テキスト - 札幌地区バスケットボール協会

バスケットボール審判講習会
1.日
時
平成27年7月26日(日)
受付
2.会
場
9:30~17:00
9:00~
札幌啓北商業高等学校体育館
札幌市南区石山1条2丁目15-1
3.内
容
審判の基本トレーニング・審判の基本的な動き・マニュアルの理解
ルールテスト・実技テスト
4.講
師
札幌地区バスケットボール協会審判員会
副委員長
日本公認審判員
岩
崎
晋
也
一般主任
日本公認審判員
宮
地
北
斗
他
札幌地区バスケットボール協会審判委員会
審判員
主審と副審
バスケットボール競技の審判において、主審と副審の権限の差はほとんどありません。
リードオフィシャルとトレイルオフィシャル
リードオフィシャルはプレーに先立って進みエンドライン辺りから見ます、解り易く言うとゴール下エンドラ
イン辺りにいるのがリードでセンターライン辺りにいるのがトレイルです。リードとトレイルは試合中頻繁に
入れ替わります。
審判の位置取りと分担エリア
試合開始 ジャンプボール
主審がトスアップし、副審はボールが垂直にジャンパーが跳んでも届かない高さに上げられたかを見る。
またボールがタップされるまでセンターサークルにジャンパー以外の選手が入らないかを見る。問題があ
った場合はすぐに笛を吹き止める(ジャンプボールの時も笛をくわえておくこと)。
副審はどちらのチームがボールをコントロールするかを素早く判断し、リードオフィシャルを行う。
コートを6分割してエリアを分担します。
ボールが①②③⑥にあるときは、トレイルがボールがあるところを見て、
リードがボールがないところを見ます。
ボールが④にあるときはリードがボールを見て、トレイルがボールがない
ところを見ます。
ボールが⑤にあるときは、ゴール前であり混戦が予想されるのでリードとトレイル二人で全てを見ます。
⑥の場所はゴールに近い半分くらいをリード、それ以外をトレイルという具合に分担します。
ボクシング・イン 審判は対角線に位置し、選手を挟んで見ます。
ラインの分担
青い線で示したサイドラインとエンドラインはリードオフィシャルが担当しアウトオブバウンズの判定を
します。イラストで黄緑線で示したサイドラインはトレイルオフィシャルが担当しアウトオブバウンズの
判定をします、センターラインはトレイルが担当しバックコートバイオレーションの判定をします。
基本的に担当ではないラインのアウトオブバウンズの判定はしません、ただし担当審判が見えなかったり
迷った場合は行います。
ローテーション
審判が同じチームを吹き続けることがないように、ファウルを宣した後にリードとトレイルが入れ替わりま
す。ただし例外もあります。
・トレイルオフィシャルがディフェンスファウルを宣した場合はローテーションを行いません。
トレイルオフィシャルは、オフィシャルテーブルにファウルを伝達し引き続きそのコートのトレイルオフィシャ
ルを行います。
・リードオフィシャルがオフェンスファウルを宣した場合はローテーションを行いません。
リードオフィシャルはオフィシャルテーブルにファウルを伝達し、反対側のコートのトレイルオフィシャルとな
ります。トレイルオフィシャルは反対側のコートのリードオフィシャルとなります。
フリースロー時の審判の位置取り
フリースローを行う場合、リードはシューターの右側のフリースローレーンとエ
ンドラインが交わる場所のアウトオブバウンズに位置する。
トレイルはシューターの左側のフリースローラインの延長線と3Pラインの交わ
る場所に位置します。トレイルはビジブルカウントを行い5秒バイオレーション
を判定します。
アンスポ・テクニカルファウル
アンスポーツマンライクファウル・テクニカルファウル時のフリースローの場合は、リードが 5 秒バイオレー
ションを判定し、もう一方の審判はオフィシャルテーブルの反対側のセンターラインでスローインに備え
る。
審判の合図と伝達
審判はバイオレーションやファウルが起こると笛を吹き、起こった場所を指し示してから合図を行います。
上に挙げる手はファウルの時はグー、バイオレーションの時はパーです。
ファウルの時はグー
ファウルの伝達
ファウルを宣した後は、テーブルオフィシャルにファウルを伝達します。「番号→ファウル種類→次に攻撃
するバスケットを指し示す」の順で伝達します。
白チームの7番の選手がブロッキングのファウルをした場合は、例「(白)7番、ブロッキング、攻撃方向を
指し示す」という具合です。
番号の伝達
テーブルオフィシャルにファウルを伝達する際にプレーヤーの番号を伝達しますが、この際特に大きな会
場では声が通りにくい場合があります。もちろん大きな声で伝達するのが当然ですが同時にジェスチャー
でも番号を伝達します。たとえ小さい会場でもジェスチャーも含めて番号を伝達します。
審判の合図
バイオレーション
【3秒バイオレーション】
【8秒バイオレーション】
3本指で示す。
【5秒バイオレーション】
5本指で示す。
8本指で示す。
【 24秒バイオレーション】
【トラベリング】
人差し指で肩をトントンと叩く。
体の前方で腕をクルクル回す。
【ダブルドリブル】
体の前方で腕を交互に上下する。
【キックボール】
足・つま先を指
【バックコート・バイオレーション】
フロントコートとバックコートを交互に指差す。
差す。
【ヘルド・ボール、ジャンプボール・シチュエーション】
親指を立てて両腕を挙げる。
【イリーガル・ドリブル】
手首を返す裏返す動作をする。
ファウル
【イリーガル・ユース・オブ・ハンズ】
【ブロッキング】
手首あたりを切る・叩く動作をする。
【ホールディング】
両手を腰に当てる動作をする。
前腕部、手首あたりを握る。
【オフェンス・ファウル】
【ダブルファウル】
上方で腕を交差させる。
次に攻撃するバスケットをこぶしで指し示す。
【オフェンス・チャージング】
【肘を使った、肘をぶつけたファウル】
手のひらを拳で叩く動作をする。
肘を突き出す動作をする。
【プッシング】
【テクニカルファウル】
両腕を前方に突き出す。
手のひらで”T”の字を作る
【アン・スポーツマン・ライク・ファウル】
【ディスクオリファイングファウル】
上方で手首を握る
拳を握り、両腕を挙げる。
その他の審判の合図
フリースロー3ショット
3ポイントシュートを打ったとき
フリースロー2ショット
フリースロー1ショット
3ポイントシュートが成功したとき
相手審判やテーブルオフィシャルと意思を伝達するとき
OK 了解の意味
親指を立てる。相手も同じ合図を返すこと。
24秒計をリセットするとき
メンバーチェンジ
人差し指を立て、上方で腕を廻す。
体の前方で腕をクロスさせる。
タイム・アウト
人差し指で”T"の字を作る
タイム・イン
ゲーム・クロックを動かし始めるときに、
腕を降り降ろす。
ラスト・セコンド・プレイ
各ピリオド又は延長ピリオド終了24秒前おそらく最後の1プレイであろうということで、トレイルオフ
ィシャルは指を1本立てる。リードオフィシャルは確認したら同じ合図を返し、その後はプレーに専
念する。もし気付かない場合は気付くまで繰り返す。
リードとトレイルが残り時間を自覚するために行うもの。