省エネ法

解説
東芝ライテック株式会社 施設・屋外照明カタログ2014∼2015
(2014.4)
■ 省エネ法
工場・事業場等に係る措置
①規制の対象となる事業者
事業者単位(企業単位)のエネルギー管理の規制体系となっています。したがって、事業者全体(本社、工場、支店、営業所、店舗等)の1年度間の
エネルギー使用量(原油換算値)が合計して1,500kℓ以上であれば、その使用量を事業者単位で国に届け出て、特定事業者の指定を受けなければな
りません。コンビニエンスストア等のフランチャイズチェーン事業等を行っている事業者も同様に、事業全体の使用量合計が1,500kℓ以上の場合には、
特定連鎖化事業者の指定を受けなければなりません。
法規関連
事業者単位(企業単位)の法体系(事業者全体としてのエネルギー管理)
◎◎株式会社
△△事業
◇◇株式会社
工場
事業場
事業場
事業場
営業所
加盟店C
加盟店D
特定連鎖化事業者
本部
40kℓ
1年度間の
エネルギー使用量
(原油換算値)
900kℓ
3,600kℓ
1,600kℓ
1,000kℓ
500kℓ
50kℓ
≧3,000kℓ
≧1,500kℓ
<1,500kℓ
<1,500kℓ
<1,500kℓ
第一種エネルギー管理
指定工場として指定
直営・冷凍倉庫
⃝⃝事業
直営店E
500kℓ
第二種エネルギー管理
指定工場として指定
150kℓ
加盟店A
500kℓ
加盟店B
50kℓ
60kℓ
合計使用量1,560kℓ ≧ 1,500kℓ
特定事業者として指定
特定連鎖化事業者としての指定
②特定事業者・特定連鎖化事業者の業務内容
特定事業者又は特定連鎖化事業者に指定された事業者は、以下の義務、目標が課せられます。
今回の改正において、
「工場等におけるエネルギーの使用の合理化に関する事業者の判断基準」
(平成21年3月31日経済産業省告示第66号※1 )が見
直され、事業者の目標の新たな評価指標として、
「電気需要平準化評価原単位」が策定されました。
また、
「工場等における電気の需要の平準化に資する措置に関する事業者の指針」
(平成25年12月27日経済産業所告示第271号※2 )において、電気
需要平準化時間帯(電気の需要の平準化を推進する必要があると認められる時間帯)と、事業者が取り組むべき措置が定められました。
定期報告書の様式が改訂され、電気の需要の平準化に資する措置を実施した事業者が、省エネ法上不利な評価を受けないよう、電気需要平準化時
間帯の電気使用量、電気需要平準化評価原単位とその悪化理由、電気の需要の平準化に資する取組等を報告することになりました。平成27年度提出
の報告分(平成26年度実績)より適用となります。
●事業者全体としての義務
事業者の義務
年度間エネルギー使用量
(原油換算値kℓ)
1,500kℓ/年度以上
1,500kℓ/年度未満
事業者の区分
特定事業者又は特定連鎖化事業者
ー
エネルギー管理統括者及びエネルギー管理企画推進者
ー
選任すべき者
取り組むべき事項
判断基準(※1)に定めた措置の実践(管理標準の設定、省エネ措置の実施等)
指針(※2)に定めた措置の実践(燃料転換、稼働時間の変更等)
中長期的にみて年平均1%以上のエネルギー消費原単位
又は電気需要平準化評価原単位の低減
事業者の目標
行政によるチェック
指導・助言、報告徴収・立入検査、合理化計画の作成指示への対応
(指示に従わない場合、公表・命令)等
ー
●特定事業者又は特定連鎖化事業者が提出すべき書類
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提出書類
提出期限
定期報告書
毎年度7月末日
中長期計画書
毎年度7月末日
エネルギー管理者等の
選解任届
選解任のあった日後、最初の7月末日
提出先
事業者の主たる事務所(本社)所在地を管轄する経済産業局及び
当該事業者が設置している全ての工場等に係る事業所管省庁
事業者の主たる事務所(本社)所在地を管轄する経済産業局