ヒドロコルチゾン酪酸エステル

010-1603.pdf
1
2
3
ヒドロコルチゾン酪酸エステル
性状及び純度試験の項を次のように改める.
性状
本品は白色の粉末で,においはない.
4
本品はクロロホルムに溶けやすく,メタノールにやや溶け
5
やすく,エタノール(99.5)にやや溶けにくく,水にほとんど
6
溶けない.
7
融点:約200℃(分解).
8
純度試験
9
(1)
重金属〈1.07〉
本品1.0 gをとり,第2法により操作
10
し,試験を行う.比較液には鉛標準液2.0 mLを加える(20
11
ppm以下).
12
(2)
類縁物質
本品50 mgを液体クロマトグラフィー用
13
アセトニトリル/移動相A混液(4:1) 50 mLに溶かし,試料
14
溶液とする.この液1 mLを正確に量り,液体クロマトグラ
15
フィー用アセトニトリル/移動相A混液(4:1)を加えて正確
16
に100 mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液5
17
μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー
18
〈2.01〉により試験を行う.それぞれの液の各々のピーク面積
19
を自動積分法により測定するとき,試料溶液のヒドロコルチ
20
ゾン酪酸エステル以外のピークの面積は,標準溶液のヒドロ
21
コルチゾン酪酸エステルのピーク面積より大きくなく,試料
22
溶液のヒドロコルチゾン酪酸エステル以外のピークの合計面
23
積は,標準溶液のヒドロコルチゾン酪酸エステルのピーク面
24
積の2倍より大きくない.
25
試験条件
26
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254 nm)
27
カラム:内径4.6 mm,長さ10 cmのステンレス管に3
28
μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル
29
化シリカゲルを充塡する.
30
カラム温度:25℃付近の一定温度
31
移動相A:リン酸二水素カリウム1 gを水1000 mLに溶
32
かし,水酸化カリウム試液を加えてpH 5.5に調整す
33
る.
34
移動相B:液体クロマトグラフィー用アセトニトリル
35
移動相の送液:移動相A及び移動相Bの混合比を次のよ
36
うに変えて濃度勾配制御する.
注入後の時間
(分)
0 ~ 12.5
12.5 ~ 15.5
37
38
39
移動相A
(vol%)
80 → 35
35
移動相B
(vol%)
20 → 65
65
流量:毎分2.0 mL
面積測定範囲:溶媒のピークの後から注入後15.5分まで
システム適合性
40
検出の確認:標準溶液1 mLを正確に量り,液体クロマ
41
トグラフィー用アセトニトリル/移動相A混液(4:1)
42
を加えて正確に20 mLとする.この液5 μLから得た
43
ヒドロコルチゾン酪酸エステルのピーク面積が,標準
44
溶液のヒドロコルチゾン酪酸エステルのピーク面積の
45
3.5 ~ 6.5%になることを確認する.
46
システムの性能:標準溶液5 μLにつき,上記の条件で
47
操作するとき,ヒドロコルチゾン酪酸エステルのピー
48
クの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ
49
10000段以上,1.5以下である.
50
システムの再現性:標準溶液5 μLにつき,上記の条件
51
で試験を6回繰り返すとき,ヒドロコルチゾン酪酸エ
52
ステルのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下であ
53
る.
54