1月 - さいたま市立新和小学校

学校教育目標
新和小だより
進んで学ぶ子
第9号 平成27年1月7日 協力する子
たくましい子
〒339-0027 埼玉県さいたま市岩槻区大字尾ヶ崎1252番地
児童数
電話番号
048(798)0003
男子108人
E-mail
[email protected]
女子 86人
ホームページアドレス http://niiwa-e.saitama-city.ed.jp
合計194人
平成27年ひつじ年
1日の計は朝にあり、1年の計は元旦にあり
校
長
吉
野 寿 一
新しい年が明けました。皆様、お健やかに新年をお迎えのことと存じます。家族が仲睦まじく正
月を過ごすことを意味する「睦月」。年神様が宿る「松の内」の7日(水)から、新和小学校の3学
期が始まりました。睦月の名の如く、新和小学校内が睦まじく過ごせる1年であるように努めたい
と存じます。
さて、
「元三(がんさん)
」と呼ばれる正月一日(年・月・日の三つの元)
、毛利元就は、この元三
の儀式をことのほか大切にしていたそうです。
「一年の計は春にあり、一月の計は朔(ついたち)に
あり、一日の計は鶏鳴(一番鶏が鳴く早朝)にあり。」毛利元就は、何事も最初が肝心であるという
ことを意図したといいます。一年の計画は年の初めである元旦に立てるべきであり、物事を始める
にあたっては、最初にきちんとした計画を立てるのが大切だということだそうです。
また、中国、明時代の書物「月令広義(げつりょうこうぎ)
」(中国の伝統的な年中行事、儀式、
しきたりなどを解説した書物)によれば、
一日之計在晨 (一日の計は晨(あした:朝のこと)にあり)
一年之計在春 (一年の計は春(新年:元旦と言うこともある)にあり)
一生之計在勤 (一生の計は勤にあり:まじめに努力することで、人生が決まり)
一家之計在身 (一家の計は身にあり:身の振り方や生き方で、一家の将来が決まる)
とあります。これも、目標を立てて計画的に取り組むことを説いています。
すでに、多くの皆さまが、今年1年の計を定められたかとは存じますが、新年年頭の辞を申し上
げたいと存じます。
中国の古い書物である「管子」の一節に「一年之計莫如樹穀(一年の計は穀を樹(う)うるに如
(し)くはなく)
、十年之計莫如樹木(十年の計は木を樹うるに如くはなく)、終身之計莫如樹人(終
身の計は人を樹うるに如くはなし)
」という言葉があります。「1年の計画で穀物を植える以上のも
のはない。10 年の計画で木を植える以上のものはない。さらに長い期間の計画で人を育てる以上の
ものはない。」人を育てることの大切さは、昔から伝えられてきました。
私はこのことも踏まえ、また、本校の教育目標とひつじ年にちなんで、
「新和小の子ども達が、自
信をもって美しく(美=羊+大)輝けるように、知恵を養う(養=羊+食)ようにしていくために
なにができるか。
」を考えました。そのためには、「天分を知る・天分に生きる」力の育成を心掛け
ていくことが必要であると捉えました。
「天分」とは、もって生まれた才能、資質のこと。あるいは天職の意味ですが、なかなかそれを全
うしている人はそれほど多いとは思えません。しかし、世の中には、輝いて見える人が大勢います。
その人は、その人らしい生き方をしているからこそのものだと思われます。天分を知ることは難し
いことですが、
「まず、やってみる、挑戦してみる」ことがそれを知る第一歩かと考えます。はじめ
から尻込みしていては、何も変わりません。むしろ、本来もっていて、早く始めていれば、十分に
発揮された才能も、眠らせていては「宝の持ち腐れ」にもなりかねません。
「好きこそものの上手な
れ」ではありませんが、まずは、子どもたちの好きなこと、やりたいこと、得意なことを伸ばして
いくことに職員一同精進して参ります。また、その過程で、知恵を身につけていきます。子どもた
ちには、挑戦していくことの大切さも伝えていきます。
目・耳・鼻・舌・身・意の六根のそれぞれを働かせ、新和小の子どもたちが輝きますよう、チャ
レンジ精神を大切に取り組んで参ります。今年もどうぞよろしくお願いいたします。