「杉原千畝」(公平・公正,正義)

(参観のキーワード:PowerPoint 活用)
― 学習すること(ねらい) ―
◎だれに対しても,偏見をもつことや差別することなく,公正・公平にし,正
義の実現に努めようとする心情を育てます。
―ねらいとする道徳的価値は ―
公正・公平
正義
人を差別しないことは,人間尊重の基本です。また,子ども
たちにとって最も身近な友だちとの関係においても,注目され
ている価値となっています。
問題場面に遭遇した時,優しい心はもっていても,実際に行
動にうつすことはなかなか出来ません。自分の得にならないこ
とであっても,人としてやらなければならないことがあります。
行動しようとする時には決意が必要です。
正義感に裏づけられた勇気を尊び,大切にしようとする心情
をはぐくみたいと考えます。
― この授業で使う資料について ― (参考文献:
「杉原千畝物語」 金の星社)
本資料は,第二次世界大戦中に起きた実話です。ナチス・ドイツの迫害から逃れ,行き場を失ったユ
ダヤ人を命懸けの行動で救った杉原千畝さんの生き方に着目させ,勇気をもって正義を実現することの
大切さを考えさせ,この授業のねらいへと迫らせたいと考えます。
-―学習活動と主な発問―
1.第二次世界大戦時,ナチス・ドイツが行ったユダヤ人に対する迫害の背景を理解する。
2.杉原千畝さんについてのスライドをみて話し合う。
○ユダヤ人を助けたいという杉原さんの電報に対して日本の外務省はどのような返事をしたでしょ
うか。
○杉原さんはユダヤ人に対して通過ビザを発行したでしょうか。
○杉原さんのとった行動をどう思いますか。
3.学習したことの感想を書く。
― 子どもたちのこんな姿を期待します ―
自分の置かれた立場を顧みず,ユダヤ人のために,ビザを発給し続ける杉原千畝
さんの気持ちや行動に共感し,だれに対しても公正・公平にし,正義の実現に努め
ようとする姿を期待します。