会社概要 1876年に創業して以来、ヘンケルは確かな技術を持ったグローバル企業として、世 界中で信頼を獲得してきました。2015年の売上高は18億ユーロ、 営業利益は29億ユーロ(一時所得・費用およびリストラ費用調整後)でした。ドイ ツ株式指数DAX-30の構成銘柄でもある当社は、ドイツのデュッセルド ルフに本社を置き、世界に約50,000名の社員を擁しており、そのうち80%以上がド イツ国外で勤務しています。ヘンケルはドイツでも有数の多様性を有するグローバ ル企業です。 ヘンケルジャパン株式会社は、ヘンケルのアジア太平洋地域における重要拠点とし て、グローバルな事業活動の一翼を担っています。サロン向けヘアコスメティック スを扱う「シュワルツコフ プロフェッショナル」と、各種産業向けの接着剤、シーリング剤、機能性コーティ ング剤を提供する「接着技術(アドヒーシブ テクノロジーズ)」の2つの部門で事業を展開、お客様のニーズに対応したきめ細や かなサービスを提供しています。さらに美容師向け美容教育施設「ASK academy TOKYO」や接着剤の研究開発施設「ヘンケル技術センター」も設立。社会への貢献を 図るとともに、新たな事業やテクノロジーの可能性を追求しています。 グローバルに展開する事業部門 ランドリー&ホームケア事業部門は、ヘンケルにとって常に重要な役割を果たし てきました。ヘンケルのサクセスストーリーは、この事業部門の製品から始まりま した。ランドリーケア事業には、強力洗剤や特殊洗剤のほか、衣類柔軟剤、衣類洗 浄強化剤、その他の衣類ケア製品などがあります。ホームケア事業には、手洗い・ 食洗機用洗剤、浴室・トイレ用クリーナー、家庭用品クリーナー、ガラスクリーナ ー、特殊クリーナーなどがあります。一部の地域ではエアフレッシュナーや防虫剤 Henkel AG & Co. KGaA Seite 1 も提供しています。ランドリー&ホームケア事業部門の2015年の売上高は、会社全 体の売上高の28%にあたる51億3,700万ユーロでした。 ビューティーケア事業部門の製品は世界中で販売されています。ビューティーケ ア事業部門は、ヘアカラー、ヘアスタイリング、ヘアケア、フォーム剤、化粧品、 スキンケア、オーラルケアの分野のブランド製品に代表されるほか、世界トップク ラスのヘアサロン向け製品のサプライヤーでもあります。ビューティーケア事業部 門の2015年の売上高は、会社全体の売上高の21%にあたる38億3,300万ユーロでした 。 テクノロジーズ(接着技術)事業部門は、消費者・プロ・産業用用途の接着剤、 シーリング剤、機能性コーティング剤の世界的なマーケットリーダーです。ヘンケ ルは一般消費財はもちろん、プロ用や産業用など、さまざまなユーザー層のニーズ に応える多様な用途の製品を提供しています。アドヒーシブ テクノロジーズ事業部門の2015年の売上高は、会社全体の売上高の50%にあたる89 億9,200万ユーロでした。 私たちのビジョン ブランドとテクノロジーのグローバルリーダー – 私たちのビジョンは、私たちの進むべき道と到達地点を指し示すものであり、あら ゆる事業活動において常にベストでありたいという私たちの意志を表現したもので す。これは、私たちが企業としてどうあるべきか、その拠り所となるものです。私 たちのビジョンとバリューは、社員が日々行う判断や意思決定の基礎となるもので す。 Henkel AG & Co. KGaA Seite 2 戦略 私たちの戦略は、ヘンケルのバリューを土台にして築かれたものであり、「ブラン ドとテクノロジーのグローバルリーダーとなる」というヘンケルの長期ビジョンを 達成するため、今後のヘンケルの成長を牽引していくものです。 全社が一丸となって重点戦略に取り組むことによって成果が上げられるように、ヘ ンケルでは4つの戦略プライオリティを設定しています。 Outperform – Globalize – Simplify – Inspire ヘンケルの戦略は、長期のマーケットトレンドに関する詳細な分析に基づいていま す。ヘンケルでは、今後数年間にわたって各事業に影響を及ぼすであろう3つのメ ガトレンド、すなわち、統合、新興市場、スピードを特定しています。 • 競争環境面のみならず、サプライヤー、製造業者、お客様との関係性において も統合が継続すると思われます。将来、会社規模が重要な成功要因になるでし ょう。したがって、私たちは事業を成長させる必要があります。 • ヘンケルでは、成長のキーファクターが成熟市場から新興市場へ引き続きシフ トしていくと予想しています。そのため、今後数年にわたって、新興市場にお Henkel AG & Co. KGaA Seite 3 いてすでに確立している強力なフットプリントをさらに拡大する必要がありま す。 • 極めてダイナミックなマーケットの変化と、サプライヤー、お客様、競合他社 による意思決定の迅速化が進むと予想しています。また、デジタル化の加速が 市場環境の変化をもたらすでしょう。したがって、プロセスのシンプル化と、 業務の最適化を継続する必要があります。 2016年までの財務目標 ヘンケルでは意欲的な財務目標を設定しています。ヘンケルは2016年までに売上高 を200億ユーロまで成長させ、そのうち新興市場での売上高を100億ユーロにするこ とを目指します。優先株1株あたり調整後利益(EPS)については、2016年までの平 均複合年間成長率(CAGR)の目標を10%に設定します。この財務目標は、ポートフ ォリオの継続的な最適化(すなわち、小・中規模企業の買収、非戦略的な活動に関 する投資の縮小や打ち切りなど)をはじめとする、既存事業の成長をベースとして います。大規模な買収や投資引揚げは財務目標に組み込んでおりません。 Henkel AG & Co. KGaA Seite 4
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