ロックタイト577 配管シール剤 作業手順書

Henkel Japan
CS-10042
お客様各位
ロックタイト 577 配管シール剤
塗布 組み付け方法
ヘンケルジャパン株式会社
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1、製品概要
ロックタイト 577 配管シール用嫌気性シール剤(以下 ロックタイト配管シール剤)は、1液で硬
化する金属配管テーパーネジ用シール剤です。ネジ部金属間の隙間にシール剤が充填され、
酸素を遮断することにより硬化します。はみ出したシール剤は硬化しませんので、ウエスなど
で拭き取りをお願いします。
無溶剤タイプですので、溶剤揮発による肉やせ現象が無く、優れたシール性が得られます。
2、開封方法
ロックタイト配管シール剤はキャップを取りますとノズル先端に2箇所のくびれがあります。締め
付けする配管の径により、切断方法が異なります。25A以下の場合は、初めのくびれ (細い
方)を、25A以上の配管の場合については、2番目(太い方)のくびれを切断して下さい。
注) 開封したままでも先端及びシール剤が硬化することはありませんが、不純物の混入を防止
するために、使用後は確実にキャップ又はノズルを閉めて下さい。
3、継ぎ手及び配管の洗浄
継ぎ手及びは配管に付着した油分等の汚れは、予め溶剤等で洗浄してください。
4、塗布方法及び組み付け
1) 25A未満の配管の組み付け
ロックタイト配管シール剤をネジ山1~2山あけてネジ方向に3山半周塗布して下さい。
組み付け後は、しっかりと締め付け工具を用いて締め付けて下さい。(貴社規定トルクにて)
ネジ方向に3山半周塗布
1~2山開けて
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2) 25A以上の配管の組み付け
ロックタイト配管シール剤をネジ山1~2山あけてネジ方向に3山全周塗布して下さい。
組み付け後は、しっかりと締め付け工具を用いて締め付けて下さい。(貴社規定トルクにて)
ネジ方向に3山全周塗布
1~2山開けて
3) ステンレス配管及び65A以上の配管の締め付け
ステンレス継ぎ手 配管につきましては、締め付け後 30 分以内に漏れ試験(静圧)を行う場合
は、アクチベーター7649をネジ部全周に塗布し乾燥させて下さい。
(アクチベーター7649を使用しない場合は、漏れ試験は 24 時間放置後行なってください。)
銅合金以外の65A以上の金属大口径配管にも上記同様の方法でアクチベーター7649を使
用して下さい。
管材質銅合金を除く上記以外でも温度が10℃以下の場合、特に硬化を速めたい場合にもア
クチベーター7649が必要です。
LO CTI TE
7649
ロックタイト用硬化促進剤
PART
No.
19599
NET.180ml
アクチベーター 180ml
(洗浄・硬化促進剤)
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4) 10℃以下の配管締め付けの場合
作業雰囲気温度又は配管物温が 10℃以下の場合、使用する金属管材の配管材質及びサイ
ズに係わらずアクチベーター7649 のネジ部全周への塗布が必要です。
5) アクチベーター7649 使用時及び銅合金系管材の注意点
アクチベーター7649を使用した場合及び銅合金系管材の場合、極めて硬化速度が速くなる
為、ネジ部シール剤塗布後の放置、組み付け時の仮締め、締め付け後の位置調整及び増
し締めは出来ません。
ネジ部にシール剤を塗布後、放置せずに即締め付け作業を行ってください。
注) ロックタイト配管シール剤は、ネジ接合部は完全に硬化しますが、はみ出した部分は硬
化しませんので、はみ出したシール剤はウエス等で拭きとって下さい。
6) 位置調整及び増し締めについて
位置調整が必要な場合は、締め付け直後に行って下さい。組み付け時の仮締め(軽い手締
めレベル)を行なう場合は、5 分以内(室温の場合)に本締め付けを行って下さい。時間経過と
主にシール剤は硬化しますので、後からの位置調整及び増し締めは出来ません。
また、継ぎ手材及び配管材が銅合金系又はアクチベーター7649使用の場合は、位置調整
や仮締め及び増し締めは出来ません。
5、取り外し方法
工具等で取り外し困難な場合は、バーナーなどで接合部を熱し、熱いうちに取り外し取り外し
て下さい。
6、用途
エアー配管、油圧配管、冷温水配管、不凍液配管等
特別な用途の場合には、弊社までお問い合わせ下さい。
注) 酸素配管には使用できません。
7、適用継ぎ手管材
白ガス、黒ガス、鉄、アルミ、銅合金などの金属配管の金属テーパーネジ部シール用。
(樹脂継ぎ手 配管には使用できません。)
ヘンケルジャパン株式会社
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8、漏れ確認試験
組み付け後24時間以内に漏れ確認試験を行う場合は、静圧 0.2MPa以下、保持時間10分
以内で行って下さい。
それ以上の圧力や保持時間の場合、漏れ確認試験は24時間後に行って下さい。
アクチベーター7649を併用した場合は、SUS 配管、大口径配管、低温下での締め付けに於
いても、組み付け後、30分間後には漏れ確認試験を行なえます。
なお、漏れ確認試験終了後、直ちに圧力を開放して下さい。
9、保存方法
使用後は、確実にキャップを閉め、直射日光を避け、8℃~28℃以下の屋内暗所で保存して
下さい。
注)製品の特性上、時間経過と共に内容成分が分離することがあります。このような状態の場
合は、チューブの上からよく揉んで、分離が認められなくなってからご使用下さい。
10、注意
開封前及び開封後にチューブに強い外圧をかけますとチューブが破裂し、シール剤が飛び
出すことがありますので、ご注意下さい。シール剤が床などに付着した場合は、ウエスを使用
し、拭き取って下さい。また、組み付け作業時などで手についた場合は、石鹸水などで手を
洗って下さい。(接着剤は極めて安全で人体には殆ど影響ありませんが、まれに皮膚の敏感
な人がかぶれを起こすことがあります)アクチベーター及び配管シール剤は可燃性です。
保管・使用時においては、火気から遠ざけて下さい。使用にあたっては、消防法及び有機溶
剤中毒予防規則、その他の法規に従って下さい。
本手順書に記載されている数値は弊社実験値よりの引用であり、規格値及び保証値ではあり
ません。使用にあたっては、事前に十分な検討を行い、貴社条件で十分にご確認いただくこ
とをお勧めすると共に、貴社の責任においてご使用下さいます様お願いいたします。
ヘンケルジャパン株式会社
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