北九州八幡東病院第１７号〒805-0061 北九州市八幡東区西本町２丁目 1-17 2007 年６月 1 日 TEL 093-661-5915 FAX 093-662-1383 発行人北九州八幡東病院広報委員会栄養サポート委員会ＮＳＴ活動について ( 医師三名看護師十名︵主任一名︶管理栄養士三名言語聴覚士一名薬剤師一名検査技師一名歯科衛生士一名介護支援専門員一名ＮＳＴのメンバー紹介当院は、すでに日本静脈経腸栄養学会の定めるＮＳＴプロジェクト参加施設としてＮＳＴを稼動しています。活動の中心はラウンドと呼ばれるＮＳＴ回診で、毎週水曜日の午後行っています。各病棟からコンサルテーションのあった、個々の患者様の栄養学的問題点につき、管理チーム全体として解決方針を主治医にフィードバックするようにしています。今後、当院がＮＳＴ稼動施設として認定されるためには、 ①栄養評価の実施 ②ＮＳＴ治療計画書の作成 ③定期的な︵週一回以上︶のＮＳＴ回診の実施 ④定期的な︵週一回以上︶のＮＳＴ症例検討会の開催 ⑤定期的なＮＳＴ勉強会の実施などを充実させていく必要があります。当院におけるＮＳＴ活動Ｔの設立が確認されているにすぎませんでしたが、平成十年以降、ＮＳＴ設立の機運が高まり、平成十九年には、九八三施設にＮＳＴが設立されています。 ) 北九州八幡東病院では、患者様に適切な栄養治療の選択と実施を行い、適切かつ質の高い栄養管理の提供をするために、平成十七年三月より多職種による管理委員会︵即ち栄養サポート委員会︶を立ち上げました。今回はＮＳＴと、当院におけるＮＳＴ活動について紹介いたします。ＮＳＴは、病態管理をする医師、いちばん患者様の状態を把握している看護師、食事の必要量や摂取量を評価して調整提供する管理栄養士、摂食嚥下評価及び訓練を行う言語聴覚士、薬の管理をする薬剤師、栄養評価に必要な検査をする検査技師、肺炎の予防をする歯科衛生士など各専門スタッフが、それぞれの知識や技術を出し合って、患者様の栄養障害による合併症や感染症を起こさないようにする、栄養に関しての多職種による管理チームのことです。ＮＳＴは、昭和四五年米国のシカゴで誕生しました。その後、ＮＳＴは全米に広がり、さらに他の欧米諸国へと急速に伝播していきました。現在、欧米では半数以上の総合病院にＮＳＴが存在します。平成九年までは日本では、わずか数施設にＮＳＮＳＴラウンドの様子（１）ＮＳＴラウンドの様子（２）ＮＳＴ勉強会の様子