',^'1,^^' 4コ゛ニ" rι゛'フ^ι1'重フ'1 8mber cantr/buhφ Inulnoa canιr/φιリt/on t110'JI'リUi o'011ι゛心,ι,1ψ'ι membe contribU力bn m6mbercon r/あU力bn mem血6rcontrゐU御bn 6n7'6r c0川tr地U ion m6m 6r contr/珍a力bn n7e/η m6mb6r contr/珍U力bn m6mbercontr他U力面n 1力6/力b6 C 11161 memberCφntr他U力bn mher 60ntrlhU力bn 会員の広場 n?e1力ber conTh劇ψUon 脅威のエボラ出血熱 =初めての世界的な感染拡大・特効薬なし= =その驚異的な「致死率」= =なぜ出血熱なのか?(出血するのか?) =「免疫の大暴走」が「死」を招く(死の原因)= =「接触感染」で「パンデミック」は免れるか?= mem血e contr/珍Uがon memb6r contr/buhbn m6mbe contr/あU゛bn me beroontrめUt危n memb6rcon rゐU力b拘 member 60ntr/珍Uhbn ウトブレイク U酢' モι盆側」仙N急k5 G皿M臥 NI'欧 CI゛0 fo,r RR' 向配rof kdl'0"{" ChoU仙INk ^0" LJ゛ 201'0Ⅱt、鵡■k' NOPI. i"f゛ct印 "胃加用:di●d ゛゛" 0 2m '^ L■on■ ^ ^ 女f所A ^ ず* UU■"是● bMfil 1.2( 、ー C側^ B献Z獣VIU' 1'0( 800 6 m "" 鮎^ 伽伽 4 2 細 」,フ'才OJJ 即1' t則」兇'此J 0 ,1ιUlt NまN、UI 的76 78 80 82 ウイルス感染で「パンデミック」というと、「ス ペイン風邪」が思、い出されます。「インフルエン ザ」の世界的流行(1918 1919)で、感染者数「6 億人」は当時の世界人口の1/3に相当し、死者 6{ Si是rr● C▲見 U皐重R強 壬 SU似肘 判^ ^圧 称U01 '献■1' 息6 鵠 刷忙劇:W航0:1{KH ,2 94 96 982^02 0'価帖 10 12 14 T JU"23 「エボラ出血熱」はまず「中央アフり力」(図 1)から始まりました。 1976年6月末、スーダ ン南部「ヌザラ」の綿工場に勤める「倉庫番の男 「4,000万 5,000万人」はあまりにも驚異的で 性」が「出血熱」症状を呈し、続いて他の部署の 「飛沫感染の悲劇」でした。また「第一次世界大 戦」を終了させた一因ともなりました。なお、日 男性2人」も同症状で倒れました。これが「エ ボラ出血熱」の始まりで、流行の幕開けとなりま 本も例外ではなく、竹田宮恒久(皇族、軍人)辰 野金吾(東京駅の設計者)島村抱月億1作家)西 郷寅太郎(西郷隆盛の息、子)野ロシカ(英世の母) す。 などの方々も「スペイン風邪」で亡くなってぃま す。世界的に有名な画家「グスタフ・クリムト」 や「エゴン・シーレ」も犠牲になりました。 「米国発」の「インフルエンザ」にもかかわら ず「スペイン風邪」と呼ぶのはまさに「濡れ衣」 で、最初の情報が「スペイン発」であったからで す。「発生源」は第一次世界大戦の最中「1918年 3月」に米国の「デトロイト」と「サウスカロ ライナ州」付近で発症、米軍の「ヨーロッパ進軍」 とともに大西洋を渡り、「兵士」によって伝搬さ れ、世界的に広がっていきました。 上の3人の患者を「源として、「家族内病 院内感染」で流行が拡大し、結局「284人が「エ ボラ出血熱」を発症し、「151人」(53%)が死亡 しました。最終的にはこれはこれで流行は一応終 息、しました。 =同時期に別の発症= 同年の8月末には、上記とは別にコンゴ民主 共和国」(旧ザイール)北部(図 1)の「ヤンプ ク」で1人の男性(教会学校の助手)が「出血熱」 の症状を呈します。この患者の出身村を流れてぃ る「川」が「エボラ川」で「エボラ出血熱」の名 前の由来となりました。 「戦争」の真只中で各国が「情報統制」のなか、 「スペイン」は「中立国」であったために「流行」 「患者」が収容されたヤンブク教会病院」で が大きく報じられ「スペイン風邪」の名称の原因 の治療・看護を通じて大規模な流行が発生しまし た(院内感染)。そして計「318人」の同症状の となりました。 患者が発生し、なんと「280人」(8部陶が死亡 「エボラ出血熱」もそうですが、最初に「医療 しました驚異的な「致死率」でした。これも「エ 従事者の感染」が極めて多く、そのため「医療体 制の崩壊」が「被害」を大きくしました。これを ボラウイルス」による「出血熱」であることが確 「教訓」として、その後の「新型インフルエンザ」 による「パンデミック」の際は「ワクチン」はま ず「医療従事者」に「優先接種」することになっ たのでした。さて、「エボラ出血熱」ですが、ま ずその「歴史」を振り返ってみます。 1)エボラ出血熱流行の歴史 =最初の流行= 44 認され、以上の 2 件の流行が「エボラ出血熱 の始まりです。 この2件の例では「死亡率」が一方は「53ツ。」 で他方は「88%」と大きくことなっています。こ れは「エボラウイルス」の「種類(株)」の違い によるものです。 1件目は「スーダン株エボラウ イルス」(致死率53%)と命名、 2件目は「ザイー ル株エボラウイルス」(88%)と命名されました 長崎県医師会報第829号平成27年2月 emz 171 n?e1力ι 1力で emι 図1 「エボラ出血熱」は中央アフり力で始まり限定さ れてたが、今回は「西アフり力」で最初で最大のア 1.^ <長崎市>森つとむ内科森勉 n丁em0召r cohTrめUt/φh 1η8nl06J CφhTrlpuT/on 'ihlJ .i /刀6nl06゛しai11ι laψιリψrl 706r 60r1τr/0ψτ10n 11'd111^Ui レ4、ノ,Jι11'/U',1UI' m6mberoontrめU iφn Bm血6 Cφ trbU力φh n761h古 member 60nt1リゐUtion ber 60htr1珍U訂b拘 m6mb6rcontr/hU力bn ember eohtrめU力φ月 会員の広場 i力eh n76/hb6r co Tr/puuon m6m血er con'r/bU力bh b6r60ntr池Uガ0h ギニア及び周辺国のエボラ出血熱の発症状況 図2 ●、ノ」^・ マリ 戸ニアピザウ'ーノ'、山'"Jゾ、'. 。 1'\'a、.み 3 ' f ._、1r'●/'エ、.ノー/ ・,伽'、・イ.'r"1フムギ〒乙画ソイ会 L ^'』,,- r ;>ニ゛ー* 瓢捻心 見 '. "^^ '.,■ 、.,ーー ●冒,吐 シエラレオ,キ .'q、・、、ゞ^ ム々t" トジポワ-1 エラ出血胎の弗が 田令ている堰 りべりア コ:"'凱'""'" U F,弛壁,, エボラ出血熱の感染者と死者数 2)今回の「エボラ出血熱」は「西アフり力」から 2013年12月2日「西アフり力」の「ギニア」 (図2)のある村で、 2歳の「子供」が「高熱」 してしまったのです。 同月13日には「母親」が出血を伴って「死亡」。 同月29日には「3歳の姉」、年が明けて 2014年 1月1日には「祖母」も「死亡」してしまいます。 そして 3 ケ月後の 2014年3月23日、世界保健 機関(VVHO)が「世界」に向け発表したのが、 スが確認されましたが、脅威の「ザイール株」で ,11'邑こ二死者数 した。「西アフり力」では初めての「エボラウイ りべりア 6822人 2836人 ルス」による「集団感染(アウトブレイク)」(図 シエラレオネ 5368人 1169人 1)でした。 4艶瓢7 1878人 1142人 20人 8人 マ四 4人 4人 米回 4人 1人 セネガル 1人 0人 スペイン 1人 0人 合 m6mberιonオr/珍U討on m6mber60ntr他Uψbn ボラウイルス感染症例が発生したというものです。 フランスの「パスツール研究所」でエボラウイル 図3 ナイジエリア n76n7 1ηe1力b6r 「ギニア保険省」からの報告でした。即ち、「ギ ニア」で「29人」の死亡者を含む「49件」の工 言月*1日圃 6仙陀、 ,n6mb6r Gontrノ珍U力@h mem血er contr伯Ution emb6rCφ月tr胎Uho member co tr店U討'n これが「連鎖」の始まりでした。 つ '.町'く"" ^ 、m血er e●ntrゐUt地n ●1、ー','^^'^^●●●.'^^、 を示す「黒色便」が見られ、 4日後には「死亡」 {^^ 畢^.、.ー" .■' ゛1 m6mb6r60ntrゐU力φn を出しました、そして印医吐」と「消化管出血」 イ,訟.、ー _イノ J "/ U^゛'.ナ J'1^'゛"、ノ^, n7e1力ber c0ι1士心iι1'J立11塁ι7 「感染源」としては野生の「ユウモリ」との接 触やウイルス汚染の果物の摂取等が考えられまし たが原因は不明です。「感染拡大の原因」として は、葬儀で死者に触れる習慣、コウモリやサルを 食べる食習慣などでりスク増大したのかもしれま せん。もうーつの患者急増の原因に接触感染によ 碕 1万4098人 5160人 る「医療従事者」の感染が拡大し「問題視」され ÷11月9日現在、VVH0の集計による ました。 図4 ギニアに始まったエボラ出血熱は国境を越えてり べりア、シエラレオネヘ。国境なき医師団は「もは やコントロール不能」と表明 ー"1^,日'たψ●^,■嵐a^肩金'J 伽 ^■全皇゛●並 ■ ター)」は「渡航自粛勧告」を発令しました。い 年二7 岳゛ ^レエ凱,オネ畢議 暦i ▲,堕 ^りべり7 晃操 如 ナイリェリ了鼎゛ ^イノ1U角早町 帥 WH0亨一,毛署に"鳳 青^:Φ亨一,でモ0,'り●小評"と●^ '料にりぺりデ) 如 「米途上国支援団体」はボランティアの撤退を 決定し、rcDC (アメリカ疾患予防管理セン 電が劉 、、 "'__'4發、△/ ____'三瓜、^▼フノ>' ままでの「エボラ出血熱」の感染はほとんどが「小 規模で収束」して「パンデミック」にはなってい ません。しかし今回はこれだけにとどまらなかっ たのです。「世界のグローバル化」に起因してい ます。 3月30日までに、ギニアの隣国「1ノベリ ア」「シエラレオネ」の各々から、ギアナに渡航 歴のあるものから「エボラ出血熱」の感染者が確 今現在「西アフり力」の他、世界各地で流行して いる「エボラウイルス」は「全遣伝情報」が解明 されており、実は「ザイール・エボラウイルス」 と遺イ云情報が97%一致したことが判明しました (ザイール株)。つまり実に怖い「エボラウイル ス」が世界を「蔓延」していることになります。 認されたと「VVHO」に報告されました。その後 も感染者と死者は増え続け、 8月Ⅱ日までの集 計で感染者 1975件、死者 1069名にのぼりました。 2014年10月15日までの「VVHO」の集計では、 感染者8997名、死亡者"93名(致死率50%) で更に増加傾向を示しています。「エボラ出血熱 の流行」では今回が「史上最大規模」であること 長崎県医師会報第829号平成27年2月 45 iη61刀 61ηb6r ゛^'11^0'ξユに111【' 1'ニ゛ξ:'ι'1ιリ' 1 membercontrめU力bn 6mb6r CφhtrめU力bn m6mb9r contr/bυ力bn ember contribu ion in臼lnoel cor才τrio 11forri'フ廿1 0'ψf1ι'1心,ξノι1ψ'1 n?ember cohtr/bU訂すn membercontr/buhbn n?6/η n?6mber cantr/珍U力bn membercon flbU力bn nle1力血er 1力 1力6 ゛ Om τ10n m召1刀08icohTr/0 /0刀 member contr/bU力bn けb mbercontrめU力bh 会員の広場 m6m血ercontrゐU力bn b6r cohT,1心,UUO は明白です(図3)。「vvHO」は「エボラ出血熱」 membercontr地Ut伯n n?召h)b召1' ca τア'砂Ut1φn m6mb6r oontr/buhbn memb6r contrめU力bh m6mberCφntrゐU力φn member contr/珍U力bn 図5 ウィルスの基本構造 で初めてとなる「緊急事態宣言」を発表するに至っ たのでした(図 4)。 0 ゛ そもそも「ウィルス」という代物は、「遺伝子」 と「殻」のみで構成されているいわぱ「半生物」 です(図5)。「細菌」や「カビ(真菌)」、般の 「生物細胞のように「細胞質」皓B品工場)が 、.、 3)ウイルスと宿主 核 カプシド エンベロープ ないために、自分の「体」の部品を自分で作るこ とができません。「種族保存」のためには他人(宿 主)の「細胞に寄生して「自分」を作ってもら う(複製してもらう)ことが必要です(図6)。 つまり「ウイルス」が寄生(感染)した「宿主」 図6 さまは「住む」にも「自己複製」するにも極めて 气嘉/イ"' \ぎ御 1'七1 大事な「宿主」様で「ウイルス」にとっては大切 な「生活の場」でもあります。もしこの大事な「宿 ゛,Uし ウイルス蛋白の 合 、\、("\ず☆ もともと「ウイルス」は大事な「宿主」様を殺 ウイルス遺伝子 すために「感染」したわけではありません。「種 イズウイルス」は人に感染しても、症状を起こす までに「10年」を要します。症状が出るとその 後「宿主」(人)は死んでしまいますから、それ までの 10年間のうちに「別の宿主」を探して移 り住む必要があります。「C型肝炎ウイルス」も 人体の細胞 t゜、、"六工圃,槌t 主」様を「殺して」しまうと「自分」も死ぬこと になり、これは「自殺行為」にほかなりません。 族保存」がその目的だったはずです。例えば「エ ウイルスの宿主細胞への侵入と複製 ウィルスの細胞への吸 図7 オオコウモリ 肝臓癌が出るまでに30年を要します。この30年 間の間に他の「宿主」様を探しては移り住んで「種 族保存」をはかっているわけです。 さてそれでは「エボラウイルス」はいかがでしょ う。「エボラウイルス」も「ヒト(宿主)」に感染 してもウイルス自身は「ヒト」を殺すつもりは毛 頭ないでしょう。「エボラウイルス」(図 16)は 「球形」をした他の「ウィルス」と違って「不定 形」で、あるものは細長い「蛇」のような形をし ていて比較的「大形」です。そのために「ヒト」 の「免疫システム」へのインパクトも大きいのか もしれません。 そしてもうーつの特徴が「増殖能」が強力でそ せん。 一方では、「エボラウイルス」が普通は「生活 の場」にしていると考えられているのが「オオコ ウモリ」(図7)値然宿主かも?)で「オオコウ モリ」は「エボラウイルス」とは仲良くしてぃる ために「病原ウイルス」にはならず「エボラ出血 のスピードが非常に速いことです。これらの特質 から「エボラウイルス」が「ヒト」に感染すると、 宿主からの「激しい抵抗」にあい、宿主の「免疫 熱」は起こしません。これは「インフルエンザウ イルス」とその自然宿主である「水鳥仂モ、ア システムの暴走」を誘発し、急、激な経過を辿るた では「エボラウイルス」がひとたび「ヒト」に 感染すると、なぜ?これ程までの重篤な病態にな めに宿主が「死」に至ることが多いのかもしれま 46 ヒル)」との関係と同じです。 長崎県医師会報第829号平成27年2月 n7e/カ 1わ n7e1力 n7で n?enl 106 eonTr1φιリτ10 'n6f1子P6 εUIJι'JPψι1ψ11 men?・ 6r contr他白b舟 9mbereontrめU力φ内 ユber oontribubbn m8mber contr/珍Utリbn m6mber60ntr1冷Uガ0h 9mb6r ean r/bution ?b6r cohtr加Utゾ0n memberconrめU力bn 1110IJf'リU1 じU゛i'1リ'/UιIV'゛ 1ηen1ι, /力e力 、mber 60月trゐU力hn ,nemb6r 60ntrめUtion m6mberco Trl wuun membereontrゐU訂bn nle1力ι embercon r/bU以on n?61力b6r memb6reφntrゐUガ0h n?e1刀ι membercontr的U力bn n?61力b6r membe 60ntrめU力bn で流行し有名になりましたが、「致死性」はあり ません。しかしその他の「出血熱」はマスコミに は出ませんが、実に「恐ろしい感染症」です。 こ エボラ出血熱感染後の発症経週 染 感 死亡 発疾 2 21日問 m6mb6rcontr/bU力bn 会員の広場 図8 ↓潜伏期; . "゛^'す゛具ノ^' n161力ber60ιけri 1ナion 令 病状の進行 1 5日問 下吐 ... ●発熱 ●頭癌 ●筋肉癌 5 7日閻 7 10 . ●外 ●不全 ンヨツ れらの「出血熱」には「ワクチン」や「特効薬」 もなく、とにかく発生地域への「渡航」を避け、 野生動物や昆虫との「直接接触」を避けるなどの 「予防策」をとるしかありません。ヒトや物の移 動の多い現代「グローバル社会」においては、我々 は常に「感染りスク」の中にあることを肝に銘じ る必要がありそうです。 5)「エボラウイルス」の感染様式 り「死」に至るのでしょうか?その を考えてみましょう。 病態生理」 =野生動物から感染、体液を介してヒトからヒ トへ拡散= 「エボラウイルス」の発生地域は「熱帯雨林」 4)「エボラ出血熱」の経過 で、「オオコウモリ」(図7)が体内に「エボラウ 「エボラウイルス」はヒトの皮膚の小さな「傷」 や鼻や口の「半占膜」から感染します。「アフり力 で蔓延する理由としては、死亡した患者の「会葬」 の際に死人に触る風習があること、また貧しい医 療衛生環境で注射針の「使い回し」、家族内での 「濃厚な接触」などが原因とみられています。 感染から 2 21日(普通は 5 10日)後に、「風 邪」と同様の症状が「突然」現れます。症状のな い「潜伏期間中」は他の人への「感染力」はあり イルス」を保有したまま暮らす「自然宿主」では ません。発病後に「感染力」が発現します。症状 は「発熱」に始まり「筋肉痛」「頭痛」「咽頭痛」 です。続いて印'吐」「下痢」「発疹」、それに「肝 と腎」の障害が出現、またこの時期になると「歯 ぐきの出血」や全身の「皮下出血」「消化管から の出血」をみることもあります(図8)。最もよ く見られる「出血症状」は「歯ぐき出血」だとい ないかと考えられています(ただし確定的ではあ りません)。普通のコウモリは「音」の反響定位 で「飛行」しますが「オオコウモリ」は「視覚」 に頼って飛行します。そのため「目」は大きく噛 乳類の顔に近い、まさに「空飛ぶキツネです。 「オオコウモリ」の体内から「エボラウィルス」 の遺伝子の一部が検出されたという報告もありま すが、真の「自然宿主」は不明というのが正しい ようです。 さて、「エボラウイルス」は「宿主」や「発症 者」の「血液」、「唾液」、「排池物」に含まれてい ます。こられの「感染源」に、皮膚のササクレ部 分や小さな傷口、口や鼻の粘膜が接触することで、 「感染」が成立します。「チンパンジー」「ゴリラ」 「レイヨウ」が感染し、これに「ヒト」が直接触 れても感染します。一方、「ダニ」や「カ」から の感染、「空気感染」はありません。そのために うことです。 ところで、出血症状が見られる「ウイルス疾患」 を「出血熱」と総称しますが、この中には 1.「エ ボラ出血熱」のほかに以下のような「ウイルス疾 患」があります。 2.「ラッサ熱」:アフり力で 「10 30万人/年」感染。致死率70 80%と極 めて怖い病気で抗ウィルス薬もありますが、今の ところ先進国にとっては「対岸の火事」で報道に もでません。次に 3.「デング熱」:毎年1億人 が感染。ネッタイシマカが伝搬、日本でも流行し て有名に。 0.25%が出血症状を起こし死ぬこと あり。次に 4.「クリミア・コンゴ出血熱」:「ダ ニ」が媒介。致死率10 40%。 この中で「デング熱」は日本でも「代々木公園」 「高度な医療施設」がなくても患者を印需倒し、 「防護服」や「手袋」、「マスク」や「ゴーグル」 などで感染源との接触を避けることで、「感染リ スク」は最小限にすることが可能です。インフル エンザのような「飛沫感染」でない「エボラ出血 熱」は「パンデミック」になることはないはずで した。 6)エボラ出血熱を発症するとなぜ出血する? =死亡の原因は= 昨年9月に東京の「代々木公園」で「デング熱 騒動」が勃発しました。「デング熱ウイルス」を 媒介したのは「ヒトスジシマカ」でしたが、この 長崎県医師会報第829号平成27年2月 47 11^'゛1'ニ゛ に゛',t' 1エリι才ι'1471' n?embercontrめU力φn ember contrlbU力bn m6mber60nオrめU力bn emb8 6φntribuhbh π18n7P6 ConTrloUτ10n 111Ulf1訂,ケ1 0'0'1動/タUιIur゛ memb6r contrノ珍U力b刀 mem ・er con r/ ubon mem血6r com'卿1,U血io 1ηe1力 m6mb6r c0刀tr/bU力bn m6mbercontr/bU力bn n?e゛ 会員の広場 member c0力τh劇Uι70 「カ」は越年できないために、「デング熱」は限 定された場所での「一過性の感染」ということで 「代々木公園」は昨年末に開園の運びとなりまし π1弓1η0石f ,ゆhTrlmutm乃 me功b召才C珍乃力'1b 訂bn m6mt m6mber cohtr/bU力bn n?ber 60ntrめU力bn m6mb6rcontrゐU力bh memb6r contrめU力bn emb6r c0府tri, utわn member60ntr他U力bn 図9 エボラ出血熱患者 イメージ、場所を問 わず出血症状 m8m血6r contr/hU力bn member contr/bubbn 図10 マクロファージと樹 状細胞 ロフ た。 「デング熱」も「エボラ出血熱」も本来「熱帯 地方」に特有の疾患で、毎日1万人の犠牲者が出 ている恐怖の疾患「マラリア」と同様、日本も含 め欧米先進諸国にとっては今までは「対岸の火 事」でしかありませんでした。 そのためこの種の「病気の研究」は過去にあま りなされていず、大変立ち遅れていました。現在 は「旅客飛行機」の時代で、年にのべ30億人の 乗客が世界を飛び回っているという「グローバル 図11 表皮の守り神「ランゲルハンス細胞」 皮庸 ・・[ーーーーーーーー 金^之め 化」が進んでいます。「熱帯の病気」も「対岸の 火事」ではなくなってきているのです ところで、「エボラウイルス」はもともと熱帯 に生息、している「オオコウモリ」と仲良くして、 「オオコウモリ」の体内で「安息」していたのか もしれません。「エボラウイルス」にしてみれば、 「オオコウモリ」の体内は「安息の地」を得た思 いに違いありません。一方、「オオコウモリ」に とってみれば、「エボラウイルス」は強力な「ボ ディガード」ということになります。つまり、も し仮に「俺」を食べたものは、お前も「エボラ出 血熱」で殺してやるというものです。「アフり力」 では「ヒト」が「コウモリ」を食べていたようで す。そして「エボラウイルス」が「ヒト」に感染 したのかもしれません。では、なぜ「出血」する のか?を見ていきましょう。 「エボラウイルス」に感染すると「熱発」し「風 邪症状」から進行すると「出血症状」を呈してき ます(図9)。「出血熱」といわれる所以ですが、 ではなぜこの種の「ウイルス感染」は「出血」す るのか??です。 結論から言いますと、「出血」は「ウイルス」 自身による「仕業」ではありません。感染した「ヒ 表皮 ・・[・.・'・・ : : : ^^ :、'、:ζヰニ,;<t1ヒC1ノス1駿> ・「 ・朗[0●胎舶谷◆δで力ず ◎ 衛 マクロファージ ◎ 出しないように、「免疫システム」は「凝固系」 を活性化して炎症部位を「被包化」します(炎症 を局所で食い止める)。そして「炎症」が全身に 及んだ場合には偵文血症、エボラ感染)「免疫シ ステム」が極度に活性化され免疫は暴走し、「血 液凝固反応」が全身の血管内で無秩序に起こりま す。そのため「微小血栓」が多発して微小循環を 障害すると共に、「凝固因子・血小板」が、「微小 血栓」の材料として消費されて「枯渇」してしま い、逆に「止血」ができなくなります。そして「出 血症状」が出現することになります。この病態を 「消費性凝固障害=播種性血管内凝固症候群 (DIC=Disseminated intravascular coa宮Ula、 tion)」といい、生体にとっては極めて「重篤な 病態」です。何故なら「微小血栓」がいろいろな 「臓器」で詰まると「多臓器不全」を併発して死 ト」の「免疫システム」が「暴走」した結果です。 つまり、「免疫の暴走」で「DIC (播種性血管内 凝固症候群)」を起こしたためでした。 「播種性血管内凝固症候群①IC)」について簡 単に説明しましょう。例えば、血管が切れた場合 には「止血」のため、体液内の「凝固系」が活性 次に「エボラウイルス」による「免疫システム 暴走」の機序をみていきましょう。「エボラウイ ルス」が「ヒトの体内」に侵入すると、最初のター 化されて「血栓」を形成し止血されます(出血を 止める)。また、局所での「細菌」との戦い(炎 ゲツトは「マクロファージ」と「樹状細胞」です (図 10)。「マクロファージ」は体内の「清掃屋」 症)が発生した場合には、炎症部位から血液が流 であると同時に免疫反応の出発点(火付け役)の 48 亡するからです。 長崎県医師会報第829号平成27年2月 1力 /力e1力 1η是 n?e/カ 1々6r cohrr1φιリt/on 9m 6r contr/あa力on Ib6r 60htr/あUtion 9mb8r co trめUガ0n Iber eφntrlbUオion n7θ/ηP6r eanぞ工1φarlorl m6mber60ntr地U勿@ memb6rεon,r加U力φn memher contr1珍U力bn m6mb6rιontr地Uhすn 11'U11 'ノ^I U、J゛1ι 1'/t""、J'゛ 11Je'11UU .しψ11ι子Jψιリ'1ψ" memb6r 60' tr伯U古jbn 1力61力b6 、、 com士11i央,'J力io 11?e1力古 1力6力 会員の広場 ゛. nember 60ntr他Ution membercon言rめUtわn n76nlber e0河τrlPψιリ0 図12 米国の疾病予防管理センター(CDC) 、mb6r eontr/hu Jゆ殉 ','^1'1島ノ、', emι memb6rc0内tr/bUガ0n memb6rcontrめU討on ノフ? mem6er60ntr地U力bn membercon rlbU力on n7e1刀 1η61"b6 イルス」に感染した「マクロファージ」や「樹状 細胞」は敏感に反応して「組因子(TissueFac・ tor=TF)」を過剰に生成します。 4、 CD〔 「組因子は血液内の「凝固系」を活性化し、 全身で無秩序に血液の「凝固反応」が起きること になります。こうなると、前述したように血液の 図 13 、 BSL-4 実験室も完備されてぃるが、未だ稼働できていない 単戸' 呉票雫ジ天ミ陰てさい 「凝固因子」が大量に消費されてしまい、血管内 を循環する「凝固因子」が枯渇し、「出血傾向」 を呈することになるのです。「エボラウイルス」 に感染後、「出血症状」を呈するようになると極 めて「危険状態」ということになります。 なぜなら、大量の組因子」で「凝固系」が 活性された証拠であり、その結果生み出された「微 鼬風染症研究所 小血栓」が様々な「臓器」で臓器障害を起こし、 赴山庁食 ついには「多臓器不全」で「死」に至るからです。 つまり「エボラ出血熱」の死因は「多臓器不全」 図14 つくば市にある「理化学研究所バイオリソースセンター」 'τ1 でした。そしてこれは「ウイルス」自身の仕業で はなく、宿主側の「免疫システムの暴走」が原因 でした。ということであれば、免疫の暴走を食い 止める「治療法」として「ステロイドホルモン」 等のような「免疫抑制剤」が浮かんできます。 し角 フ)エボラ研究には「BSL-4実験室」が必要 =長崎大学設置に尽力する片峰学長= =エボラ患者はどこへ運ぶ?= あるこの2つの細胞に乗って全身に運ばれます。 致命的な「出血熱」を起こす「ウイルス」には 「エボラウィルス」の他に、「ラッサウィルス」「南 米出血熱ウイルス」「クリミア・コンゴ出血熱ウ イルス」「マールブルグウイルス」などがありま す。これらの「危険なウイルスの研究」、分雜培 養、動物実験は「BSL 旧io safety Level)-4 実験室」でしかできません。つまり最高レベルに 封じ込め」が可能な設備や機器を揃え、複雑な 作業手順が要求される施設です。「BSL」は4段 階に分かれています。「BSL-4」は最も危険な そして「肝臓」「牌臓」などの臓器の細胞にも感 段階を示しています。 役割を演じます(抗原提示細胞)。同じ系統の細 胞ですが「樹状細胞」は「スタインマン(米、 20H ノーベル賞)」が発見した「免疫細胞(抗原提示 細胞)」に特化した強力な細胞です。この「樹状 細胞」は皮膚組織をはじめ外界に触れる鼻腔、肺、 胃腸に大量に存在し、表皮の樹状細胞は「ランゲ ルハンス細胞」(図 11)と呼ばれます。「エボラ ウイルス」はこれらの細胞に侵入し、移動能力の 染していきます。 BSL-1 細胞に侵入後「感染細胞」の仕組みを利用して、 自身の遺伝情報(RNA)を次々とコピーし、 急 増することになります。この急増した「エボラウ イルス」に対して人体に備わっている「免疫シス テム」は非常に敏感で「過剰に反応」するのです 問題なのは、「エボラウイルス」が我々の「免疫」 の最初の「火付け役」である「マクロファージ」 や「樹状細胞」に感染することです。「エボラウ 2 BSL-2 長崎県医師会報第829号平成27年2月 ヒトや動物に疾患を起こす可能性 がないものです偶ヨ毒性ワクチン、 BCG ワクチン株)。 ヒトや動物に「疾患」を起こす可 能性があるものですが、重大な災 害となることはなく、有効な治療 法や予防法があり、感染が拡大す るりスクが限られているものです (インフルエンザ、麻疹、風疹、 49 ber _J J L J J 〆j そして日本で3番目となる「BSL-4実験室」 が、私の中学からの同級生であった「片峰茂学長」 (元細菌学教授)の尽力で「長崎大学熱帯医学研 究所」にも設置が試行されています。以下にその 主旨の一部を抜粋します。 1.「BSL-4」設置の理由 長崎大学は、これまでの熱帯病や感染症研究の 実績を活かして「感染症制圧」を目指す国内外の 優秀な研究者が長崎の地に集うことで、感染症研 究の「世界的拠点」となることを目指すとともに、 世界の感染症制圧のための「人材を輩出」したい と考えています。これにより世界の安全確保に貢 献するとともに、我が国や長崎の安全確保を図り ます。また「BSL-4病原体」に対処できる組織 を整備することで、急速に高まっている「感染症 のりスク」から地域社会を守る能力を向上させる こ とができると考えています。 2.扱う病原体 WHO (世界保健機関)のマニュアルにおいて 「1ノスクグループ4」に分類されるエボラウイル ス、マールブルグウイルス、ラッサウイルス、南 米出血熱ウイルス、クリミア・コンゴ出血熱ウイ ルスなどの病原体を考えています。 3.目的 「BSL-4病原体」による感染症に対する診断 技術や治療法の開発、病気が起こるメカニズムを 明らかにするための研究などを行います。感染症 の制圧に取り組む「研究者の育成」も重要な目的 です。また、「BSL-4病原体」に感染が疑われ る患者の検体も検査します。 4.施設及び運営費用 まだ具体的な建設計画ができている段階ではあ りませんが、海外の事例を参考にすると、「建設 費」だけで50億円から100億円の費用がかかる と見ています。また「維持・管理」には、毎年、 建設費の1害仟呈度の費用が必要だと言われてぃま す。長崎大学としては、安全を十分に確保できる 「予算確保」が施設の設置・運営の前提であると 考えています。 5.使用者の資格 欧米の例をみると、「BSL-4施設」を使用す ることができるのは、「BSL-2」および「BSL 3」の実験経験が十分にあり、かつそれぞれの 「BSL-4施設」が定めている教育訓練を修了し 在まで住民の反対もあり全く稼働してぃないので た者に対し、当該「BSL-4施設管理責任者」が 使用許可を与えています。長崎大学でも、海外の 50 長崎県医師会報第829号平成27年2月 -J /'j" 1 'へξノゞゞ t/'ゞ.七二くノ,ξ 「BSL-4」の実験室が設置されていますが、現 す。 e ゞメノエ ゞゴ子 ミー 、ノ ゞ y 「BSL-3 実験室」は日本では「11 力所」にあ り、長崎の熱帯医学研究所、東大医科学研究所、 阪大微生物研究所等の他に武田薬品の湘南研究所 があります。一方「BSL-4実験室」は世界でも 「41施設」しかなく、日本には「2施設」ある ものの、それも未だに稼働していないのが現状で す。昨年暮れ「塩崎厚生労働大臣」が「BSL-4 施設」のある「武蔵村山市長」に施設の実働を要 請に行ったこともありました。 「BSL-4実験室」を持つ施設で有名なのは、 アメリカのドラマや映画でよく出てくる「疾病対 策予防センター(CDC)」(図 12)、今回の「エ ボラウイルス種」を特定したドイッの「ベルンハ ルト・ノッホ熱帯医学研究所」、「cDC」以外で 唯一「天然痘」のウイルスを保管してぃるロシア の「ウイルス学・バイオテクノロジー研究セン ター」などがあります。日本では、 1981年に「国 立感染症研究所村山庁舎」(図13、東京都武蔵村 山市)、1984年に「理化学研究所バイオリソース センター」(図 14、茨城県つくぱ市)の 2施設に クtJ と コニゞj t/,/f 1 があります。 tJ 一ゞ 例えば、一般的な「大学」の研究所や医療施設 は「BSL-1」や「BSL-2」で、一部の医学系 の獣医学系の研究機関には「BSL-3」の実'験室 i P マールブルグ南米出血熱、天然痘、 SFTS等ヒトにとっては致命的な 脅威のウイルス群です。 ι シノ ボラ、ラッサ、クリミア・コンゴ、 -1Yi tJイノ、メ' 亭ゞ ι 結核菌、コレラ菌など)。 4. BSL-4:通常、ヒトや動物に「重篤な疾患」 を起こすもので、個体から個体へ 感染が容易に伝播され、有効な治 療法や予防法がないものです。エ γ リ ウイルス、そのほかに、炭痘菌、 <1ン'J/ 乃 肝炎、デング熱、等のウイルス、 そのほか、ボツリヌス菌、出血性 大腸菌)。 3. BSL-3:通常、ヒトや動物に「重篤な疾患」 を起こすもので、通常の条件下で は個体から個体へ感染が拡散せず、 有効な治療法や予防法が利用でき るものです(SARS、 HⅣ、狂犬 病、黄熱、ニパ、ペンドラ、等の 6 ゞ/1 ノ ',、 < ン -j iゴ iダ了,」1才}ご1ン'子. ムJ、 会員の広場 七ユメ1 J/_)ミ才ゴ'ーくケ、/J t"</' '一「 J]ノ"「.[叉, 1 flJξヲノKlg ノ べ六C/ 一 ﹁ ノ ノ ψ ンy ε i、0 ゞ/ Jξ.,ノニ1jj、1し、/' C" 1出lij ι じ 一 jtj、j゛ニ;、ナ f、; ゞ 膨 上、二契1//ノι ニニ1'ニ ゞij、弍,jιjξJ' -J i.11イマゞ1'"t コ 二1,、 e/}、,i"ーゞ、"ξ/'ダJIゞ"-1'/i/ 、ノゞ ヅノ /' メ {エ"ユ ξ0 IJづ ξ ,V ニフJナ'ゞに三ユ. 』J』' tゞ,ノノ 凸ゞ/J J ']ゞ JI 二 二〕 L, -T) L ノ了j'JI J/" j ゞフゞi ber co rr/・τ10h 1力8/ha6rcanTrl0 ψan m6mbercontr地Ut冷n ヲmb6rcohtr地Uガφn b6r oontr/bU力φh membercon r地Uhbn m6mb6rCφntrゐU力bn ヲmbercon r他U力φn ber 6φntrlbU力oh m6m血6r60ntr他U力bn 171e111々16r し4J ,ιIJbψιリCフ1, 11iU11"リUI 0ψ11ι 1'リ4リr1直:゛' n76171ber co'1,'J二iι,ι1力i徐ι) emι, n?eh 会員の広場 n?e1η血6r co 京都、千葉県、大阪府に1力所ずつぁる「特定感 染症指定医療機関」である各々「国立国際医療研 究センター病院(4床)」(図 15)「成田赤十字病 院(2床)」「り汽',くう総合医療センター(2床)」 へ運ぶことになります。 その他の地域では全国「44力所」にある「第 一種感染症指定医療機関」へ搬送されます。長崎 では長崎大学病院」に2床確保されています。 これらの「医療機関」には、内部の空気を外へ漏 多■三?'^ ' そして次に「感染が確定」した患者はどうする かです。この場合「緊急搬送」が必要になり、東 〆^ー' .,; 一 います。 4* ^・'、・' 多 「感染」の有無は 1日半 2日で判定できるとい されている 「国立国際医療センター病院」 .偶.窄冥悼' 一 ウイルス」の遺伝子の一部を中CR法」で増幅 可能です。これらの操作によって「国立感染症研 究所村山庁舎」で「エボラ出血熱」の診断ができ、 n76mb6r oo 、tr他Ution m6mber 60ntr地Ution 図15 エボラ出血熱患者のべッドが用, ノ髪弓一 畢、 ところでもし、日本にエボラ出血熱」がやっ てきたら、「BSL-4」実験室が稼働していない 日本ではどう対応するのでしょうか? 結論的には、「エボラウイルス」の「培養」は 出来ませんが、「診断」は可能です。人工的に作っ た「抗体」や「抗原」を使うこと、また「エボラ n6mb6r contr/'OUι/bn 勇" 宅 疹髪多露 事例を十分に研究し、使用者に対する資格の付与 の方法を定めなければいけないと考えています。 memb6 ε0内tr1珍U訂@ん member cohtri, utio 血er contr/珍U討on membercon rゐU i0刀 rl0ιコrl0ノニフ ".、゛' r●^'^ '1゛^1"昌.J01 、.、ノ m6m血6reon r地Ution 'ゴ=コ 能性も否定できないことです。つまり「自ら感染」 して多くの人間と敢えて接触するというやり方で す。アメリカは「エボラ出血熱」が蔓延している 「西アフり力」に「医療チーム」よりも「軍隊」 を出動させたのは、「エボラ出血熱」の「テロ対 策」であったようです。 西アフり力で医療活動中の「国境なき医師団」 は「世界の指導者達はエボラ出血熱への対応に失 敗しつつぁる。世界一丸となった対策は急務であ る」と緊急提言しています。「アメリカ疾病対策 センター(CDC)」が公表した今後の「推移予測」 では実に「驚樗」させられます。即ち、 2015年 には「エボラ出血熱感染者数」は郭万 140万 人に達するおそれもあるというものです??? らさないよう工夫がなされており、全国合計で「92 さて、「エボラ出血熱の現在の治療法の動向 床」が確保されています。 8)「エボラ出血熱」の治療薬はできるか? 「DNA ウイルス」と「RNA ウィルス」の相 をみる前にまず「理解」のため「ウイルスー般」 の基本的なことから入ってみましょう。 そもそも「ウイルス」というものは「遺伝子」 と「殻(外套)」のみで構成された「半生物」で 違は?= 「抗インフルエンザ薬=アビガン」は「エボ した。決して自分で増殖することはできず、他の 「エボラ出血熱」は接触感染であるために「パ 生物に「寄生」して自分を増やしてもらう「半生 物」です。ーつの生物(半生物)が有する「全て ンデミック」にはならないと考えられ、「早期の の遺伝子」を「ゲノム」と呼びますが、「ウイル 収束」が期待されていました。にもかかわらず、 ス」の場合、ゲノムは「DNA」だけではありま 累積患者数は「増加の一途」をたどり、やがて せん。これは「ウイルス」だけに特有のものです が、「ゲノム」遺伝子が「RNA」のウイルスがい くつもいます。「インフルエンザウイルス」も然 り、「エボラウイルス」も然りでした。これらを 総称して「RNAウイルス」と呼ばれています。 ラ」にも有効か?= 12月現在「2万人」に達しようとしています。 また、かつての「スペイン風邪」と同様に「医療 活動者」が最大の「1ノスク」を負うことになり、 そのために「医療活動がしぼんでしまうという 「ジレンマ」を含んでいます。実際、「シエラレ オネ」ではこれまでに医師Ⅱ人が「エボラ出血 「一般の生物」のゲノムは全て「DNA」の2重 鎖からできています。「DNA」の方が科学的に極 熱に感染し、うち 10人が死亡しています。 めて安定だからです。アルプスで見つかった5000 もうーつ危倶されることは「エボラウィルス」 がテロリストの「自爆テロ」の道具に使われる可 万年前のミイラ「アイスマン」でも「DNA」鑑 定が可能でした。 長崎県医師会報第829号平成27年2月 51 m6 ι n761ηb6r 1力61刀t n?6/力66 11廿111'ー,U O'CI In61n06 Cor1τrloUτ1011 OUιリ0tl m6mb6rcontr地Ubφn π1θ1力0召1,or丁tr/OUT/oh member60ntr他U訂bn emb6r contr/bU力bn m6mber cantr/bU力すh memb6r contr/珍U力bh n?e m6mber 6φ刀tr/but/on em血erCφntrめU力bn n7e171・ er ι之m士'嵒11 立lb membereontrゐU力bn /ηe, 会員の広場 n76nlb6r cohTrlp uo 図16 エボラウイルスの模式図 ^^ 町,合、、、 . 、 、 為 子ノ .、.ノ 一町. CI,CO,門坤" 1師、', 吋"' W●1,,闘岡h,'ー 図 17 memb6rcontrめU力bn h?embercontr/迄U力bn member0φntrゐUtわ memb6r c0門tr/bU御φn ι・、 亀二 . 1J ゛'.. PO"剛計キ餐 ^0 mbercontr/bU力bn mem,6rcohtrゐU力bh では「RNAウィルス」と違って「遉伝子の変異」 NW^.0'心 奇 n76m er eon r加 tlon m6mb6rconオrノ珍U力bh m6mb8rcanrゐUtion が少なくなります。つまり長期にわたって同じ「ワ クチン」が使用可能であり「天然痘」をワクチン によって「根絶」できたのも「天然痘ウイルス」 が「DNAウイルス」であったためといいます。 . '心'ト m弓m0谷reひh力'産フ力on 20゛'"^ (ー)鎖RNAウィルスの増殖様式とアビガン錠の作用点 巨巨 圧憂四 斥系而弓万^ 厘両同廊而一,X" (+)RNA巌mRNA 詫\で 妄 匝 遇ミ 厄亟匝^ 一般的な科学的性質として「RNA」は不安定 で「力n水分解」され易いですが「DNA」は極め て安定な物質で容易には肋R水分解」されません 生物は遺伝情報の「発現(生命活動)」と「継承 (種族保存)」のため、この安定的な「DNA」(2 本鎖)を「遺伝子ゲノム」としました。 この「核」内にある「DNA」の情報を基にし て「mRNA」に「転写」され「mRNA」は核を出 て細胞質の中で「蛋白質」に「翻訳」されるとい 「積姦亙シス引 うのが「生物界」のセントラルドグマ」でした アビガン(ファビピラビル) 図18 SFTS ウイルスを媒介するマダニ ところが「半生物」である「ウイルス」だけは 「RNA」を「遺伝子ゲノム」としているものが 多数存在します。「ウィルス」が「RNA」をゲ ノム」とした場合には、非常に便利で、「ウイル ス」が生物の細胞内に侵入した場合、「核」に侵 入することなく「細胞質内」で「RNA複製と 「蛋白合成」をしてもらって「自己増殖するこ とが可能です(タイプ1)。 ただ、もうーつのタイプがあり「ゲノム」であ 図 19 DIC治療薬「りコモジュリン」 る「RNA」を「逆転写酵素」によってひとまず 「DNA」に変換して宿主(感染細胞)の核内へ 移行して宿主のDNAの中へ入り込み、 rDNAJ ーー,゛"ー、ー ゞ, から遺伝情報を読み出してもらう「RNA ウイル 1?冊0 .' ス」もいます。このタイプの「RNA ウイルス」 が有名な「レトロウイルス」です。「レトロウイ まず「DNAウイルス」には「天然痘ウイルス」 「ヘルペスウイルス」「サイトメガロウイルス」 ルス」は近現代においては「天然のナノマシン」 といわれ「遺伝子の運び屋」として「遺伝子治療」 や「遺伝子研究」には必須のものです。細胞の「核」 「B型肝炎ウイルス」などがあります。 rDNA ウ イルス」の特質は、ほとんどが生物と同じ「2本 鎖DNA」で「RNA ウイルス」のような「ゲノム の多様性」(後述)がありません。また「2本DNA ウイルス」には「パピローマウイルス」のような 朋重癌ウイルス」の仲間もいます。rDNA ウイル ス」は寄生生物の「DNA」が「核」にあるため に「核」の中で「増殖」することになります。 の中に「特定の遺伝子」を挿入する際には、「レ トロウイルス」が用いられ、山中教授の「ipS細 胞」も「レトロウイルス」なくしてはありえない のです。尚、エイズの原因となる「HIV」、成人 T細胞白血病の「HTLV-1」も「レトロウイル 方「RNAウイルス」は「細胞質」で増殖します。 次に、「RNA ウイルス」に入ります。 rRNA ウ イルス」は以下のように分類されます。 1. mRNA と同じ極性を持つ「プラス鎖RNA (+ RNA)ウイルス」 そしてもうーつ重要な特質が、rDNAの複製 時」に我々がそうであるように「複製ミス」が修 正されることですそのため「DNA ウイルス」 52 ス」で「逆転写酵素阻害剤」が治療薬となり得ま す。 長崎県医師会報第829号平成27年2月 n76/フフ n7t n7enl ITI n7enl 一 ノメ、メ/' 、 ,,'、 J- / C二11J、 "ノー ところで「エボラウイルス」も「インフルエン ザウイルス」と同様にゲノムが「一鎖RNA」で、 3.二重鎖RNAウィルス(少ない、レオやロタ増殖の仕方も同じです。つまり「アビガン」は同 様のメカニズムによって「エポラウイルス」の増 殖も防げるのではないかと考えられ、今回「エポ まず 1.の「+鎖RNAウィルス」は細胞に侵ラ出血熱の患者」に実際に投与されました0 「アビガン」は今まで「エボラ出血熱」の患者 入するとそのまま「mRNA」として機能できると ウイルス) いう特質を持ってぃます。小児まひの原因であるに投与された「臨床試験例」は全くなく、まだ使 「ポリオウィルス」、「A型肝炎ウィルス」の他「黄用が承認されていないのです。しかし今回は「ア 熱」「デング熱」「日本脳炎」「西ナイル熱」「C型ビガン」を緊急時の「人道的措置」として、少な 肝炎」rsARSJ「ノロ」の各「ウィルス」等があくとも4人の「エボラ出血熱」の患者に投与され ります。また「レトロウィルス」もここに含まれました。そして、全員がエボラ出血熱は「完治」 るが、前述のごとく「核」へ移行する点が特異的したのです。今後は詳しい「臨床試験」が、フラ ンスの医療チームによって「ギニア」で行われる 予定といいます。 です。 次に 2.の「一鎖RNA ウイルス」のゲノムは 「インフルエンザ」の薬としては 1度「挫折」 mRNAと相補的な塩基配列のためにこのままでした富山化学の「アビガン錠」も「エボラ出血熱」 は「mRNA」として機能できません。これを「RNA で活躍の場を見出せば、再び「復活の日」が来る かもしれません。 依存性RNAポリメラーゼ」で一度「+鎖RNA」 に転写(変換)してはじめて「mRNA」として機 能します。この仲間には「インフルエンザ」「工おわりに 「エボラウイルス」の膜(殻)を構成する蛋白 ボラ」(図 16)「狂犬病」「麻疹」「ラッサ熱」 「マールブルグ熱」rsFTS (重要熱性血小板減質を標的とした3種類の「抗体」を混合した薬 少症候群)」等の各ウィルスがあり人間にとって「ZMapp」がアメリカのマツプ'バイオファ は「致命的」なウイルスが含まれています。 ここで注目すべきは「RNA依存性RNAポリ メラーゼ」という酵素です。この酵素は「RNA」 を鋳型として「RNA」を合成する酵素ですが、 これは「RNA ウイルス」に特有のもので「ヒト」 や「噛乳類」にはほとんどありません。 マシューティカル社によって開発されました。 「zMapp」がエボラウィルスに結合するとウィ ルスは細胞内侵入を阻止されるだけでなく、「免 疫システム」によって殺戡されてしまいます。こ れまでに7人に投与され5人が完治しています。 ただ「ZMapp」の臨床試験はこれからです。更 にアメリカやイギリス、カナダでは「エボラウイ そこで日本の「富山化学」はこの酵素に注目し、ルス」に対する「ワクチン」の開発も進んでおり、 この酵素の作用を「阻害」することで「RNAの現在安全性の確認が行われているところだという 複製」ができなくなり「ウィルス」の増殖が妨げことです。残念ながら「日本」では「BSL-4実 られるのでは?と考えました。そこで研究の結果験室」が稼働できないために「ワクチン」の作製 が「アビガン(ファビピラビル)」という内服薬はできません。 でした(図 17)。 「RNA依存性RNAポリメラーゼ」という酵素 話題は変わりますが、「マダニ」(図 18)が媒 は人体がほとんど持たないので隔Uイ乍用」も軽微介する殺人ウィルス感染症「重症熱性血小板減少 と考えられてぃました。しかし胎児の「催奇形性」症候群(SFTS)」は最近になって有名になりま が動物実験でみられたために条件付きの「製造販した。日本では2014年Ⅱ月12日現在で105人 売許可」しかおりてぃません。つまり他の「抗イの「SFTS」の患者が報告されており「31人」が ンフルエンザ薬」で効果がない「耐性インフルエ死亡しました。死亡原因は「DIC」による「多臓 ンザ感染」のときだけ投与が許されました。「富器不全」で「エボラ出血熱」の経過と類似してい 山化学」の「ブロックバスター(年商千億円以上)」 の薬として期待されていましたが、残念でした。 ます。「sFTS」も「エボラ」も同列で恐ろしい 「殺人ウイルス」であり、「エボラ」はまだ日本 には上陸していませんが、「sFTS」はそこいら 長崎県医師会報第829号平成27年2月 ー"七 ゞ フ叉 むξ ',"' ゴ'f ,J {ゴ ゞ゛ノーJ ' コ 2. mRNA と相補的なキ亟性を持つ「マイナス鎖 RNA (-RNA)ウイルス」 J-r '-J '● ゛﹂ / J }/ダ LデLノι'ι"二j iJ ι二γ}jミノξ1ゞ 工 ゞゞ ノ" '?にづi.1ξフ 0/ 会員の広場 iーノ式ン C'b ι 1 く二)'、、1 ゞ1、1゛'ー、' /ノ,",ノ[ ' J"J e C ι ダ Cξヅ?i/ ι ーー, ^ ゞ _ノてJJ -J 0 ι イ, J J-' JA、"゛、,'、",,゛ ' .゛ ι0 ι支 , ナ""ノ 'ン、ξ'fン1 ゞ/' i l /ゴ,J]1 -1 ノ J- 〕JLゞ 一 ノ一 含ψ ,, ノ 才1 0 .ノ、ノ ,゛ /i y、 ご づ J ・ノ "'ゴ』'J、 心 ノユ 一 J j﹂ .J C '_ノ 1式Jεトゞー /<、;ι",ゞ、1 i、,,、ゞ' 1/ 53 ゞ1"'YJ式ノルうj r" 1、' 1j、jゞ,、j/' jげ'ニ 'J,J、^ 0 シ 'ニノ ミJ J一〕" i ,'、'/ .〕J ,1'> 之ノ ゛ゞ バ J / 'ノ才t/ iゞt,ゞ,ノ{ノゞ/ i'つゞJ J、ゞJ11jミjξ γ1/ i]J 、1iユ'ゴ'21コj、 j,Hゞー 、ノ ノ .,,1,ノ 才 げノ ,J 」.ルノ'J'ゴ ノに;1 f'ιι"}t 会員の広場二 / "ノ_ゞ、 ゞ110/ヰゞ二ごン〆 ご マJε゛診ンらΥ Cofjξ '??J,'r;'1{_19ゞ c gj l j-j、ン Lゞ1ゴごliJ j' J ',! ﹂一 ノ、 J 』', コ "'J'J ノ﹂ YJ ノ Jと 一 ノノ ゛ゴ ノ﹂ 一ゞ /L ム一 ,ー', 'JL " L/』」ノ Ii二i,ノ ニ_ノ 、"バ ゞ 了 L ノ 1;ゞ i,"J ノ 1 1゛、了3,"J 三 jノイ ノくノノ 1 ÷1 i ノ{一 メミー j il J ノ 'ンLI'ゞ'ノ/? 式ノ'バιoflt'-i fJ ""jゞニ,1 C Lリ'ζ' JC,1J の森林や藪の中にゴロゴロしており、春から秋にることになり、感染者の申告を跨路させ、医療従 かけてとにかく「マダニ」に噛まれないことが重事者の確保を困難にすることにもなりかねません。 要です。長崎大学病院では2例の「SFTS」患者 が入院し、「DIC治療薬」である遺伝子組み換え参考文献 型ヒトトロンボモジュリン製剤「りコモジュリン 1) L釦Cet.1977Mar12 ; 1 (80ID :569-71 (旭化成/ファイザー)」(図 19)の数日の静注 2) La11Cet.2011Mar 5 ; 37フ(9768) 8四一62 (1A/日:薬価IA約4万円)で血小板も5万 3)エボラ出血熱診断マニュアル(国立感染症研 から30万にまで回復し完治しています。「エボラ 出血熱」も「DIC」が原因で死に至ることを考え 究所高病原体検出マニュアル)平成24年3 ると「1ノコモジュリン」を治療薬として使用する 4)エボラ出血熱について一活動ニュースー国境 ことも検討すべきでしょう。 なき医師団日本(最新版) 5)エボラ出血熱とは国立感染症研究会、2014 さて「エボラ出血熱」は果たして日本に上陸す るのでしょうか?西アフり力と交流の多いイギリ スやフランスでも感染者が出ていないことを考え 月 年08月15日改訂 田富士フイルムのインフル治験薬、エポラ出血 熱治療に有望か.ブルームバーグ.(2014年 8月13日) ると「日本」で感染者が出る「可能性は低」そう です。仮に感染者が出たときには患者の体液や血 7) 感染症指定医療機関の指定状況(平成26年 液に直接接触しない限り感染することはないので、 4月1日現在)厚生労働省 「冷静に行動」することで流行は防げるでしょう。 8) ニュートン 2014年12月号 2015年1月号 決して「エボラヒステリー」にはならないように。 9) 日経サイエンス 2014年10月号 「エボラ」に対する過剰な対応は恐怖を植え付け 10) 他ネット検索多数 医師倫理綱領 医師は、自らの職業を天職と考え常に自己研讃に励み、人格の陶冶に心がけねぱならない。 医師は、人道に則ゆ生命を尊重し人間愛を基本として医療を行わねぱならない。 医師は、患者に誠実と愛情をもって接し、常に信頼を得るように努めねぱならない。 医師は、社会の法を理解し、権利義務を正しく行使して、人類社会へ貢献せねぱならない。 医師は、学術を尊重し、適正なる診療を行い、営利を目的としてはならない。 昭和56年4月 54 長崎県医師会 長崎県医師会報第829号平成27年2月 1、ノイ三,
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