株主への利益還元 情報開示とコミュニケーション

株主・投資家への責任
株主・投資家の皆様、
そして社会から信頼され支持される企業をめざして
情報開示をはじめとしたコミュニケーション活動を推進しています。
株主総会の活性化と議決権行使の円滑化
株主への利益還元
株主の皆様が株主総会における議案を十分に審議いただく
配当に関する方針・実績
ための時間を確保するために、例年、株主総会の約1ヵ月前に招
花王は、将来にわたって“利益ある成長”を達成し、業績の安
集通知を発送しています。
このほか、
より多くの皆様に議決権を行使していただくため、
定化を図ることを目的として、内部留保および利益配分につい
ての基本方針を策定しています。配当については、安定的かつ
2006年の定時株主総会より、電磁的方法による議決権行使を
継続的に行うことを重視しており、2006年度より、連結での配
開始しました。
また、全株式の約半数を占める外国人株主の皆様への情報
当性向※を40%程度を目処とすることを目標としています。
また、自己株式の取得については、長期的な株主還元策ととら
開示を迅速かつ公平に行うため、招集通知の英文版を和文版と
えており、成長のための設備投資計画や買収案件などの資金需
同時に作成・発送するとともに、株主総会での説明内容および
要と資本効率の向上を勘案しながら、弾力的に考えていきます。
決議結果についても、自社のホームページに和英両文で開示し
こうした方針のもと、2007年3月期の年間配当金は、前期に
ています。
2006年の株主総会には、725名の株主にご出席いただきま
比べ2円増配の一株当たり52円、連結での配当性向は40.2%
した。株主の皆様からは、
「 女性役員の登用」
「 消費者視点での
となり、17期連続で増配となりました。
※ 配当性向
当期純利益のうち配当金としてどのくらい支払われているかを百分率で
表したもの
商品開発」
「 人材育成方針」
「投
資単位に対する考え方」などに
関するたくさんのご意見・ご質
問をいただき、活気ある総会と
情報開示とコミュニケーション
花王は、社会から信頼され支持される企業となることをめざ
し、株主・投資家をはじめとするあらゆるステークホルダーの皆
株主総会
IR活動について
様に、適時適切かつ公正に情報開示することを基本方針として
います。
なりました。
以下に示すような株主・投資家向け説明会をはじめ、各報道
機関の取材などを通じて、業績や財務状況を迅速かつ正確に伝
具体的には、2006年5月に定めた「情報開示指針」
に則り、会
えるよう努めています。
社法、証券取引法、各種法令および東京証券取引所の定める規
また、決算説明会や証券会社が主催する会議などでは、経営
則を遵守し、
「 適時開示規則」に該当する情報の迅速かつ公正
トップ自らが積極的に株主や投資家の皆様との対話に参加す
な開示を行います。このほか、花王グループにかかわる社会的
るなど、双方向の円滑なコミュニケーションに努めています。
に有用な情報についても積極的な開示に努めています。
2006年度は、日々の活動から得た株主や投資家の皆様の視
今後は、
個人投資家とのコミュニケーション強化を重要な課題
としてとらえ、
その実現に向けた方策を検討していく予定です。
点を、直接経営層に伝える仕組みを強化し、IR活動の改善に活
かしました。
HP 投資家情報
http://www.kao.co.jp/corp/ir/
一株当たり配当金の推移
IR活動の概況
(円)
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60
40
50
30
32
52
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●
38
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42 花王CSRレポート 2007
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(年度)
決算説明会:年2回(決算発表同日)
海外IRツアー:年各1回(米州、欧州にて)
事業説明会:年1回
個別取材:国内海外合わせて250件以上
スモールミーティング
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海外カンファレンスコール
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ホームページ上での情報開示