(一社)東海日中貿易センター 中国実務セミナー 最近の是否認事例に見る ロイヤリティの取得を巡る 日・中税務リスク“傾向と対策” 中国製造子会社の多くが、日本親会社から技術援助やノウハウ、商標の供与がなされ、その対価としてサー ビス・フィーや、ライセンスのロイヤリティが支払われていますが、中国製造子会社の中には、在庫リスクや 為替リスクを極力負担しない受注製造の方式によりグループ内で委託製造の役割に徹するというモデルをと る場合も少なくなく、日本の親会社に対するこうした支払いが、その利益に対して不相当に高額であると判断 され、支払に合理性なしとして損金算入を否認されるリスクが高まりをみせています。一方で、日本において も、海外利益に対し日本親会社の利益確保が十分ではないとされ、税務調査で利益回収のあり方を問われる事 例が増えています。国際税務の世界ではさらに、OECD と G20 による BEPS(税源侵食と利益移転)プロジェク トの提言を受けた対応が各国でとられ、問題は、グローバル企業のローカル税務対応を超え、国家間の課税権 の調整という色彩を強めています。 このような潮流の中、この度キャストコンサルティングの朴木直子氏をお招きし、日本と中国それぞれの税 務について、いかにバランスをとり、いかにリスクを極小化するか、という観点から、日・中における最近の 是否認事例も取り上げ、対策を解説していただきます。 記 日 時:2015年10月21日(水) 13:30~16:30 (13:00 受付開始) 会 場:名古屋商工会議所ビル 3階 第6会議室 名古屋市中区栄 2 丁目 10-19 (地下鉄東山線・鶴舞線 伏見駅 5 番出口より徒歩 5 分) 講 師:朴木 直子(ほおのき なおこ)氏 キャストコンサルティング株式会社 税理士・元国税審判官 略歴:横浜国立大学国際経済法学研究科修士課程修了後、北京語言学院(現北京語言大学) における短期中国語研修を経て、北京大学法学大学院進修生(非学位、中国政府奨学金受 給)。中国の大手渉外法律事務所(北京)におけるエクスターンシップ、日本の大手渉外 法律事務所(東京)勤務を経て、キャストグループ所属。中国への技術供与とロイヤリテ ィに関する論文((財)日本税務研究センター『税研』、03 年 5 月)はじめ、中国税務に関 する著作多数。 2011 年 7 月から 2014 年 7 月まで 東京国税不服審判所 国税審判官 任官。 講演内容(予定): Ⅰ.無形資産のライセンスと対価の回収に関する基本的な考え方「先進国基準 vs 中国基準」 : 1.OECD 移転価格ガイドラインの定め 2.中国国内法令の規定(機能・リスク限定型企業の扱い、赤字単 一生産企業のロイヤリティ支払) 3.移転価格調整か?損金算入否認か? Ⅱ.中国課税当局による「徹底調査の実施」 : 1.調査の着眼・調査着手 2.傾向-争点と指摘事項 3.対策 Ⅲ.日本課税当局が指摘する「簡易な移転価格」/出張者人件費: 1.傾向①-事実認定、契約評価と「見解の相違」-ノウハウ・ライセンスか?役務提供か? 2.傾向②-急増する”簡易 TP”とは? 3.対策 参加費: (一社)東海日中貿易センター 会員企業 無料 非会員企業 お一人10,000円 ※参加費は当日会場受付にて申し受けます。 定 員:60名 ※定員になり次第締め切らせていただきます。 お申込:こちらをクリックのうえ、申込専用画面の必要事項を入力し、お申込下さい。 お知らせ: 当センターが主催または開催協力するセミナーにお申し込みをいただいた方には、今後当センターより同様の セミナーなど当センターの事業のご案内をさせていただく場合があります。ご案内を希望されない場合は下記ま でご連絡下さい。 お問合せ: (一社)東海日中貿易センター 業務グループ TEL: (052)219-4820
© Copyright 2024 ExpyDoc