしくずの飼料化を実施し、飼料として活用を行っている。
特に、焼却する際にエネルギーが多く必要であり、堆肥原料としても適さない高水分の食品残さを利用することが可能となった。食品
残さの使用量は1日5トン程度であり、年間では約1500トンの食品残さを飼料原料として利用し、その分焼却や堆肥として利用されるも
今回のテーマ『作動油・加工液の濾過技術開発とリユース
(再使用)
システム』の構築により、
“ 廃油・廃液「ゼロ」化”
による新しい資材の
減少が可能となり、廃油・廃液によるCO 2 削減など環境保全に大きく貢献できる。
17 2015 愛知環境賞
のを有効活用できた。
●食品工場でのオンサイト処理により運搬頻度を低減し運搬に伴うエネルギーを低減することができた。
2015 愛知環境賞 18