「臨時労働基準監督署長会議」を開催 ~「 長時間労働と労災防止の対策強化を指示 」~ 「臨時労働基準監督署長会議」全景 なかじまみちあき 石川労働局(局長 中島理章)では、平成 27 年5月 26 日(火)、県内の金沢・小松・七尾・ 穴水労働基準監督署長らを金沢駅西合同庁舎に招集して、 「臨時労働基準監督署長会議」を開 催し、中島局長自ら県内すべての署長に直接、 「長時間労働対策」と「労働災害防止対策」の 2点について指示を行いました。 その指示の主旨は、下記のとおりです。 1点目の「長時間労働対策」について ① 長時間労働対策の強化は、労働行政にとって 喫緊の課題であり、安倍晋三内閣総理大臣から 塩崎恭久厚生労働大臣へ「しっかりと監督指導 に取組むこと」との直接指示がなされた。 ② 塩崎大臣は、これを受けて全国の労働局長へ 指示する中島局長 具体的な取組を指示した。その内容は、社会的影響力の大きい企業が「違法な長時間労働 を繰り返しているような場合には、早期是正について指導するとともに、その事実を公表 する」もの。なお、この企業名の公表は、制裁ではなく、他の企業における遵法意識を啓 発し、法令違反の防止の徹底や自主的な改善を図ることが本旨である。 ③ 石川労働局においては、これまでに、昨年 11 月の「過重労働解消キャンペーン」期間に おける重点監督の実施、本年1月に労働局長を本部長にする「働き方改革推進本部」を立 ち上げ、各署においては、引き続き、長時間労働削減に向けた重点監督を実施したが、違 法な時間外労働や賃金不払残業及び健康障害防止措置が不十分なケース等が多くの事業場 で確認された。 ④ よって、 「各署のすべての労働基準監督官に対し、しっかりとこの取組について意思統一 し、万全を期すよう」指示を行ったもの。 2点目の「労働災害防止対策」について ① 平成 25 年度からスタートさせた5か年計画である「第 12 次労働災害防止計画」の進捗 状況について、本計画の2年目となった昨年(平成 26 年)の労働災害、特に死亡災害が大 幅な増加に転じたところである。 ② 県内では、北陸新幹線の開業効果もあって、雇用情勢は良好な回復状況を示していると ころである一方、人手不足が顕著になっており、現場での安全衛生管理体制が脆弱になっ ていることが危惧されることから、本計画の中間年である本年度は、県下全域で労働災害 防止の取組を強化する方針で、去る 11 日には、各地区労働基準協会などの労災防止に関す る 15 機関の参画をもって「石川県労働災害防止関係団体連絡協議会」を発足させ、関係団 体の情報共有と取組強化の徹底について要請を行ったところである。 ③ これから、全国安全週間の準備期間である6月を迎え、当局としても、昨年死亡災害が 大幅に増加した建設業(建設現場)を対象とした安全パトロールを実施する。 ④ よって、 「各署においても、管内の労働災害発生状況を踏まえ、労災防止団体等との連携 による安全パトロール、重点業種に対する監督指導等、積極的に展開するよう」指示を行 ったもの。 以 上
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