平成 28 年３月２日話題の数字 No.49 －1973 万 7400 人－訪日外国人数日本を訪れる外国人旅行者の数は年々増加し、2015 年の訪日外国人数は、前年比 47.1％増の 1973 万 7400 人と過去最大の伸び率となり、日本万国博覧会（大阪万博）が開かれた 1970 年以来 45 年ぶりに出国日本人数を上回りました。訪日外国人の数は、1000 万人を突破した 2013 年から２年でほぼ倍増しており、2020 年までに年間 2000 万人とする政府目標を達成する勢いです。政府は、新たな数値目標を 3000 万人とすることを検討しています。訪日外国人数増加の背景には、円安基調による割安感や格安航空会社による航空路線の拡大、政府や自治体による外国人観光客の地方への誘致活動などがあります。また、これまで免税販売の対象外であった食品、飲料、薬品、化粧品等の消耗品を含めた全ての品目が、2014 年 10 月から新たに免税対象となったことなども訪日需要の拡大につながったと考えられます。訪日中の外国人の旅行消費額の中では、「買物代」の割合が高く、地場産品や特産品を外国人旅行者に買ってもらう機会も生まれています。海外から人やお金を呼び込んでくることで経済成長の下支えにもつながるでしょう。訪日外国人数及び出国日本人数の推移（千人） 25,000 訪日外国人数出国日本人数 1973万7400人 20,000 1621万2100人日本万国博覧会開催 15,000 10,000 5,000 → 0 1970 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015（年）注１）2015 年は推計値訪日外国人の旅行消費額の費目別構成比 2015年 25.8 18.5 10.6 3.0 41.8 0.3 ３兆 4771 億円 30.1 2014年 21.3 10.8 2.3 35.2 0.4 ２兆 278 億円 0% 10% 20% 宿泊費 30% 40% 飲食費交通費 50% 60% 娯楽サービス費 70% 買物代 80% 90% その他注２）2015 年は速報値 100% 内容に関する問合せ先担当：統計情報システム課統計情報企画室永井・木之井・肝付電話：03-5273-1023（直通）出典：「日本政府観光局（JNTO）」、「訪日外国人消費動向調査（観光庁）」、「消費税免税制度を活用した外国人旅行者の誘客について（観光庁）」＊本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも統計局の見解を示すものではありません。