平成 27 年度「過重労働解消キャンペーン」の重点監督結果

埼玉労働局発表
担 当
厚 生 労 働 省
埼玉労働局労働基準部監督課
監 督 課 長
子安成人
主任監察監督官
野中信孝
TEL 048-600-6204
平成 27 年度「過重労働解消キャンペーン」の重点監督結果を公表します
~約6割に法令違反、21.6%で月 100 時間超の時間外労働~
埼玉労働局(局長
田畑一雄)は、昨年 11 月の「過重労働解消キャンペーン」に行った過重
労働等が疑われる県内企業への立入調査(以下「重点監督」
)結果を取りまとめましたので公表し
ます。
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重点監督は、過労死等の労災請求が行われた企業、長時間労働や若者の「使い捨て」が疑
われる企業(以下「事業場」)などに対して、県内のすべての労働基準監督署の労働基準監
督官が立入調査を実施しました。
2
県内 97 事業場のうち、59 事業場(60.8%)で労働時間等の労働基準関係法令の違反を確
認し、是正指導を行いました。
違反事項は、時間外労働協定の未締結や、同協定で定めた上限を超えて時間外労働を行わ
せているものが 41 件(42.3%)と最も多く、賃金不払残業を含む割増賃金に関するものが
15 件(15.5%)
、定期健康診断の未実施など、労働者の健康障害防止に関するものが 10 件
(10.3%)となっています。
労働時間に関する違反は、3年連続で最も多い割合を占めています。
また、21 事業場で1か月 100 時間を超える時間外労働が行われていました。
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長時間労働の理由(複数回答可)として、納期のひっ迫や機器の故障などによる突発的な
業務量の増加によるもの 35 件、個人又は部署の業務過多によるもの 31 件、新規事業の立
上げなどによる一時的又は慢性的な人員不足によるもの 20 件などとなっています。
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埼玉労働局では引き続き、労働者などから寄せられる相談等情報を踏まえ、長時間労働等
の問題が疑われる事業場への的確な監督指導を実施するとともに、「働き方改革」に取り組
み、長時間労働削減をはじめとする雇用管理の見直しを企業等に働きかけてまいります。