平成27年度 1 流山北小学校 研修計画 教育目標 豊かな心、伝え合う力を育む 2.校内研修テーマ 自ら考え判断し行動できる児童の育成 ―地域を素材とした探求学習を通してー 3.研修テーマ設定にあたって 流山北小の児童は、明るく素直で、指示をよく聞き行動できるが、一方で、自尊感情が低く自信がなか ったり、自分で考えて行動したりすることが苦手である。そこで、昨年度から「自ら考え判断し行動できる児 童の育成」をテーマに研究に取り組むこととなった。 現代は、情報や知識に国境がなくなり、グローバル化が急速に進んだ「知識基盤社会」といわれてい る。高齢化や福祉の問題、温暖化による異常気象や環境の問題、貧困や紛争など、豊かな社会の持続 に向けて解決しなければならない問題は山のようにある。 流山市においては、つくばエクスプレス沿線に新しい街が広がり、大きなショッピングセンター等ができ る一方で、昔からの街では、若者が減り、シャッターを下ろす店が増えてきたことから、再び古き良きもの にスポットをあてて、街を活性化させようという取り組みが起こり始めるなど、街も、そこに住む人々の価値 観も多様化してきており、子どもたちの生活環境も大きく変化してきている。 このように、これからを生きる子どもたちは、グローバルな問題と地域の課題の解決に向き合わなけれ ばならないのであるが、これには簡単に見つかるようなはっきりとした解決策があるわけではない。だから こそ、将来の地域や日本の姿を描き、自分がどのように生きるのかということをしっかりと考えて目的を持 ち、自分の判断による自立した行動ができる能力は、ことさら重要なのである。 また、これらの力は1つの教科だけで身に着くものではない。解決すべき課題が複雑だからこそ、より横 断的総合的なものの見方や考え方が必要になる。そのため、生活科・総合的な学習の時間の取り組みを 中心に行うこととした。 ○「地域」を素材として 小学校では、学習指導要領に各教科・領域の目標等が示されている。これは全国どこの小学校へ行っ ても共通のものであり、いわゆるナショナル・スタンダードである。しかし、全国どこの学校も、同じような地 域で、同じような環境にたつわけではないように、流山北小にも「地域」があり、その地域の特性を生かし た環境や人々が存在する。子どもたちの一番身近なところで教育活動を行っているのはその地域の学校 であり、教育目標が学校ごとに設定されたり、学校独自の行事があったりするのもそのためだ。学校も「地 域」の一員なのである。そして、子どもたちをよりよく成長させるためにも、地域の状況をふまえ、子どもの 実情に合ったカリキュラムが重要になると考える。 また、子どもたちが「高齢者」といわれるようになる50年後、60年後の未来を考えた時に、この街はどの ようになっているだろうか。今でこそ新しい街も高齢者が増加し、人口が減少して衰退しているかもしれな いのである。つまり、本校が「流山北小」として果たすべき役割のひとつには、子どもたちに「地域の豊か な未来を創る」ことができるような力を育てる必要がある、ということである。そのためには、地域の方と関わ り、地域の文化や歴史、地域を支えている人々の生き方にふれる中で「わが地域」のよさを知り、地域に 対する愛着と貢献意識を育むことが大切になると考える。 -2- 4.研修計画 ・研修教科領域:生活科(1~2年生) 総合的な学習の時間(3~6年生) ・研 修 年 限 :3年計画の2年目 5.校内研究年間計画 月 主 な 内 容 ・昨年度の成果と問題点の確認 4月 ・研究内容、年間計画の検討 ・学力テストの実施 ・カリキュラム、実態調査、指導形式検討 5月 ・授業研究の計画と授業学年の決定 ・全体研修①(1年間の計画の作成) ・実態調査の実施 ・学年研修 6月 ・第1回校内授業研究会 ・授業研究の成果と課題の検討 ・学年研修・教材研究 7月 ・夏季職員研修(①QU活用研修・②特別支援教育研修) ・実践発表 ・授業研究に向けた学年研修 8月 ・自己研修(教材研究・指導案作成) ・夏季職員研修(③地域探索フィールドワーク・④不祥事防止) ・2学期の取り組みについての検討 ・学年研修(指導案作成) 9月 ・第2回校内授業研究会 ・授業研究の成果と課題の検討 ・学年研修(指導案作成) 10月 ・教材研究 ・学年研修 11月 ・第3回校内授業研究会 ・授業研究の成果と課題の検討 ・実践発表 ・実態調査の実施 12月 ・紀要作成について ・1年間の成果と課題の検討 1月 ・全体研修②(1年間の統括と次年度に向けて) ・紀要原稿準備 ・研究紀要綴じ込み・完成 2月 ・研究の総括・成果と課題 ・次年度の研究についての検討 3月 -3- 平成27年度 校内研修全体構想図 学校教育目標 豊かな心、伝え合う力をはぐくむ 豊かな心=自分を大切にする子ども・他の人の大切さも認める子ども 伝え合う力=やりとりのできる子ども・自分で判断し行動する子ども めざす子ども像 「かしこく」 「やさしく」 「たくましく」 自ら考える子 思いやりのある子 進んで体をきたえる子 北小の子ども ・素直で優しい ・言われたことはしっかり できる ・何事にも自信が持てない ・自分で考えて判断して行 動することが苦手 チーム北小 教職員の願い ・自分に自信が持てるように なってほしい。 ・自分で考えて行動できる力 をつけてほしい。 ・様々な人と関わり、自己調 整ができるようになって ほしい。 校内研修を通して育てたい力 ○子どもたちに自信をつけさせる。自尊心を育てる ↓ ◎自分で考えて判断し行動する力を育てる 研究主題 自ら考え判断し行動できる児童の育成 ― 地域を素材とした探究学習を通して - 研究内容 ①児童の思いや願い、興味関心に基づく教材開発・単元構成の在り方 ②児童自ら課題解決し、生き方を考えることのできる学習過程の工夫 〇課題設定…興味関心を高めるための場(関わり方、出会わせ方)の工夫をする。 〇情報収集…「ひと」との関わりを意図的・計画的に取り入れる。 〇整理分析…学習形態の工夫をする。思考ツールの活用を図る。 〇まとめ・表現…相手意識、目的意識を明確にした表現活動を行う。 〇単元全体…自己決定場面の設定 自己の学びを振り返る時間の設定 -4- 各学年で扱う素材について 北小ふるさとプロジェクト 5・6年 総合的な学習の時間 ○歴史と伝統のまち流山! 〇流山PR大作戦 〇我がまち流山の産業(農業) ●5年・・・まちの産業・PR ●6年・・・まちの歴史・PR 3・4年 総合的な学習の時間 ○わたしのまち自まん~まちの名人を探せ!~ 〇まちの環境 〇守ろう わたしたちのまち(安全) 1・2年 -5- 自分の生き方やま ちの未来を考える (貢献意識) 知 る 対象となる人や事 象の生き方や考え 方を知る ●3年・・・まちの名人 ●4年・・・まちの環境 生活科 ○わたしの町はっけん 〇はる はっけん 深める 〇なつとなかよし 〇あきとなかよし 〇ふゆとなかよし ふれる 身近な人や自然に 存分に関わる
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