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Nick おじさんのバウンドテニス
基本編(Ver.01_02)
A.構
え
・構えた時の足の位置は揃えるのが一般的と思いますが,BT の場合,コ-トの大きさから,フォアストロ-ク (フォア-打ち) が
80-90%で有り,フォア-スウィングがし易い様にスタンス(足の位置)は左足を一足分,前に出し構える。 (右方向踏出し優先)
・体重(重心)はベタ足に置くので無く,足の拇指丘 80%、かかとの内側 20%程度,それぞれに重心を置く。
構えている時は瞬時に動ける様, 身体は大きく動かさず,小刻みに動かし,目線は大きく上下左右させない事。
B.目
線
・大きく分けて,サ-ビスされる前 (構え時)、サ-ビスされリタ-ンする迄の間 (フットワ-ク~テイクバック)、打球時及び
リタ-ン後(フォロ-スウィング~次の相手の打球) が有り,目線をボ-ルから離さない事が重要です。
1.構 え 時
・目線はボ-ルを注視するが,目線がボ-ルを追っている時に比べ,100%ボ-ルを注視するのでは無く,相手の動き
(ダブルスの場合は,相手パ-トナ-の位置/動き) も見て,次にどこに打つかイメ-ジする。 (相手サ-ビスの来る場所/種類に
よりイメージ通りに行かないが!)
ここで言う”ボ-ルの注視”とは,ボ-ル自体で無く,相手及びラケットの動きであり,
相手の動きに従い,目線も移って行く。
*相手の動作に対する目線
<表 B01_01>
サ-ビスの構え
テイクバック~打球(サービス)前
打球(サービス)
打球後
相手(パートナー)の身体全体
ラケットの動き
ラケット面/ボール
ボ-ル
※「何を注視して見ているか」によって見え方が全然違ってくる。同じ様に見ている様でも、フォ-カスして「観ている」
のと漠然と見る(見えている)ではまったく景色は違い、観ているものに対して素早く反応出来る。(Fig C3_01 参照)
2.テイクバック時
・身体を右に回転するが、頭は身体程回転せず、顔を相手側方向に出来るだけ残し、流し目でボ-ルを追う。
3.スウィング時
・身体を回転(ひねり)しながら、目線が流し目から、打球点 (左足の真中から一足分当り) では左右対称に移る。
(ゴルフと違って打球したら終わりで無く継続している為、打球点を見続けるのでは無く、打球後ある短い期間注視後は、
ボ-ルに目線を移す事が重要。 ある短い期間を時間で表せないが、表すとすればラケットの並進スウィングの期間)
C.グリップ
(代表的なフォアハンドグリップ)
・ウエスタン:床に置いたラケットを握った状態
・イ-スタン:握手した状態
・セミウエスタン:腕とラケットの角度によっても個性が違って来るが、ウエスタンとイースタンの中間
D.テイクバック
・相手が打球後、ボ-ルの方向を見極め、ボ-ルの方向
に身体を動かす(フットワ-ク)と同時に肩を引く(回す)。
・左足を前に踏み出し、身体が打つ方向
と並行にしながらテイクバックを行う。
① 身体を小刻みに動かしながら構え,同時にボ-ルの
方向に身体を動かしながらラケットを引く。
② ボ-ルがネット上に来た時には利き肩を引きラケッ
トが肩又は肩より後に有る状態に持って行く。
③ ボ-ルがバウンドした時、テイクバックは終わりに
近づいている状態に持って行く。
④ ボ-ルの軌道位置に合わせスウィングを開始する
E.フォアハンドストロ-ク
1.スウィング ・右足から左足に体重を移動しながらスウィングを開始
[ 横から見たスウィング軌道]
上段:横から (a)下段:上から
【正面から見たスウィング軌道】
(b)
・打つ方向にラケット面を向ける
・テイクバックが浅いと打球点が線から点に
なり、コントロ-ルが悪くなる。
・指導/解説している人が,テニスをやっていた場合が殆
どで,BTのコ-トの大きさはテニスの 1/6~1/8 の大きさ
で有る点を頭に入れて色々な技術書を読む必要が有
る。下記点はプレ-スタイルにより異なると思うが!
① スウィングの際、グリップエンドから振り出す。
(スナップを利かす又は手首を直角にする人の事
と理解。一般的にはスウィング開始から有る期間 ※スウィングの際、左腕があまり話題に
(4 時位迄)と理解。但し,年配の人はラケットの面を
ならないが、身体の捻り(回転)に左腕
出すイメ-ジで OK と思う。)
の動きが非常に重要になる。
② 左腕・手の扱い方:左腕を上に上げる必要無く、 ★左腕の動きが身体の捻りの補助に
身体の回転を阻害しない動きを行う。
なる。 身体の捻りが無い人を見て
③ スウィング時のラケットの面(垂直)
いると左腕があまり動いていない。
・E-1.フォ-ム:横から見たスウィング軌道のイラスト
スウィングと同時に左腕/腰を回転さ
を参照下さい。
せ様とすると身体の捻りが出て来る。
(フラットの場合、打点は頂点或は少し下がった所
で打つが、下がり目で打つ場合はどちらかと言うと
ボ-ル軌道と垂直気味になる。)
上記①:距離の短い BT では打つ手前で手首を動かす事はコントロールが難しくなる為、スウィング
(追加) 中は手首を動かさない様にするべきでと思う。(強打を目指す特化した打ち方は人の何倍
もの練習しないと中々技術の習得は難しい。)
.
上記③:落ちて来るボ-ル(Fig1 の A)を Fig2 の様にラケット面を垂直にして下から左側頭部に振上げる
とボ-ルが引掛けられ、自然なスピン(ナチョナルスピン)が掛かりながら斜め上に上がる。
フラットでは Fig1 の B の前後で打つが、低い所(A)ではラケット面を若干上向きにして打たない
とネットを超えない。
Fig1
Fig2
2. 打球点(クロックフェイス)
・打球点は2時頃で左足のつま先 1 足分前後で、
高さは股前後 10 ㎝程度。
※打球点があまり低いとアッパ-スウィングに
なりがち。(ヘッドアップを誘発する)
3.コースの打ち分け方
初心者:身体を打つ方向と並行にしてスウィングする.
※基本は身体を打つ方向に並行にしてスウィングする。
同じ体勢から打ち分けるには(A:スウィングの軌道) 中/上級者向.
A1.逆クロス:テイクバックからスウィングに入るのはインサイドアウト
.
A2.ストレ-ト(ダウンダライン):ラケット面をラインに沿って打つ感じ
A3.クロス:身体の少し外からインサイドに。
★上記と同様に打球迄、打つ方向を分からない様に打球位置で打
つ方法が有る。(打点:早い-逆クロス-ストレート-クロス-遅い)
Fig3
4.フィニッシュは止めるのではなく流す
身体の一部に力が入り、次への動きを阻害する。
5.フェンスを叩いて打点をチェック
・打球点は、ネット又は下記打球点確認機でチェック
6.ナチュラルトップスピンを打つには
…ラケットヘッドを下げ、落ちて来るボ-ルをラケット面
を垂直にしてラケットヘッドを下げた状態から、左側頭部
に身体を捻り(回転) ながら斜めにスウィングする。
(E-1.フォームのイラストを参照してください。)
7.フォアハンドストロ-クの膝の使い方
・膝を真直ぐにしてスウィングするのでは無く、ボ-ルの
高さ(打球点)に応じ、膝を調節して打つ体勢を作る。 .
・フットワ-クで基本的なスウィング体勢に出来れば良い
が、出来ない時は膝を上下して基本的な打球点を作る