を正しく使うために ̶指導のポイント̶

を正しく使うために
̶ 指導のポイント ̶
この冊子では「ビクトーザ ® を正しく
使うために」の指導のポイントを解説
しています。
患者さんへのご指導にお役立てくだ
さい。
●重要なポイントや用法がインスリンと異なる
点に関してはえんじ色で記載しています。
監 修
新潟薬科大学薬学部臨床薬学研究室 教授
朝倉 俊成 先生
本冊子について
「ビクトーザ Ⓡ を正しく使うた
めに」の対応ページやタイトル
はこちらでご確認ください。
「ビクトーザ Ⓡを正しく使うた
めに」の内容をそのまま掲載
しています。
患者さんに指導すべきポイント
を記載しています。
患者さんへの指導にお役立て
ください。
5132200301
(2014年8月作成)
「ビクトーザⓇを正しく使うために」P.2~3
もくじ
ビクトーザⓇについて
指導のポイント
ビクトーザ について ............................................ . 2
Ⓡ
ビクトーザⓇの正しい使い方 ..................................... . 3
1. 注射針の取りつけ方
2. 空打ちの手順
3. 投与量の設定
4. 注射の手順
.......................................... . 3
................................................ . 5
................................................ . 6
・インスリンを出させて、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)、空腹時血糖値、食後血糖値を
低下させます。
・ほかの糖尿病薬と併用しないときには低血糖を起こしにくく、良好な血糖コントロールが得ら
れます。
ただし、SU(スルホニルウレア)薬やインスリンなど、
ほかの糖尿病薬を併用している場
合には低血糖が起こりやすくなるため注意が必要です。低血糖の症状を感じたら、すぐに主治
医に相談しましょう。
また、定期的に通院し、血糖値を確認してもらいましょう。
・インスリンをつくるすい臓のβ細胞の働き
(機能)
をみる指標を改善します。
・このほかに、体重が増えにくいことなどが確認されています。
.................................................. . 7
5. 注射後の手順
................................................ . 8
必要に応じて、HbA1c 、空腹時血糖値、
食後血糖値について解説してください。
低血糖とその対処法について解説して
ください。
ビクトーザ ®を単独で投薬した時には、
血 糖 値 に 応じて す い 臓 のβ細 胞 から
インスリンが出されることを解 説して
ください。
お手入れ方法・保管方法 ......................................... . 9
故障かなと思ったら ............................................. 10
各部の名称は、これからの説明を理解
していただく上で重要です。
ビクトーザⓇを使用するにあたっての注意事項 ................. 11
投与量セルフチェックシートなど ................................ 12
ノボケア相談室 ................................................. 13
ビクトーザⓇ自己注射チェックリスト ............................. 14
・ビクトーザ® ・注射針 ・消毒綿
1
物品を置く位置を決めておくと、準備し
忘れを防ぐことができます。机の上には
必要なもの以外は置かないよう指導し
てください。
2
「ビクトーザⓇを正しく使うために」P.4
「ビクトーザⓇを正しく使うために」P.4
ビクトーザ®の正しい使い方 1. 注射針の取りつけ方
1. 注射針の取りつけ方
指導のポイント
指導のポイント
注射針は「まっすぐ」取りつける
よう指導してください。
まっすぐ取りつけられないような
ときは、下図のように机の上に置
いて行うとよいでしょう。
1. お 薬 の 名 前がビクトー ザ Ⓡ で あることを
確認します。
キャップをはずしたら、カートリッジや
薬液に異常がないか確認するよう指導
してください。
ビクトーザ®を静かに取り扱うなど気泡を
つくらせない工夫も指導してください。
2. ビクトーザ のキャップをはずします。
Ⓡ
●カートリッジにひびが入っていたり、薬液が変色したり、
浮遊物がみられる場合は使用しないでください。
薬液の変色の原因のほとんどは、血液
混入によるものです。血液混入は浮遊
物発生の原因となります。皮下で注入
ボタンを押す指の力をゆるめたり、注射
針がしっかり取りつけられていないとき
に起こりやすいので、これらの点を指導
してください。
ゴム栓
5. 注射針をゴム栓にまっすぐ奥まで取りつけ
ます。
●注射針を斜めから取りつけると、後針が曲がり薬液が出な
くなるおそれがあります。薬液が出ない状態で注射を行
うと、薬液が正しく注射されません。また、カートリッジの
ゴム栓が膨らむなど故障の原因になります。
6. 止まるまで回します。
斜めに取りつけると、後 針 が 曲
がったり折れたり、うまくゴム栓
に取りつけられなかったりするこ
とがあります。薬液が出なくなる
おそれがあるため、注意するよ
う指導してください。
注射針をつけたまま保管しないよう指導
してください。
3. ゴム栓を消毒綿で拭きます。
消毒は、ゴム栓全体を拭き、アルコール
が揮発するまで待つよう指導してくだ
さい。
針ケース
(後で使用するので捨てない)
針 ケ ー ス( 外 側 の 大 き い 方 )は
注射針を取りはずすときに使うの
で捨てないようにします。
7. 針ケース(後で使用するので捨てない)を
はずし、そ の 次に内 側にある針キャップ
(廃棄する)
をまっすぐ引っ張ってはずします。
●注射針を曲げたり傷つけたりしないでください。注射時の
痛みの原因になったり、針が折れて皮下に残ることがあり
ます。
4. 注射針の保護シールをはがします。
●注射針は毎回新しいものを、必ず注射直前に取りつけて
ください。
●ほかの人が使用した注射針を絶対に使用しないでください。
感染症の原因となることがあります。
●注射針の保護シールが破損している場合は使用しないで
ください。
3
針キャップ
(廃棄する)
●針キャップをはずすとき、注射針に触れないよう注意して
ください。注射針の先端がまくれたり折れたりすることが
あります。
針 キャップ( 内 側 の 細 い 方 )は
取りはずしたら廃棄します。
針 キャップ を 取りは ず すとき 、
注射針に触れると針が曲がって
しまうため、注意してください。
一度曲がった針は使わずに新しい
ものに交換してください。
曲がった針を使うと、注射後、針が
折れて皮下に残ることがあります。
針をまっすぐに戻して使うことも
しないよう指導してください。
4
「ビクトーザⓇを正しく使うために」P.5
「ビクトーザⓇを正しく使うために」P.6
2. 空打ちの手順
3. 投与量の設定
指導のポイント
指導のポイント
空打ちは、カートリッジ内の気泡を抜く
だけでなく、注 射 針が正しく取りつけ
ら れ た か 、針 が 詰 まって い な い か 、
ビクトーザⓇが正常に作動するかの確認
のために重要な手順です。
必ず毎回注射前に行ってください。
ダイアルを最後まで
(回らなくなる
ところま で )回 すと、投 与 量 を
0.9mgに設定することができます。
5クリックごとに0.3mg、0.6mg、0.9mg
の数字が印字されています。
0.3mg、0.6mg、0.9mg以外の
空打ち目盛は白い線です。空打
ち目盛にポインター(投与量を合
わせる線)をぴったり合わせるよ
うにしてください。
回し過ぎたときは、逆に回して、正しい
位置に戻してください。
空打ちの際、注入ボタンを押し込むと、
ダイアルは
「0.0mg」
に戻ります。
図1. ゴム栓が膨らんだ例
図2. ピストン棒とゴムピストンの間に
すきまが生じた例
円盤
ゴムピストン
すきま
5
ピストン棒
何らかの原因で気泡が多く入っている場
合は、空打ちを数回しないと薬液は出て
きません。空打ちをしても薬液が出ない
場合、注射針がうまく取りつけられてい
ないことなどが考えられます。注射針が
うまく取りつけられていない場合、カート
リッジの内圧が上がり、注入ボタンが押
しにくくなります。ゴム栓が膨らむ(図1)
など故障の原因となるため、注射針の取
りつけ方には特に注意を促してください。
また、ピストン棒とゴムピストンの間にす
きまがある場合(図 2 )は、注射針を取り
つけたままで保管していた可能性が考え
られます。保管の際には注射針をはずす
よう指導してください。
新しいビクトーザ®を使う際に、注射針が
正しく取りつけられているのにもかかわ
らず、6 回空打ちしても薬液が出ない場
合は使用しないでください。
ところに合わせないでください。
各 投 与 量 の 間 でもダイア ル は
止まり、注射は可能ですが、必ず
指定された投与量を注射するよう
指導してください。
「mg」の位置にポインターを正確
に合わせるように指導してください。
左の×のイラストの場合のように、
窓から投与量の文字が全部見え
ていても1目盛ずれていることが
ありますのでご注意ください。
投与量を設定するときは注入ボタンを押
さえないように注意してください(針先か
ら薬液が出てしまうため)。
回し過ぎたときは、逆に回して、正しい
位置に戻してください。
ダイアルが止まったら、それ以上無理に
回さないよう指導してください。
残量が注射する量より少ない場合は、
新しいビクトーザ Ⓡで一度に全量を注射
す る か 、残 量 を 注 射した 後 、新し い
ビクトーザ Ⓡ で空打ちを行い、不足分を
注射することになります。
患者の状況に合わせ、もっともよいと思
われる方法を指導してください。
6
「ビクトーザⓇを正しく使うために」P.7
「ビクトーザⓇを正しく使うために」P.8
4. 注射の手順
5. 注射後の手順
注 射が
注射後は
終わった
ら
必ず注射
針をはず
してくだ
さい
。
1. 注射針
に針ケ
●針ケ
ースを
斜めか
ースを
まっすぐ取り
つけま
突き抜
ら取り
けるこ
つける
とがあ
と、注
す。
ましょう
ります
射針が
。
。針ケ
針ケー
ースは
まっすぐ取り スを
つけ
針ケース
●針が
指に刺
さってしまう
絶対に
おそれ
注射針
がある
につけ
ため、
直さな
針キャップは
いでください
。
針キャップ
2. 針ケー
スごと
回します。
3. まっす
ぐ引っ
張って
4. 使用済
みの注
●感染
射針は
、医療従
症を防
ぐため
、使用済
みの注
5. キャッ
プをつ
射針の
事者の
廃棄方
指示に
従い危
法につ
いては
医療従
険のな
事者の
はずします。
いように捨て
指示に
てください。
必ず従
ってくだ
さい。
●カートリ
けます
ッジの中身が
。
なくなっ
たビクトーザ
Ⓡ
は、注射針
をはずし、
医療従
事者の
8
指導のポイント
1. 注射部位を消毒し、主治医に指示された
方法で針を皮膚に刺してください 。
注 射 部 位 は 、お な か( 腹 部 )、二 の 腕
(上腕部)、太もも(大腿部)です。
針を刺すときに注入ボタンを押すのを
避けるため、注入ボタンから指をはな
しておくよう指導してください。
ダイ ア ル 部 分 に 指 が 触 れ て い たり、
注入ボタンを斜めから押し込もうとした
りすると、抵抗をつくりながら注入ボタン
を押すことになりますので注意してくだ
さい。
注入ボタンを押したら、ゆっくり
6 秒以上数えるよう指導してくだ
さい。完全にビクトーザ Ⓡを注入
するために重要なポイントです。
指示に
従って捨てて
ください。
指導のポイント
注射後は必ず注射針をはずしてください。
針ケースを斜めからかぶせると、針が
突き抜けることがあるので注意を促し
てください。
針キャップは使用後につけないで
ください。指に針が刺さりやすく、
危険です。
針 ケ ー ス をしっかりか ぶ せ な い と 、
引っ張るとき針が残ることがあります。
注 入 後 は、ダイアル 表 示 が 0 . 0 m g に
戻ったことを確認してください。
親指の力をゆるめると、カートリッジ内
に血液が混入することがあるので注意す
るよう指導してください。
危険のない捨て方を指導してください。
遮光保存のために必ずキャップをつける
よう指導してください。
注射部位を決め、その中で注射
場所を毎回 2 ∼ 3cm ずつ(指 2 本
以上)ずらすことや、毎日可能な
限り同じ時刻に行うことなどを指
導してください。
7
(中身が残っている場合)
一 度 使 い はじめ たら絶 対 に冷 蔵 庫 で
保管しないように指導してください。
(中身がなくなった場合)
注射針をはずして捨てるよう指導して
ください。
8
「ビクトーザⓇを正しく使うために」P.9
「ビクトーザⓇを正しく使うために」P.10
お手入れ方法・保管方法
故障かなと思ったら
指導のポイント
お手入れ方法
主なトラブルと、その対処法をあげました。これらの対処を行っても問題
が解決できない場合は、新しいビクトーザ Ⓡ に交換し、空打ちを行って
から、注射してください。
それでも問題がある場合は、医療従事者に相談してください。
ダイアル表示からほこりやゴミが混入し
ないよう、保管に注意するよう指導して
ください。
初期状態
保管方法
野菜室に保管してもよいでしょう。
・保管するときは必ず注射針をはずしてください。
●注射針をはずさずに保管すると、温度変化などにより針先から薬液が漏れたり、カートリッジ内に気泡ができることが
あります。針詰まりや感染症の原因となるおそれもあります。
■ ほこりやゴミが付着しやすい場所
■ 汚れやすい場所
■ 直射日光のあたる場所(窓辺など)
■ 極端に低温または高温になる場所(自動車内など)
キャップをつけるのは遮光を確保するた
めです。注射針は必ず外しておくことを
指導してください。
対 処 法
注射針が取りつけら
れない
右の①、②の順で対処し
てください。
①注射針を交換してください。
②注射針を交換しても取りつけられない場合は、
新しいビクトーザ ®に交換してください。
主治医から指示され
た量に設定できない
カートリッジ内の残量以上
の量は設定できません。
右の①、②のいずれかで
対処してください。
①残量分を注射した後、新しいビクトーザⓇに交換し、
空打ちした後、不足分を注射してください。
②新しいビクトー ザ Ⓡ に交 換し、空 打 ちした後 、
主治医に指示された量を注射してください。
ダイアルが回らない
カートリッジのゴム ・注射針が正しく取りつけ
栓が膨らんでいる
られないまま、投与量を
設定して注入ボタンを押
しました。
・注射針を取りつけずに、
投 与 量を設 定して注 入
ボタンを押しました。
ゴム栓が過剰に膨らんでいると、注射針を正しく
取りつけられなかったり、取りつけた場合にゴム栓
が裂けることがありますので、新しいビクトーザ Ⓡ
に交換してください。
注射後、ゴム栓が膨らんだことに気がついた場合
は、設定した量の薬液が注射できていないおそれ
があります。血糖値や自覚症状の変化にご注意
いただくとともに主治医に相談してください。
●注射針は
「注射針を取りつけましょう」の説明通り正しく
取りつけてください。
空 打ち
・次のような場所は避けてください。故障の
原因となったり、品質に影響を及ぼすことが
あります。
原 因
現 象
空打ちのとき、薬液 カートリッジの 中に気 泡
が出ない
(注入ボタン が入っています。
は完全に押し込める)
気泡が抜け、薬液が出るまで空打ちを続けてくだ
さい。
●ごく小さな気泡は完全に打ち出すことはできません
が、これは異常ではありません。
注 射
空打ちのとき、薬液
が出ず、注入ボタン
が 押しにくい( 押 せ
ない)
注 射 針 が 曲 がって いる、 新しい注射針に交換してください。
または針穴が詰まってい ●注射針は「注射針を取りつけましょう」の説明通り正しく
ます。
取りつけてください。また、使用前に針を曲げたり
注 射 の と き 、注 入
ボタンが押しにくい
(押せない)
注 射 針 が 曲 がって いる、 ダイアル表示の数字が、設定した量のままの場合
に戻して新しい注射針
または針穴が詰まってい は、ダイアル表示を
「0.0mg」
に交換し、空打ちした後、注射してください。
ます。
ダイアル表示の数字が、設定した量から減っている
場合(注入ボタンが一部動いた場合)は、設定した
量の一部の薬液が注射されてしまったおそれがあり
ます。主治医に相談してください。
傷つけないでください。
●注射針は
「注射針を取りつけましょう」の説明通り正しく
取りつけてください。
●当社は、厳密な品質管理のもとにビクトーザⓇを皆様のお手元にお届けしておりますが、万一故障や何らかの不具合がある
場合は決して使用せず、主治医に相談してください。
●本品は、JIS T3226-1
(医療用ペン型注入器−第1部:ペン型注入器−要求事項及びその試験方法)
に適合しています。
9
10
「ビクトーザⓇを正しく使うために」P.11
「ビクトーザⓇを正しく使うために」P.12
ビクトーザⓇを使用するにあたっての注意事項
投与量セルフチェックシートなど
大切な注意です 製品に添付されている使用説明書も併せて必ずお読みください
1)保管について
・基本的な保管方法
未使用の場合
冷蔵庫内に食べ物などとは区別して清潔に保管してください。ただし凍らせてはいけません
(フリーザーの中や冷蔵庫内の冷風が直接あたるような場所には置かないでください)。
凍らせた場合は使用しないでください。
使用中の場合
注射針をはずして室温で保管し、30日以内に使用してください。
・遮光して保管してください。直射日光にあたる場所、自動車内などの高温になるおそれの
ある場所には置かないようにしてください。
・外箱および本体のラベルに表示された使用期限を過ぎたものは、使用しないでください。
2)
ご使用に関して
・注射時刻、注射手技などの方法については、主治医の指導を受け、正しく注射してください。
・必ず製品に添付されている使用説明書をよくお読みください。
・注射針は必ず毎回新しいものに替えてください。
・注射する前には、手指を石けんでよく洗ってください。
指導のポイント
投与量を増やす日付を十分に確認
するよう指導してください。
投与量を段階的に増やすことに
より、使 い はじめにあらわ れや
す い 消 化 器 症 状を、防 いだり、
軽くしたりすることができること
をご説明ください。
投与量を増やす日付を忘れるの
を防ぐため、冊 子「 ビ クト ー ザ ®
を正しく使うために」の「投与量
セルフチェックシート」に増量予
定日を記入して患者さんに渡し
てください。
患者さんが来院せずに自宅で投
与量を増やす場 合 は特に、日付
と投与量をまちがえないよう注
意してください。
・注射針を取りつける前には、カートリッジのゴム栓を消毒綿でていねいに拭いてください。
3)その他の注意
注射部位反応
本剤を注射した部位に発疹、はれ、かゆみがあらわれることがあります。
そのときは主治医に相談してください。
感染症
不潔な注射により、注射部位に感染症を起こし、痛みと熱が出ることがあります。
そのときはすぐ主治医に連絡してください。
皮下脂肪の変化
いつも同じ部位に注射すると、皮膚がへこんだり逆に膨れたりすることがあります。主治医
の指示通り注射場所を変えてください。
イ ン スリン からビ クト ー ザ ® に
治 療 変 更 し た 場 合 に 、ま れ に
高血糖をきたすことがあります。
本剤使用後に高血糖の症状を感
じたら、速やかに主 治 医に相 談
するよう指導してください。また、
必ず薬 歴 等を確 認して、インス
リンによる治療歴がある場合に
は、特に注 意 するよう指 導して
ください。
その他
・使用する前にはカートリッジ内に異常がないことを確認してください。カートリッジの内壁に
付着物がみられたり、薬液中に塊や薄片が見られる場合は使用しないでください。
・カートリッジにひびが入っている場合は使用しないでください。
・ 1 本のビクトーザⓇをほかの人と一緒に使わないでください。
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12
「ビクトーザⓇを正しく使うために」P.1
ノボケア相談室
ビクトーザⓇ自己注射チェックリスト
●弊社ウェブサイトからPDFファイルでダウンロードしていただけます。
〈記入例〉
チェック項目
/ / / ● お薬の名前がビクトーザ Ⓡであることを確認しましたか
お薬に
ついて
● 投与する量を知っていますか
注射の
準備
● ゴム栓を消毒綿で拭きましたか
● 注射針をビクトーザ Ⓡに正しく取りつけましたか
● ダイアルを回し、空打ち目盛にポインターを合わせましたか
空打ち目盛
0.0mg
空打ち
● 数回はじいて気泡を上部に集めましたか
● 薬液が出ることを確認しましたか
● 空打ちは毎回実施していますか
● 主治医に指示された投与量にダイアルを合わせましたか
正しく
ポインターを
合わせた場合
ダイアル
設定
「 mg 」の位置から
ポインターが
ずれている場合
● ダイアルを回し過ぎたときの対処法を知っていますか
● ダイアルは、お薬の残量以上は回らないことを知っていますか
● 注入ボタンを最後まで押し、そのままゆっくり6秒以上数えま
注射の
仕方
したか
● 注射後、注入ボタンを押したまま針を抜きましたか
● 1日1回、朝または夕方に注射をしましたか
● 注射後、すぐに針ケースをかぶせて、注射針をはずしましたか
注射が
終わったら
● 使用済みの注射針は医療従事者の指示に従って、正しく捨てて
いますか
● ビクトーザⓇにキャップをつけましたか
● 注射針は毎回新しいものを使っていますか
● 使用中のビクトーザⓇを室温で保存していますか
その他
● 未使用のビクトーザ Ⓡを冷蔵庫の中の凍らないところに入れてい
ますか
● ビクトーザⓇは凍らせてはいけないことを知っていますか
● 低血糖にそなえて砂糖やブドウ糖の入った飲み物や食べ物などを
携帯していますか
※裏面もご覧ください。
13
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