カルチャー 健全な事業活動 CONTENTS ◀ 076 ▶ 3つの重点領域ハイライト エコロジー コミュニティ カルチャー 健全な事業活動 「正道を歩む」 の推進 社会は常に変化し、社会における 「サステナビリティ」 と 「企業への期待」 も常に変化しています。 花王は、こうした社会からの期待の変化に対応し、さまざまな取り組みを進めています。 贈収賄防止や企業行動指針の浸透に向けた活動 贈収賄の防止に向けて グローバル 企業の健全な事業活動に向けて 花王は、 「花王ビジネスコンダクトガイドライン(B C G) 」の中 で贈収賄防止に対する強い姿勢を明確にし、公務員や民間企 業等、相手先の属性を問わず贈収賄を行なわないこと、所定 花王は、役員や社員が花王グループの義務および責任の忠実 な遂行に影響を与える状況を回避し事業を健全に行なうために、 「利害の対立の回避に関するガイドライン」 を、国内グループ会社 の公的手続きを早めるために公務員個人に支払う少額の支払 に加え、2014年は新たに海外グループ会社にも導入しました。 いである「円滑化のための支払い」を行なわないことを明記し これは、利害の対立が現実化、顕在化、潜在化するおそれがある ています。 ①役員・社員本人または近親者と花王グループとの競業する行 この考え方をさらに具体化するために、花王グループは、共 通の贈収賄防止の方針と、国内・海外各地域、会社ごとの接待・ 為に関する事項、②役員・社員本人または近親者と花王グループ との取引に関する事項、 ③役員・社員による花王グループ、 取引先、 贈答等の運用手続きを含む「贈収賄防止ガイドライン」を導入し 競合会社との金銭貸借や個人的投資の場面において、具体的な ました。 事案に応じて許可・届出等を求めることを規定するものです。 中長期的な課題抽出と課題に向けた取り組みの検討 −コンプライアンス活動の妥当性・適切性の検証− 花王では中長期や年間の活動計画に基づき、B C Gの定期的 な改定、コンプライアンス通報・相談窓口の整備・運用、インテ グリティ研修等のコンプライアンス推進活動を行なっています。 2 0 1 4年より、翌年以降の活動計画を策定するにあたり、従 来実施してきた活動の妥当性・適切性を確認し、さらに効果的 なコンプライアンス活動につなげるために、社内の各部門の推 コンプライアンス活動のPDCA ❶BCG/コンプライアンス関連規程 の導入・改定等の計画 ❷通報・相談窓口の設置計画 ❸研修の計画 社員の声を聴く活動や第三者評価 を踏まえた上記項目に関する新し い施策の企画 P 進者や社員の意見を聴き、また第三者(コンサルティング会社) からの検証を受けるプロセスを導入しています。さらに2 0 1 4 A 年 後 半 から、社 内 の 声 を 聴く活 動 を 開 始しました。 ま た、 2 0 1 5年前半には、第三者から贈収賄防止体制を含めたコンプ ライアンス体制について現状診断を受けました。今後は活動に 対する意見や指摘された課題を検証し対応していきます。 自部門診断や第三者評価に 基づく必要な改善課題の 検討・対応 ❶BCG/コンプライアンス関連規程 の導入・改定の検討 ❷通報・相談窓口の新規設置と運用 ❸計画に基づいた研修の実施 社員の声を聴く活動や第三者評価 を踏まえた新たな啓発施策として の規程の検討・相談窓口の運用・研 修等の実施 積極的な改善 花王は、B C Gや贈収賄防止、利害の対立の回避といったコ 語で作成し、グループ会社社員に共有しています。 これらの規程の理解を深めるために、新入社員、新任マネ D C 自社による活動のチェック (自部門診断、 経営監査による監査等) 社員の声を聴く活動 第三者評価 (現状診断から) BCGの啓発・浸透に向けた活動 −世界各国の社員と共有し啓発する− ンプライアンスに関連するガイドラインを、日本語を含む1 9言 グローバル グローバル ジャー、海外グループ会社社員等を対象に事例のディスカッショ ンを通じた研修を実施しています。 ➡P 9「非財務ハイライト>花王ビジネスコンダクトガイドライン年次テスト 受講者数および受講率 (花王グループ) 」 花王サステナビリティレポート 2015
© Copyright 2024 ExpyDoc