~ い あ あ き い い わ 院 外 報 Vol.26 2016.04 ∞∞∞∞∞ 目次 ∞∞∞∞∞ 1.春 2.徘徊模擬訓練に参加して 3.転倒予防の棒運動 4.旬野菜について(NST) 春がやっ てきまし た。 いわき病院でも3月に「桃の節句」 、4月には「新人研修」や 「桜のお花見」 など、 「春」 し てます。 医療法人社団以和貴会 いわき病院 〒761-1402 高松市香南町由佐113-1 TEL:087-879-3533 FAX:087-879-1080 高松市香西町では、「香西長寿声かけ隊」という活動があります。発足のき っかけは、平成26年1月、認知症の症状がひどくなった女性(当時88歳)が 行方不明になっていることに家族が気づき、警察や関わっていた施設職員複 数名で捜索を開始しましたが、近所の川で亡くなっている状態で発見される という悲しい出来事がありました。この出来事を機に「認知症介護を知られ たくないと思う家族をどうにかサポートできないか」「地域全体で徘徊高齢 者とその家族を支援する仕組みを作れないか」「徘徊高齢者を早期に発見で きるため、迅速な情報伝達手段を作れないか」の問題点に当時、支援を担当 していたスタッフが立ち上がりました。会議等を重ね、自治会、婦人会、民 生委員、地域包括支援センター、社会福祉協議会等メンバーに加え、平成27 年から「香西長寿声かけ隊」として認知症の方を地域で見守っていくため、 地域一丸となって認知症に対する啓発活動を行っています。そして、昨年12 月5日(土)初の試みとなる「徘徊模擬訓練」が開催され、当センターも参 加してきました。 香西東町を3つのエリアに分け実施し徘徊者役が各エリアで予 め決めたルートを辿るものでした。各地点で声かけをする地 域住民が待機しており、徘徊者役がその方々に声をかけ対応 します。また、通りすがりの人へも徘徊者役がアドリブで声 をかけ、やりとりする場面もありました。各エリア最終目的 地に到着すれば、そこで警察通報され訓練終了でしたが、1エ リアのみ警察通報後、実際、警察が駆けつけ保護するまでの 訓練をしました。 訓練を実施するに当たって声かけ隊のメンバーの人たちが、 徘徊模擬訓練を行ったことのある他県へ出向き情報収集を行 い、事前準備がしっかり行われていました。 準備から反省会まで香西地区の皆さんのエネルギーは本当 にすごいなと感じました。訓練の完成度も高く、初めての 試みとは思えない程で、参加した人たちからも前向きな意 見ばかりでした。そして、私自身も大変貴重な体験をさせ てもらったと感じています。香西地区のこのパワーが他の 地区にも繋がり、より広い範囲で地域のパワーが築き上げ られていったらいいなと感じましたし、そして、認知症医 療を担う私たちが地域に向けてできることもあると思うの で、今後もそういったところに携わっていければと感じま した。 認知症疾患医療センター 吉見 篤人 作業療法士 村上太気 ◆はじめに 気温は暖かくなり、花や木々が華やかに色づき外出が楽しくなるこの季節。皆さま 、いかがお過ごしでしょうか。 今回は、前回に引き続き棒運動のご紹介を致します。楽しみながらバランス能力を 高めていきましょう! ◆準備 ①「四本足で安定している」「肘掛けが無い」「背もたれがある」椅子を用意します。 ②新聞棒 (作り方は、前号をご覧下さい。) ◆拍手でキャッチ ①棒を片手で横に持ちます。 ②上に軽く投げ、素早く一回拍手をしてからキャッチしてください! ※慣れてきたら、少しルールを変えてみましょう! ① 叩く回数を増やしてみましょう。 ② 棒を投げる時は棒の中央を持ちますが、最後にキャッチをする時は端を掴み ましょう。 ③ 拍手の代わりに、頭などの体の部位を触ってからキャッチしてみましょう。 皆さまいかがでしたでしょうか。この棒運動を行って適度にバランスを崩す事で 、バランス能力を楽しく鍛える事が出来ます。 応用の仕方でより楽しく運動を行えますので、一人でも、お友達とでも、楽しみ ながら挑戦してみてください! 次回は、また少しステップアップした動きをご紹介致します。 参 考文 献 : 転倒 予 防の た め の棒 体 操 運 動 機能 と 認知 機 能 への ア プ ロー チ について 旬の野菜は美味しいだけでなく季節に合った栄養 がたっぷり!! 年間を通じて店に野菜が並ぶ現代では、旬を感じ づらくなっていますが、季節の変化に合わせて収穫 を迎える旬の野菜には、その時期に必要な栄養がた くさん詰まっています。 早春にはフキノトウが芽吹き、その苦みが冬の間に 体に溜まった毒素を排出し、体を目覚めさせてくれま す。そして春になると、以下のような野菜がおいしく なります。 楽しい食事で旬の野菜生活 どんなに体に良いものを摂っていても、体や心が緊張 した状態では消化不良を起こすなど、病気の原因にな ってしなうこともあります。 食事を する上で大切 なことは、心地 よい環境(家族・ 友 人 と 一 緒 に 、 快 適 な 空 間 etc )で 美 味 し く 楽 し く 、 良 く噛んで食べるということです。日常の食事にほんの 少し気を配ることで健康を維持することが出来ます。 毎日を楽しく健康に過ごすために旬の野菜摂取を心 掛けてみて下さい。
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