Microsoft PowerPoint - HP\227p\216\221\227\2772015

エコフィード推進のための飼料化原料のデータベース化
エコフィードの必要性とデータベース化の意義
我が国の飼料自給率は24%に過ぎず、特にとうもろこし等の穀物を中心とする濃厚飼料に
ついてはわずか11%となっています。一方、新潟県内には多くの食品製造業があり、これら
の工場から大量の食品残さが発生しています。しかし、これらの有用資源の多くが再利用さ
れることなく、廃棄物として処分されてしまっています。
そこで、未利用資源である食品残さを飼料化(エコフィード)し、飼料自給率向上に取り組
むことが求められています。そのために、新潟県で特異的に発生する食品残さを中心に、飼
料成分値を分析し、データベース化することにしました。
料成分値を分析し、データベース化することにしました。
2015年7月にデータを追加しました。
1.
エサ代削減
環境に配慮
飼料自給率up!
エコフィード利用の注意点
・原材料をよく確認し、腐敗したものや病原菌、異物が混入した可能性のあるもの
は使用しないで下さい。
・ほ乳動物由来たん白質、家きん
・ほ乳動物由来たん白質、家きん由来たん白質、魚介類由来たん白質を含む飼料
きん由来たん白質、魚介類由来たん白質を含む飼料
は、豚用または家きん以外には給与できません。
・乳及び乳製品、卵及び卵製品、農林水産大臣の確認を受けたゼラチン及びコ
ラーゲン以外の動物性たんぱく質を含む飼料は、牛、めん
ラーゲン以外の動物性たんぱく質を含む飼料は、牛、めん羊、山羊及び鹿に給与
めん羊、山羊及び鹿に給与
することは、禁止されています・
・豚用で、生肉が混入している可能性のあるものは、70℃・30分以上、又は80℃・3
分以上の加熱殺菌をする必要があります。
・帳簿の記載(①使用した年月日、②使用した場所、③使用した家畜の種類、④飼
料の名称、⑤使用量、⑥飼料を譲り受けた年月日および相手方の氏名または名
称)
牛:8年間、採卵鶏:5年間、豚・ブロイラー:2年間の保存が求められます。
2.
以下の情報も、参考にしてください
・「食品残さ等利用飼料の安全性確保のためのガイドライン」
3.
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_siryo/pdf/ecofeed_guide_lines.pdf
・「エコフィードをめぐる情勢」
エコフィード利用量の推移、支援方策等について掲載しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_siryo/pdf/ecofeed_27_5meguji.pdf
・「エコフィード事例集」
各地域でのエコフィードの取組事例を掲載しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_siryo/pdf/ecofeed_jirei_2702_1.pdf
・「エコフィード増産対策事業」
事業概要の内容を掲載しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_siryo/pdf/ecofeed_27hojyo.pdf
未利用資源の成分分析値(参考値
未利用資源の成分分析値(参考値)
資源の成分分析値(参考値)
・排出業者やロットによる変動があることをご承知下さい
・表の値は参考値です。成分を把握した上で、飼料設計して下さい
・活用にあたり、ご不明な点がありましたら、お近くの普及指導センターを通じ当センターへ
・活用にあたり、ご不明な点がありましたら、お近くの普及指導センターを通じ当センターへ
ご相談下さい
ご相談下さい
高タンパク系
原料と排出元
由来
形状・特徴
出汁取り後カツオブシ
食品残さ
生
(だしつゆメーカー)
パン酵母
食品残さ
生
(酵母製造工場)
かまぼこ
食品残さ
生
(かまぼこ製造工場)
くず大豆
食品残さ
生
(大豆センター)
精白米DDGS
バイオエタノール 乾燥物
(バイオエタノール製造所)発酵残さ
生
とうもろこしDDGS
バイオエタノール 乾燥物
(飼料販売業者)
発酵残さ
醤油粕
(醤油製造工場)
食品残さ
生
乾燥卵
(飼料販売業者)
豆腐粕
(豆腐製造工場)
食品残さ
食品残さ
生
脱水地ビール粕
(地ビール製造工場)
地ビール粕
(地ビール製造工場)
乾燥マイタケ
(マイタケ製造工場)
酒粕
(酒造会社)
食品残さ
乾燥物
食品残さ
生
食品残さ
乾燥物
食品残さ
生
脱水もやし残さ
(もやし製造工場)
粕取り焼酎粕
(酒造会社)
食品残さ
生
食品残さ
生
乾燥物
飼料化方法
乾燥
リキッド
乾燥
サイレージ
乾燥
リキッド
現物
現物
サイレージ
現物
サイレージ
脱塩処理
乾燥
サイレージ
現物
現物
乾燥
サイレージ
現物
サイレージ
現物
サイレージ
現物
現物
乾燥
サイレージ
サイレージ
リキッド
現物
サイレージ
新潟県畜産研究センター分析値より
FM%
水分 CP
DM%
EE aNDFom NFC
CA
48.5 99.7
3.8
6.0
N.D.
5.2
牛・豚・鶏 生のものは水分が多く、変敗に要注意
68.4 52.9
0.7
0.4 40.2
5.8
豚・鶏
74.5 51.5
0.3
N.T. 37.4 10.8
20.2
牛・豚・鶏 粗脂肪が高いので多給に注意
11.9 46.9 15.5
11.4 46.0 3.5
83.0
12.6 38.0 10.4
37.7
8.4
牛・豚・鶏 粗脂肪が高いので多給に注意
29.7 30.2 12.2
39.1
6.3 12.2
豚・鶏
粗脂肪が高いので多給に注意
13.1 27.0 22.9
0.0 43.7
6.4
牛・豚・鶏 生のままでは、水分が多く、変敗に要注意
78.7 25.8 11.4
35.3 24.1
3.4
牛・豚・鶏 生のものは水分が多く、変敗に要注意
69.6 23.1 10.2
60.7
2.0
4.0
牛・豚・鶏 生のものは水分が多く、変敗に要注意
74.5 21.4
6.4
37.7 31.3
3.2
牛・豚・鶏 繊維成分も高いことに注意
生のものは水分が多く、変敗に要注意
牛・豚・鶏 アルコール濃度にも注意
7.7 21.3
2.5
35.7 76.1
N.T.
58.8 19.9
2.0
3.0 72.4
2.8
74.4 19.7
1.6
51.6 24.5
2.7
47.2 18.1
0.3
6.2 74.9
0.5
対象畜種
豚・鶏
注意点
魚介類を含むので牛には給与不可
魚介類を含むので牛には給与不可・塩分に注意
生のものはトリプシンインヒビターやホルモン様物質に注意
牛・豚・鶏 土やサヤ等の混入物に注意
牛・豚・鶏 成分値の変動に注意
牛・豚・鶏 生のものは水分が非常に多く、変敗に要注意
牛・豚・鶏 生のものは水分が多く、変敗に要注意
アルコール濃度にも注意
9.7
7.7
1.8 44.5
4.2
N.D.:検出限界以下、N.T.:未分析、CP:粗タンパク質、EE:粗脂肪、aNDFom:中性デタージェント繊維、NFC:非繊維性炭水化物、CA:粗灰分
5.5
高デンプン系
原料と排出元
由来
形状・特徴
でんぷん廃液
(バレイショでんぷん工場) 食品残さ
米菓液状モチくず
食品残さ
(米菓製造工場)
ごはん
食品残さ
(コンビニ弁当工場)
素焼き米菓くず
食品残さ
(米菓製造工場)
ホワイトソルガム
食品残さ
(飼料販売業者)
米菓モチくず
食品残さ
(米菓製造工場)
混ぜごはん
食品残さ
(コンビニ弁当工場)
カンショ(規格外)
圃場残さ
(さつまいも生産農場)
醤油味米菓くず
食品残さ
(米菓製造工場)
備蓄米
飼料用米
(飼料販売業者)
うどん
食品残さ
(製麺所)
おにぎり
食品残さ
(コンビニ弁当工場)
ハネ出しバレイショ
圃場残さ
(じゃがいも生産農場)
玄米
飼料用米
(飼料用米販売者)
パン屑
食品残さ
(パン製造工場)
塩味固焼き米菓くず
食品残さ
(米菓製造工場)
ラーメン
食品残さ
(製麺所)
豆入り米菓くず
食品残さ
(米菓製造工場)
液体
生
液状
生
ニンジン
圃場残さ
乾燥物
乾燥物
生
モチ状
生
飼料化方法
現物
リキッド
乾燥後粉砕
リキッド
乾燥
リキッド
粉砕・破砕
現物
FM%
水分 CP
DM%
EE aNDFom NFC
CA
牛・豚・鶏 粘性が高いのでリキッド飼料にするには酵素処理が必要
49.4
0.4
0.1
1.4 97.7
0.4
牛・豚・鶏 粘性が高いのでリキッド飼料にするには酵素処理が必要
82.2
5.5
0.2
1.7 91.6
0.9
牛・豚・鶏 炊飯米は劣化しやすいので低温保管が必要
63.0
6.4
0.3
3.1 89.7
0.6
牛・豚・鶏 肉類、魚介類を含むものは牛には給与不可
3.3
6.7
0.3
2.7 89.1
1.1
牛・豚・鶏 粒子が細かいので取扱いに注意
14.8
7.7
0.2
3.3 88.3
0.3
対象畜種
注意点
牛・豚・鶏 粘性が高いのでリキッド飼料にするには酵素処理が必要
43.6 10.2
1.3
2.3 85.6
0.6
豚・鶏
61.2
7.2
1.2
2.1 85.5
4.1
63.5
3.2
1.0
7.9 85.2
2.8
乾燥物
乾燥後粉砕
リキッド
乾燥
リキッド
原物
サイレージ
粉砕・破砕
3.6
9.0
1.6
3.7 82.8
2.9
乾燥物
現物
牛・豚・鶏 米の品種が雑多である場合が多い
14.7
8.4
0.9
6.8 82.6
1.2
生
乾燥
現物でリキッド
乾燥
リキッド
加熱処理後サイレージ
現物
粉砕・破砕
現物
乾燥
粉砕・破砕
牛・豚・鶏 生めんは劣化しやすいので低温保管が必要
70.8 12.5
0.7
3.9 82.3
0.7
豚・鶏
炊飯米は劣化しやすいので低温保管が必要
牛・豚・鶏 残留農薬に注意
ポテトグリコアルカロイドに注意
牛・豚・鶏 丸粒玄米では消化率が低下するので破砕や粉砕が必要
60.1
7.7
1.7
6.9 81.0
2.6
57.5
8.4
0.3
6.2 80.7
4.5
13.8
7.8
2.9
10.1 77.8
1.5
牛・豚・鶏 肉類、魚介類を含むものは牛には給与不可
12.3 14.4
4.8
3.2 74.8
2.8
豚・鶏
17.6 12.9
8.4
4.9 72.4
1.4
牛・豚・鶏 生めんは劣化しやすいので低温保管が必要
33.7 15.8
0.6
14.4 66.7
2.5
乾燥物
現物
粉砕
粉砕・破砕
9.0 11.2 10.3
9.5 65.9
3.2
生
サイレージ
リキッド
生
生
生
乾燥物
生
乾燥物
生
炊飯米は劣化しやすいので低温保管が必要
牛・豚・鶏 低温・高温に弱いので保管に注意
豚・鶏
豚・鶏
メーカーや商品によって成分が違うことに注意
メーカーや商品によって成分が違うことに注意
メーカーや商品によって成分が違うことに注意
牛・豚・鶏 残留農薬に注意
水分、β-カロテン含量に注意
92.3
7.4
1.2
16.9 57.2 17.4
N.D.:検出限界以下、N.T.:未分析、CP:粗タンパク質、EE:粗脂肪、aNDFom:中性デタージェント繊維、NFC:非繊維性炭水化物、CA:粗灰分
高繊維系・脂肪系
原料と排出元
由来
竹粉
竹林廃材
(飼料販売業者)
マイタケ廃菌床
食品残さ
(きのこ製造工場)
ナメコ廃菌床
食品残さ
(きのこ製造工場)
脱皮大豆皮
食品残さ
(醤油製造工場)
シメジ廃菌床
食品残さ
(きのこ製造工場)
エノキ廃菌床
食品残さ
(きのこ製造工場)
種サツマイモ
圃場残さ
(サツマイモ生産農場)
出汁取り後コンブ
食品残さ
(だしつゆメーカー)
揚げ米菓くず
食品残さ
(米菓製造工場)
調味パウダー付き米菓くず食品残さ
(米菓製造工場)
酵母粕(清酒)
食品残さ
(酒造会社)
サラダ味米菓くず
食品残さ
(米菓製造工場)
米ヌカ
農業副産物
(精米所)
形状・特徴
飼料化方法
青竹粉砕物 ペレット化
解繊処理後サイレージ
生
乾燥
オガクズ入り サイレージ
生
乾燥
オガクズ入り サイレージ
現物
生
サイレージ
生
乾燥
オガクズ入り サイレージ
生
乾燥
コーンコブ入り サイレージ
原物
生
乾燥
乾燥
生
リキッド
原物
乾燥物
粉砕・破砕
原物
乾燥物
粉砕・破砕
現物
生
サイレージ
原物
乾燥物
粉砕・破砕
現物
生
サイレージ
FM%
水分 CP
DM%
EE aNDFom NFC
CA
牛・豚・鶏 加工方法によって可消化養分総量が変化
34.6
1.6
1.3
92.6
4.5
N.T.
牛・豚・鶏 菌糸の生育抑制のため排出後すぐに密封
66.2
7.4
0.5
73.3 16.7
2.1
牛・豚・鶏 菌糸の生育抑制のため排出後すぐに密封
60.1
8.3
0.2
66.8 20.2
4.5
牛・豚・鶏 そのままではガサガサするので、給与方法に注意
13.1 10.9
1.3
63.5 19.5
4.8
牛・豚・鶏 菌糸の生育抑制のため排出後すぐに密封
63.6
7.6
1.4
56.2 26.4
8.4
牛・豚・鶏 菌糸の生育抑制のため排出後すぐに密封
56.0 13.3
5.4
54.5 13.0 13.8
牛・豚・鶏 排出時期は、初夏に限られる
77.6
2.7
0.4
43.9 49.5
豚・鶏
生のものは水分が多く、変敗に要注意
84.7 10.4
1.7
24.0 47.4 16.4
豚・鶏
脂肪の酸化と過剰給与に注意
2.6
4.6 46.7
4.7 43.1
1.0
豚・鶏
脂肪の酸化と過剰給与に注意
2.2
6.4 28.4
3.6 60.4
1.3
対象畜種
注意点
牛・豚・鶏 過剰給与に注意
豚・鶏
脂肪の酸化と過剰給与に注意
牛・豚・鶏 脂肪の酸化と過剰給与に注意
16.2 17.1 24.2
2.4
6.8 20.9
12.3 15.7 19.9
3.5
26.3 19.9 12.5
2.0 66.1
4.2
31.8 22.4 10.3
N.D.:検出限界以下、N.T.:未分析、CP:粗タンパク質、EE:粗脂肪、aNDFom:中性デタージェント繊維、NFC:非繊維性炭水化物、CA:粗灰分