2015 年 9 月 24 日(スウェーデン現地時間 9 月 16 日) PRESS-15-27 日本語翻訳・再編集版、内容や解釈については資料の正式言語である英語が優先します。 日本でのビクトーザ®の承認用量は、この試験で用いられた用量と異なります。 ビクトーザ®(一般名:リラグルチド)はリキシセナチドに比し HbA1c を有意に低下 -第 51 回欧州糖尿病学会(EASD)年次学術集会で新しい臨床試験結果を発表- ノボ ノルディスク社(社長兼 CEO:ラース レビアン ソレンセン、本社:デンマーク)は 9 月 16 日、スウェーデン・ストック ホルムで開催された第 51 回欧州糖尿病学会(EASD)年次学術集会のオーラルプレゼンテーションにおいて、成人の 2 型糖尿病患者を対象とした直接比較試験において、メトホルミン併用下での HbA1c 低下の変化量は、リキシセナチド群 -1.21%に比し、ビクトーザ®群で-1.83%と有意に低下させる結果を示したことを発表しました。1 ビクトーザ®とリキシセナチドの26週投与による有効性と安全性を比較したLIRA-LIXI試験は、2型糖尿病患者404例 を対象とし、いずれの投与群においてもメトホルミンを併用しました。1ベースラインからの投与後26週のHbA1cの変化量 はリキシセナチド群-1.21%に比し、ビクトーザ®群で‐1.83%と有意に低下し、本試験の主要評価項目を達成しました (群間差の推定値 -0.62% [-0.80; -0.44]; P<0.0001)。1さらに、HbA1cの目標値の達成率もビクトーザ®群でリ キシセナチド群より高く、目標値7%未満ではリキシセナチド群の45.5%に比し、ビクトーザ®群では74.2%(オッズ比 4.16; [2.58; 6.73]; P<0.0001)1、目標値6.5%以下では、リキシセナチド群26.2%に比し、ビクトーザ®群では 54.6%(オッズ比 3.66; [2.31; 5.81]; P<0.0001)でした。 マイケル A ナウク教授(糖尿病専門医、ドイツ、ルール大学 ボーフム、セントヨーゼフ病院 糖尿病科 医長 LIRA-LIXI試験治験責任医師)は次のようにコメントしています。「LIRA-LIXI試験で報告されたリラグルチドとリキシセ ナチドにおける血糖コントロールの有意な差は、経口血糖降下薬による治療に代わる2型糖尿病患者の有効な治療とし てのリラグルチドの価値をさらに裏付けるものです。多くの2型糖尿病患者さんの血糖がコントロールされていない中、合 併症を予防するために血糖をコントロールすることは極めて重要です」 さらに、空腹時血糖値のベースラインからの変化量は、リキシセナチド群の-1.70mmol/L(-30.6mg/dL)に比し、ビ クトーザ®群で-2.85mmol/L(-51.3mg/dL)と有意に低下し(群間差の推定値 -1.15mmol/L(-20.7mg/dL) [95% CI -1.51; -0.80]; P<0.0001)、また、9点血糖自己測定の平均変化量は、リキシセナチド群-1.89mmol/L (-34.0mg/dL)に比し、ビクトーザ®群では-2.64mmol/L(-47.5mg/dL)と有意に低下しました(群間差の推定値 -0.75 mmol/L(-13.5mg/dL) [95% CI -1.08; -0.42]; P<0.0001)。1 しかしビクトーザ®群に比し、リキシセナ チド群で食後血糖値のベースラインからの上昇幅は小さく、朝食後はビクトーザ®群2.12 mmol/L(38.1mg/dL)に比し、 リキシセナチド群0.88 mmol/L(15.8mg/dL)(群間差の推定値 1.24 mmol/L(22.3mg/dL); [0.69; 1.79]; P<0.0001)で、夕食後はビクトーザ®群1.88 mmol/L(33.8mg/dL)に比し、リキシセナチド群0.53 mmol/L (9.5mg/dL)(群間差の推定値 1.36 mmol/L(24.4mg/dL); [0.44; 2.27]; P=0.0039)でした。1 体重減少は両群でみられ、リキシセナチド群-3.67kgに比し、ビクトーザ®群-4.26kgでした(群間差の推定値-0.59 kg [-1.55; 0.38]; P=0.2347)。1 収縮期血圧は、リキシセナチド群-3.49mmHgに比し、ビクトーザ®群で -4.70mmHgと両群で低下し(群間差の推定値-1.21 mmHg [-3.87; 1.45]; P=0.3722)、拡張期血圧についても リキシセナチド群-2.69mmHgに比し、ビクトーザ®群で-2.62mmHgと両群で低下しました(群間差の推定値 0.07 mmHg [-1.53; 1.67]; P=0.9318)。1 LIRA-LIXI試験における安全性プロファイルは両群で同様でした。主な有害事象は胃腸障害、嘔吐と下痢などでした。 重大な低血糖は報告されませんでした。1 お問い合わせ先 ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル Tel: 03-6266-1700 Fax: 03-6266-1801 Internet: www.novonordisk.co.jp www.novonordisk.com LIRA-LIXI 試験について(日本でのビクトーザ®の承認用量は、この試験で用いられた用量と異なります) 本試験は 2 型糖尿病患者 404 例を 1:1 に無作為に割り付けた、26 週オープンラベル実薬対照並行群間試験です。 試験の被験者は、ビクトーザ®1.8mg あるいはリキシセナチド 20µg をメトホルミン(最大投与量 1000~3000mg/日) に追加しました。1 試験時の承認用量に基づき、ビクトーザ®およびリキシセナチドを漸増しました。1 ビクトーザ®は、食事お よび時間にかかわらず 1 日 1 回投与されました。リキシセナチドは朝食あるいは夕食前 1 時間以内に 1 日 1 回投与され ました。1 ビクトーザ®について ビクトーザ®(一般名:リラグルチド)は、ヒトグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)アナログで、ヒト GLP-1 とのアミノ酸配列 の相同性は 97%です。ヒト GLP-1 と同様に、グルコース濃度依存的、つまり血糖値が高い場合にのみ膵β細胞を刺激し てインスリン分泌させ、同時に、α細胞から分泌されるグルカゴンの分泌を抑制します。ビクトーザ ®は、こうしたグルコー ス濃度依存的な作用機序を有しているため低血糖を起こしにくい薬剤です。*2 また、食欲および摂食に対し作用して体 重および体脂肪量を減少させます。2 ビクトーザ®は、2009 年に EU で上市され、現在世界 80 カ国以上で発売され、世界で 300 万患者・年以上の 2 型糖 尿病患者さんに投与されています。2,3 米国および日本では 2010 年に発売されています。 * 低血糖は、ビクトーザ®がスルホニルウレア薬あるいはインスリンと併用されるときに主にみられます。 References 1. Nauck M, Rizzo M, Pirags V, et al. Once-daily liraglutide vs. lixisenatide as add-on to metformin in type 2 diabetes: a 26-week randomised controlled clinical trial. Oral presentation. Abstract number 75. 51st Annual Meeting of the European Association of Diabetes (EASD). 2015 2. EMA. Victoza® EU Summary of Product Characteristics. Available at: http://www.ema.europa.eu/docs/en_GB/document_library/EPAR_-Product_Information/human/0010 26/WC500050017.pdf Last accessed 17.06.2015. 3. Internal Calculations based on IMS Midas Quantum data. April 2015. ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、デンマークに本社を置くグローバルヘルスケア企業であるノボ ノルディスク社の日本法人で す。ノボ ノルディスク社はインスリンの発見から間もない 1923 年にインスリンの製造販売を開始し、以来 90 年以上にわたり継続的な 研究開発と世界の国々への安定供給を通じ、糖尿病ケアの革新をリードしてきました。また、糖尿病領域における研究開発の歴史によ り培われた数々の強みを活かし、成長障害や血友病など長期にわたり医薬品を必要とする疾患においても、その治療法の革新に取り 組んでいます。ノボ ノルディスク社は現在 75 カ国に約 39,700 人の社員を擁し、製品は 180 カ国以上で販売されています。日本法 人は 1980 年に設立されています。 お問い合わせ先 ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル Tel: 03-6266-1700 Fax: 03-6266-1801 Internet: www.novonordisk.co.jp www.novonordisk.com
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