角文株式会社 優秀賞 連 絡 先 株式会社河村工機製作所 優秀賞 角文株式会社 http://www.kakubun.com/ 刈谷市泉田町古和井1 0566-22-1811 「持続可能な環境経営」 ∼社会貢献と事業の両立をめざして∼ Aichi A ch Environmental Envvironme ironmenttal al Award Award ホタルの飼育指導などの地域に根ざした活動により社員の環境意識を高めるとともに、そこから生まれる環境技術や 受賞の ポイント 株式会社河村工機製作所 http://www.kawamura-koki.co.jp/ 名古屋市緑区鳴海町字太鼓田4-1 052-621-8111 省エネ・省スペースを実現した「RP専用機」による ステンレス板巻パイプ製造 Aichi A ichi Environmental Envvironme ronmenttal al Award A ward 受賞 の ポイント 知識を自社の環境事業へつなげ社会に復元するという持続可能な環境経営モデルを構築したことは、先駆的なESD 活動として業界への波及効果が期待されると評価された。 概要 連絡先 ステンレスパイプの製造工程を、材料の送入から製品の完成まで一台の機械で行う画期的な手法に改めることにより、 消費電力の大幅な削減と省スペース化を実現したことは、環境負荷の低減に大きく貢献するものと評価された。 概要 社会貢献活動 (ホタルの飼育指導や角文オリジナル資料を活用した環境学習など) と社員の意識・スキル向上をベースとして、お客様に 弊社の『RP専用機 』は自動車部品として利用されることの多い 満足していただける事業展開(環境共生マンションやビオトープ造成など) を進めている。 ステンレスパイプの製造方法を一新した。 高価な長尺パイプを切断加工してパイプ部品を製作するのでは 先駆性・独創性 なく、安 価なステンレスコイル 材から板 巻パイプ ※ を製 作する 製造方法である。そこに更なる改善を加え、複数の機械を用いる 角文の環境活動の指針 のではなく、 1台の機械で材料の送入から製品の完成まで完結 「社会貢献活動を全社員が楽しみながら参加することにより、社員の環境意識が高まり、そこから生まれる角文独自の環境技術や知識 する工程を組み込んだのが弊社『RP専用機』である。 を自社の環境事業へ繋げ、社会に還元することで、社会貢献を行う」 ※板巻パイプ…1枚の板から作られた1個のパイプ ④小学校や公園にホタルが生息できるビオトープ造成 ホタルの飼育生態観察、ホタルの生息に適したビオトープ構造の研究 小学校や公園にホタルが生息できるビオトープを企画開発 当社ビオトープ「逢妻の郷」で地元児童と放流会(2005年から10年連続) ⑤環境共生マンションの企画開発 行政、学校、地域などへホタル飼育指導・放流会 「エルグランデ刈谷OXIA」 ②小学校の授業として角文オリジナルの資料を使用した 川の環境学習「ゴミで感性を鍛える」 地元の小学生と当社社員と川の環境学習 (2008年から7年連続) 水質調査から生物採集、ゴミの分類調査まで、 身近な自然観察から環境を考えるきっかけづくりを支援 小学生に理解しやすい角文オリジナル資料を作成し、活動内にて使用 社員が交代で各班のスタッフを行い活動指導→生徒と共に社員も環境意識が高まり、 ゴミ削減を図ることで現場の環境改善や社員満足に繋がっている 事業への活用 社会貢献活動を通して技術の蓄積と社員の意識向上 ①小中学生や地域住民を対象にホタルの飼育指導や幼虫放流会 「豊かな自然環境を日々の暮らしの中に取り込む」 無機質と成りがちな駐車場の上に屋根を付け、 「エクセルグランデ泉田」 県内初 屋上人工地盤にホタルが飛び交う 板巻パイプの製造方法では、①板材の孔あけ/切断、②板材の「U曲げ」、③「U曲げ」された材料の「○(まる)曲げ」、④溶接、の4工程 ビオトープ付マンション がある。 『RP専用機 』では、上記のプレス3工程と溶接という異なる1工程を1台の自動機に集約することで、消費電力や設置面積を 「マンサール白山」 周辺の植生を保存したまま低層マンションを建設 駐車場内の植生はシンボルツリーとして活かし、 ③森林保全活動「水源の森づくりプロジェクト」 『 300年の森づくり構想 森林保全を通して水の恵みに感謝し恩返しをする』 豊田市北部の山林約230haを購入し、第一段階として約110haで森林保全活動 先駆性・独創性 そのデッキ上に芝生やウッドデッキのある屋上庭園を造設 「自然と共に生きる生活」 を提供 エントランス横にホタルが飛び交うビオトープ造設 大幅に減少させた。必要な本数を必要なだけ1個流しで加工できるため中間在庫と運搬作業をなくすことが可能となった。1993年 に完成した第1世代『RP専用機』から21年後の2014年度、台数の集約と1台あたりの稼働率を高めるべく、①の工程を分離 (プレスまた は専用機)することで消費電力が8分の1、設置面積が3分の1、作業の段取り時間が5分の1となるダウンサイジング機=第2世代の 『RP専用機 』が完成した。 植林、間伐、作業道路整備から木工工作、きのこ狩り、自然観察など、 環境事業 社員と家族が中心となり活動 間伐材を利用し、刈谷ハイウェイオアシス内にドッグランを建設 ④ビオトープ造設・管理指導 ⑤環境共生マンション開発 環境負荷低減効果 環境学習を通しての連携 ●富士松南小学校 ●碧南市立大浜小学校 ●朝日小学校 ●安城市立東山中学校 ●双葉小学校 ●豊橋市立谷川小学校 教育機関 ホタルの幼虫放流活動 環境教育 ●小垣江小学校 ホタルの育成指導 角文 ●小垣江東小学校 公共施設 ●安城デンパーク 環境活動(CSR) 社員の意識向上 環境活動 体験型教育 民間 官公庁 第1世代の『RP専用機』では、従来のプレス機と溶接機を用いた板巻パイプ製造方法に比べ、消費電力が15%削減、中間在庫がなくなった ことで年間3,888トンの二酸化炭素の排出削減に成功した。 しかし、第1世代機は1つの油圧系統ですべての油圧シリンダを作動していたため、一番時間のかかる溶接工程中も油圧ポンプの ●株式会社デンソー高棚製作所 ①ホタルの幼虫放流会 ②川の環境学習 環境イベントで啓発活動 天然記念物保護活動 530 ゴミゼロ運動・グリーンカーテン ●刈谷市役所 ●井ヶ谷地区 ●小垣江地区 ●東境地区 森林保全活動 環境活動の蓄積 第2世代機ではU曲げ、〇曲げの油圧シリンダをサーボモーターで制御し常時稼働から必要時稼働へと変更したことにより、消費電力 ③水源の森プロジェクト 街づくりの開発∼販売の総合力 ホタルの飼育技術 は第1世代の8分の1、占有面積が3分の1になっている。 モーターは常時稼働し消費電力のムダがあった。 啓発効果 当社の環境活動は教室での学習では学ぶことのできない体験を通して、子ども達をはじめ、参加者自らの考える力を養う手助けとなって いると考えている。各学校から 「自然を大切にする心を育んで頂きありがとう」 とのメッセージを頂き、活動継続の大切さを実感している。 活動内容はCSR活動の一環として当社のホームページで紹介の他、市の広報、各学校のお便り、新聞、ケーブルテレビの取材など、 広く活動内容を紹介して頂いている。ホタル活動では、当社が保護飼育してきたホタルが企業の枠を超え 「刈谷のホタル」 と名付けられ 学校、地域を含めた広範囲での保護活動に成長した。 刈谷市主催の「わんさか祭り」では環境ブースにおいて、環境活動で採取したゴミの写真をパネル化し展示した。他にも活動写真や、 採取した魚の紹介など、地域の皆様へ環境意識向上を呼び掛けている。 また当社社員も子ども達や地域の方と一緒に活動することで、環境意識が高まり、環境に配慮した施工や住宅づくりを考慮するよう になった。社員の環境意識の高まりは、現場の環境改善に繋がり、ゴミの削減や整理整頓も徹底され、より安全な施工をするように なったことで品質の向上に繋がっている。 15 2015 愛知環境賞 ①板巻きパイプ加工(同業他社) ②PR専用機・第1世代(1993年より稼働) ③RP専用機・第2世代(2014年新規導入) 電力 多い (プレス機+溶接機) 少ない (①の85%) 非常に少ない (①の10. 6%) 設備 多い (プレス機+溶接機) 少ない (1台で完結) ①の占有面積の50% 非常に少ない(1台で完結)①の占有面積の17% 段取時間 長い 短い (①の75%) 非常に低い (①の15%) 加工時間 長い 普通 同左 労働負荷 高い (中間品の運搬あり) 低い (完成品の運搬) 同左 メリット ルーバー加工は可能だが工程が増える 孔加工、ルーバー加工が容易で工程は増えない 同左 デメリット 最低でもプレス機3台+溶接機1台が必要 特になし 同左 2015 愛知環境賞 16
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