2014年12月 院外広報誌Vol.22

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2014文化祭
院 外 報 Vol.22 2014.12
∞∞∞∞∞ 目次 ∞∞∞∞∞
1.2014文化祭
2.家族のつどい
3.脳いきいき体操
4.NST
先日、いわき病院で恒例の「文化祭」を行い、入院患者様が作業療法で作成し
た作品や、きらく・グリーンホープ患者様の活動で制作された作品、職員のフ
ラワーメイト作品を展示しました。
医療法人社団以和貴会 いわき病院
〒761-1402 高松市香南町由佐113-1
TEL:087-879-3533
FAX:087-879-1080
外来およびデイケアきらくを利用している方のご家族
を対象とした「家族のつどい」を毎月開催しています。
認知症の人の介護は、ご家族にとって苦労の多いもので
す。「一生懸命介護しているのに感謝されず、『財布を
盗ったのでは』と泥棒扱いされた」、「病気の症状とは
分かっていても反射的に怒ってしまい、後で自己嫌悪を
感じる」、などさまざまな問題に直面して、対応に悩む
ご家族は少なくありません。周囲の人に介護の大変さを
分かってもらえず、相談しようにも相手がおらず一人で
悩んでいる方も多いです。
「家族のつどい」では、まず認知症に関する情報をお伝えします。さまざまな
専門職が、介護に役立つ情報をお話します。これまでの主なテーマは、「認知
症を理解する」「お薬について」「認知症の方との上手なかかわり方」「ミュ
ージックケア」「口腔ケアについて」「デイケア、老健施設見学」などです。
次に、4~5人のグループに分かれてお茶を飲みながら、フリートークの時間に
なります。ひごろの介護で困っていること、対応の成功談、失敗談などを率直
に話し合います。家族のつどいに参加するたびに顔見知りの仲間が増えます。
和気あいあいとした雰囲気の中で、長年介護を続けてきたベテランの方が話し
はじめると、介護を始めたばかりの初心者の方々が聞き入ります。予定した時
間をすぎても話が盛り上がり、時間を延長することもしばしばです。
出席されたご家族からは、「多くの方が介護をなさっていることを知り、
力づけられます」、「体験談というのは、やはり説得力がある」、「いやし
になっている」、「いい出会いがあり、うれしく思っている」など好評をい
ただいています。私たち専門職にとっては、ご家族の率直なお気持ちやご意
見をうかがえて、大変勉強になっています。これからもご家族にとって役立
ち、ご家族が元気になれる「家族のつどい」になるよう、努力していきたい
と思います。
「家族のつどい」の概要
●対象:外来およびデイケア利用の認知症の
方のご家族
●日時:毎月 第3土曜日 13:30~15:00
●場所:いわき病院 デイケアきらく
●内容:情報提供 茶話会
●費用:無料
作業療法士 田中藍子
はじめに
これまで広報誌ではいろいろな体操を紹介してきましたが、今回からは少し趣向
をかえ、脳を鍛える体操をご紹介していきます。脳を鍛えると聞くと、計算をした
り、間違い探しや漢字の問題を解くという、机で出来る作業を思い浮かべる方が多
いのではと思います。そういった作業も脳を鍛えることにつながるのですが、もっ
と効率よく鍛えるには、 を使うことが大切です。
五感
なぜ五感を使うと脳が鍛えられるのか
加齢とともに脳の神経細胞は減っていきます。しかし、脳に新しい、適度な刺激を
与え続ければ、再び脳の機能を維持し、向上させることが可能と言われています。
この、適度な刺激というのは、いわゆる脳の です。そして、脳はどういったと
混乱
きに混乱するかと言えば、複数の刺激を処理するときと言われています。なので、五
感全てから刺激を得られるような活動が、脳によいのです。
脳いきいき体操を行うときの注意点
このような脳の混乱を上手に利用して、脳を活性化させるのが、これからご紹介す
る脳いきいき体操です。左右の手で異なる動きをしたり、言葉を言いながら動作をし
たり、など、ちょっと立ち止まってしまう、混乱するような内容になっています。
難しくて、「もうできない」と思ってしまうかもしれませんが、この混乱こそが、脳
を活性化させるポイントです。だから、「できなくてもOK!」。わからないとなって
いるときこそ、脳が活性化している証拠と思い、 おこなってくださればと思
楽しんで
います。
脳いきいき体操① 手足トントン
やり方
③①、②の動作を同時に、数字を数え
①両足はかかとを「トントン」
ながら行います。しっかり声を
と一緒に上げ下げします。
だしましょう。
足、手、同時にそれぞれ10まで
数えて見ましょう。
②両手は左右交互に太ももを
たたきます。
参考文献:シナプソロジーで高齢者はつらつ!脳いきいきレクレーション