エンゼルカレッジ(保育士試験対策講座) ◆児童家庭福祉の理念とされるもの 1 児童福祉法 第1条 1947 年(S22) 12 月 12 日公布 □ □ □ 【児童福祉の理念】 ① すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなけれ ばならない。 ② すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。 第2条 【児童育成の責任】(※児童育成の責任は、第一義的には、保護者にある) 国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責 任を負う。 2 1924 年 ジュネーブ宣言 □ □ □ 3 1948 年 世界人権宣言 □ □ □ 4 児童憲章 1951 年(S26)5月5日宣言 □ □ □ 法律ではなく、国民的約束(規範)である。 【児童憲章 前文】 われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての 児童の幸福をはかるために、この憲章を定める。 【児童憲章 3綱領】 児童は、人として尊ばれる。 児童は、社会の一員として重んぜられる。 児童は、よい環境の中で育てられる。 【児童憲章 むすび・第 12 項】 すべての児童は、愛とまことによって結ばれ、よい国民として人類の平和と文化に貢献 するように、みちびかれる。 5 児童権利宣言(児童の権利に関する宣言) 【第2条】 1959 年 11 月 20 日 □ □ □ 国連採択 (世界で初めて「児童の最善の利益」が明記) 児童は、特別の保護を受け、・・・(略)・・・この目的のために法律を制定するに当って は、児童の最善の利益について、最高の考慮が払われなければならない。 6 1979 年 □ □ □ 国際児童年 国連は児童権利宣言 20 周年を記念して、1979 年を国際児童年と指定し、宣言の空文化 を避けるため世界的な啓発活動が行われた。 7 1966 年 国際人権規約 □ □ □ 8 1989 年 児童の権利に関する条約(児童の権利条約・子どもの権利条約)国連採択 □ □ □ ★1994 年 日本批准 世界で 158 番目 第3条 【児童の最善の利益】 児童に関するすべての措置をとるに当たっては、公的若しくは私的な社会福祉施設、裁 判所、行政当局又は立法機関のいずれによって行われるものであっても、児童の最善の 利益が主として考慮されるものとする。 ◆児童家庭福祉の重点課題内容−1◆ 児童家庭福祉の理念◆ 最重要インプット編 - 1 - エンゼルカレッジ(保育士試験対策講座) ◆「児童福祉法」に規定される児童福祉の費用 1 □ □ □ 国庫の支弁 (第 53 条・抜粋)2分の1を負担 --- 都道府県及び市町村以外の者の設置する保育所に おける保育を行うことに要する保育費用 2 □ □ □ 都道府県の支弁 児童相談所に要する費用・障害児入所給付費等の支給に要する費用 (第 55 条・抜粋)4分の1を負担 --- 都道府県及び市町村以外の者の設置する保育所に おける保育を行うことに要する保育費用 3 市町村の支弁(法第 51 条・抜粋) □ □ □ ① 障害児通所給付費、特例障害児通所給付費若しくは高額障害児通所給付費又は肢体不 自由児通所医療費の支給に要する費用 ② 市町村の設置する保育所における保育を行うことに要する保育費用 ③ 4分の1を負担 --- 都道府県及び市町村以外の者の設置する保育所における保育を 行うことに要する保育費用 ◆各法律における「児童(他) 」の区分定義一覧 1 □ □ □ 児童福祉法 ① 児童 --- 満 18 歳に満たない者をいう。(第4条) ② 乳児(母子保健法と同様)--- 満1歳に満たない者(第4条1) ③ 幼児(母子保健法と同様)--- 満1歳から、小学校就学の始期に達するまでの者(第 4条2) ④ 少年 ⑤ 障害児 --- 小学校就学の始期から、満 18 歳に達するまでの者(第4条3) ---(H24.4 改正・精神障害明記) 障害児とは、身体に障害のある児童、知 的障害のある児童、精神障害(発達障害児含む)のある児童、又は難病等の児童(治 療方法が確立していない疾病その他の特殊の疾病で「障害者の日常生活及び社会生活 を総合的に支援するための法律」第 4 条第 1 項の政令で定めるものによる障害の程度 が同項の厚生労働大臣が定める程度である児童)をいう。(第 4 条第 2 項) ⑥ 妊産婦(母子保健法と同様)--- 妊娠中又は出産後1年以内の女子をいう。 (第5条) ⑦ 保護者 --- 親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監護する者をい う。(第6条) ⑧ 要保護児童 --- 厚生労働省令で定める保護者のない児童又は保護者に監護させる ことが不適当であると認められる児童 2 □ □ □ 子ども・子育て支援法 ① 子ども --- 18 歳に達する日以後の最初の3月 31 日までの間にある者をいい、 「小学校就学前子ども」とは、子どものうち小学校就学の始期に達するまでの者をい う。(第 6 条第 1 項) ② 保護者(児童福祉法と同様)- --- 親権を行う者、未成年後見人その他の者で、子 どもを現に監護する者をいう。(第 6 条第 2 項) ◆児童家庭福祉の重点課題内容−1◆ 児童家庭福祉の理念◆ 最重要インプット編 - 2 - エンゼルカレッジ(保育士試験対策講座) 3 ① 児童 4 □ □ □ 母子及び寡婦福祉法 --- 20 歳に満たない者をいう。(第5条2) □ □ □ 母子保健法 ① 妊産婦(児童福祉法と同様)--- 妊娠中又は出産後1年以内の女子をいう。 (第6条) ② 乳児(児童福祉法と同様)--- 満1歳に満たない者(第6条2) ③ 幼児(児童福祉法と同様)--- 満1歳から、小学校就学の始期に達するまでの者(第 6条3) ④ 保護者 --- 親権を行う者、未成年後見人その他の者で、乳児又は幼児を現に監護す る者をいう。 (第6条4) ⑤ 新生児(児童福祉法と同様)--- 出生後 28 日を経過しない乳児をいう。(第6条5) ⑥ 未熟児 --- 身体の発育が未熟のまま出生した乳児であって、正常児が出生時に有す る諸機能を得るに至るまでのものをいう。(第6条6) 5 就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(認定こども □ □ □ 園法) ① 子ども --- 小学校就学の始期に達するまでの者 ◆児童家庭福祉の重点課題内容−1◆ 児童家庭福祉の理念◆ 最重要インプット編 - 3 -
© Copyright 2025 ExpyDoc