平 成 28 年 3 月 2 日 お 件 知 ら せ 平成26年度道内総資本形成の調査結果(速報) ~前年度並の水準~ 名 お知らせ内容 北海道開発局では、北海道総合開発計画を立案・推進するための基礎資料として、北 海道の民間部門と公的部門の投資状況を毎年調査しています。 この度、平成26年度の道内総固定資本形成(名目)の速報値を取りまとめました。 平成26年度道内総固定資本形成(名目)3兆5,132億円(対前年度比0.2%増) <前年度並の水準> ・民間部門は4年連続の増加 (民間住宅は対前年度比6.8%減も、民間企業設備が同2.5%増) ~ 問 合 せ 先 所 属 調査結果の詳細については、P2を御覧ください。~ 役 職 名 氏 名 電 話 番 号 北海道開発局 開発計画課 開発企画官 宮藤 秀之 011-709-2311 内線 5462 北海道開発局 開発計画課 地域経済係長 細川 慶和 011-709-2311 内線 5414 平成26年度道内総固定資本形成(名目)の調査結果(速報)について 1.調査方法 北海道開発局では、北海道総合開発計画を立案・推進するための基礎資料とするため、北海道の民間 部門と公的部門の投資状況を毎年調査しています。民間部門については、法人企業に対するアンケート調 査(標本調査)及び各種統計資料を基に推計しており、公的部門については、国、地方公共団体等の決算 関係書類等を基に推計しています。 2.用語解説 「総固定資本形成」とは 道内総生産 (支出側) 民間最終消費支出 政府最終消費支出 総資本形成 総固定資本形成 在庫品増加 純移輸出入 統計上の 不突合 今回、速報で公表する部分 ○ 「総資本形成」とは、道民経済計算における道内総生産(支出側)のうちの投資 部門で、「総固定資本形成」と「在庫品増加」に区分される。 ○ 「総固定資本形成」とは、民間部門・公的部門が新規に購入した有形又は無 形の資産(中古品やスクラップ、土地等の純販売額を除く。)であり、以下のもの が該当する。 ・有形固定資産:建物、構築物、輸送用機械、機械設備等 ・無形固定資産:コンピュータ・ソフトウェア ・有形非生産資産の改良:土地の造成・改良、鉱山・農地等の開発・拡張等 ○ 「在庫品増加」とは、企業等が所有する製品・仕掛品・原材料等の棚卸資産に ついて、期首と期末の物量的増減を市場価格で評価したものである。 ※在庫品増加を含めた総資本形成については、平成28年11月以降に確報として公表予定です。 -1- (調査結果) 平成26年度道内総固定資本形成(名目) 3兆5,132億円(対前年度比 0.2%増) <前年度並の水準> 民間部門は4年連続の増加 (民間住宅は対前年度比6.8%減も、民間企業設備が同2.5%増) (調査結果の内容) 1 総固定資本形成(名目)の民間部門・公的部門別の概要 (図1~3、図6、表1) 民間部門は、住宅が5年ぶりの減少、企業設備が3年連続の増加となり、全体では、1兆9,189億 円で4年連続の増加となった。 民間住宅は、平成22年度からの4年連続増加から減少に転じ、4,630億円と対前年度比6.8%の 減少となった。民間企業設備は、1兆4,559億円で同2.5%増となり、3年連続の増加となった。 公的部門は、住宅及び一般政府が2年連続での増加から減少に転じたものの、企業設備が3年 連続で増加したため、全体で1兆5,942億円と同0.3%増となり、3年連続の増加となった。 2 民間企業設備(名目)の産業別動向 (図2~5) 民間企業設備は、第1次産業が1,732億円で対前年度比8.2%減となり2年連続の減少、第2次 産業が2,681億円で同21.1%増となり7年ぶりの増加、第3次産業が1兆146億円で同0.5%増となり 3年連続の増加となった。 個別の産業を見ると、ウェイトの大きい卸・小売業、サービス業、製造業のほか、建設業や情報 通信業が増加した。一方、金融・保険・不動産業、電気・ガス・水道業は、大型投資があった昨年 度の反動により減少した。 平成13年度からの推移を見ると、平成19年度以降落ち込んできた第2次産業及び第3次産業 については、平成26年度に増加に転じた。第2次産業では、製造業において機械装置などの生 算ラインにおける能力増強投資があったことから対前年度比11.4%増となった。第3次産業では、 卸・小売業において、店舗の新規出店・改装などがあったことから同14.9%増となったほか、サー ビス業において北海道新幹線の開業や外国人観光客の増加を見込んだ宿泊施設の新設や改修 があったことから同11.4%となった。 3 総固定資本形成(名目)の全国との比較(図7、図8、表1) 総固定資本形成における民間部門と公的部門の割合を構成比で見ると、北海道は、民間54.6 %、公的45.4%となっているのに対し、全国は、民間77.8%、公的22.2%となり、北海道は全国よ り公的部門のウエイトが約2倍となっている。 総固定資本形成における全国に占める北海道の割合を見ると、民間部門では2.3%、公的部 門では6.7%であった。全体では3.3%となり、前年度と同水準であった。 平成13年度からの推移を見ると、全国に占める北海道の割合が、民間・公的部門共に低下傾 向であるが、ピークの平成14年度と比較すると、民間部門が0.8ポイント、公的部門が0.7ポイント 減少している。ただし、減少した割合でみると、民間部門が23.5%減であるのに対して、公的部門 は8.9%減であるため、全国に占める北海道の割合は民間部門の方が縮小割合が大きい。 -2- (図1) 道内総固定資本形成(名目)の推移 (億円) 公的部門 民間企業設備 民間住宅 対前年度比 80,000 4.1 1.5 70,000 ▲ 4.0 60,000 合計50,591 50,000 ▲ 1.3 ▲ 2.8 ▲ 9.2▲ 9.5 (%) 8.0 10.0 0.2 0.0 ▲ 2.8 ▲ 5.5▲ 4.4 ▲ 10.0 ▲ 8.7 ▲ 20.0 6,825 6,493 ▲ 30.0 6,541 40,000 19,299 19,143 30,000 20,000 24,468 22,932 10,000 合計35,132 6,438 6,364 6,466 ▲ 40.0 5,466 5,210 3,826 4,970 4,630 4,018 4,776 4,571 18,108 ▲19,190 50.0 16,099 16,450 16,259 14,200 14,559 15,936 15,492 15,581 13,827 13,919 13,347 ▲ 60.0 19,460 17,380 16,597 15,602 14,802 13,896 15,720 14,230 13,258 13,769 15,894 15,942 ▲ 70.0 0 ▲ 80.0 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 (年度) (図2) (対前年度比) 平成26年度 道内総固定資本形成(名目)の対前年度比及び構成 公的部門 0.2% (45.4%) 民間企業設備 2.5% (41.4%) 民間住宅 ▲6.8% (13.2%) (構成比) ※括弧内の数値は、構成比である。 (対前年度比) 鉱業 ▲11.7% (0.3%) 農林水産業 ▲8.2% (11.9%) 建設業 52.9% (5.7%) 製造業 11.4% (12.3%) 運輸・倉庫業 ▲3.7% (4.9%) 卸・小売業 14.9% (18.9%) 金融・保険・ 不動産業 ▲25.4% (10.4%) 情報通信業 21.1% (4.7%) 電気・ガス・ 水道業 ▲12.0% (9.8%) サービス業 11.4% (21.0%) (構成比) ※括弧内の数値は、構成比である。 -3- (図3) 道内民間企業設備(名目)の産業別推移 (億円) 第1次産業 第2次産業 第3次産業 (%) 合計対前年度比 40,000 10.0 4.3 2.2 35,000 0.6 2.0 5.0 2.5 0.0 30,000 ▲ 0.8 15,000 10,000 ▲ 2.8 ▲ 5.0 ▲ 3.5 ▲ 5.4 25,000 20,000 ▲ 1.2 ▲ 2.0 ▲ 10.0 ▲ 11.3 ▲ 11.1 ▲ 15.0 1,751 1,730 1,967 4,635 3,823 3,101 1,830 1,899 1,846 1,658 2,309 2,058 1,691 1,997 1,887 1,732 3,061 3,154 3,399 3,779 2,853 2,445 2,433 1,885 2,215 2,681 2,401 2,385 ▲ 20.0 ▲ 25.0 ▲ 30.0 12,913 13,590 13,040 11,207 11,396 11,078 11,014 10,499 10,329 5,000 9,703 9,061 9,537 10,099 10,146 ▲ 35.0 0 ▲ 40.0 13 14 15 (図4) 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 (年度) 平成13年度の投資額(名目)を100とした推移 第1次産業 第2次産業 140.0 120.0 105.2 100.0 112.3 98.8 101.0 80.0 104.5 108.5 86.8 88.3 82.5 60.0 66.9 66.0 68.1 第3次産業 131.9 117.5 105.4 85.3 73.3 114.1 107.7 94.7 81.3 80.0 85.8 96.6 75.1 81.5 61.6 40.0 70.2 73.9 52.8 52.5 51.8 51.5 21 22 23 24 107.7 98.9 78.2 78.6 57.9 47.8 20.0 0.0 13 14 15 16 17 18 19 20 25 26 (年度) (図5) 平成13年度の投資額を100とした推移(建設業・製造業、名目) 建設業 製造業 120.0 100.0 90.8 75.3 80.0 77.7 60.0 78.7 69.6 62.4 65.2 61.7 66.7 61.1 59.9 40.0 81.3 81.8 68.8 45.0 62.1 53.5 59.6 54.4 54.2 35.5 20.0 26.6 25.8 21 22 32.6 31.2 35.6 23 24 25 0.0 13 14 15 16 17 18 19 -4- 20 26 (年度) (図6) 道内総固定資本形成(名目)のうち公的部門の推移 (億円) (%) 20.0 15.4 13.1 15.0 45,000 10.0 3.9 0.3 5.0 40,000 0.0 35,000 ▲ 5.0 ▲ 4.5 ▲ 6.0 ▲ 5.1 ▲ 6.1 ▲ 10.0 ▲ 6.8 ▲ 6.3 30,000 ▲ 9.5 ▲ 10.7 ▲ 15.0 ▲ 15.1 25,000 ▲ 20.0 ▲ 25.0 20,000 ▲ 30.0 ▲ 35.0 15,000 ▲ 40.0 24,468 22,932 10,000 19,460 17,380 ▲ 45.0 16,597 15,602 14,802 13,896 15,720 14,230 13,258 13,769 15,894 15,942 ▲ 50.0 5,000 ▲ 55.0 0 ▲ 60.0 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 (年度) 公的部門 対前年度比 50,000 (図7) 平成26年度総固定資本形成(名目)に占める公的部門の割合(%) 北海道 全国 公的 22.2 民間 54.6 公的 45.4 民間 77.8 出典:全国値は、内閣府「国民経済計算確報(平成26年度)」による。 (図8) 全国(名目)に占める北海道の割合 (%) 8.0 民間部門 7.4 7.4 7.0 6.8 6.8 6.9 6.9 公的部門 6.7 6.6 総固定資本形成 6.9 6.4 6.6 6.7 6.7 3.3 3.2 3.3 3.3 3.3 2.4 2.3 2.4 2.3 2.3 22 23 24 25 26 (年度) 6.7 6.0 5.0 4.2 4.3 3.9 4.0 3.0 2.0 3.0 3.1 2.9 3.6 3.5 3.3 3.1 3.2 2.6 2.6 2.4 2.3 2.4 16 17 18 19 20 3.7 2.7 1.0 0.0 13 14 15 出典:全国値は、内閣府「国民経済計算確報(平成26年度)」による。 -5- 21 (表 1) 道内総固定資本形成の全国との比較(名目) 項 目 道内総資本形成 1.道内総固定資本形成 (1) 民 間 住 宅 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 (単位:億円、カッコ内対前年度増減率:%) 総固定資本形成構成比 25年度 26年度 25年度 26年度 (確報) (速報) (確報) (速報) 32,830 35,042 30,195 30,022 32,662 35,742 (▲ 13.3) (6.7) (▲ 13.8) (▲ 0.6) (8.8) (9.4) - 34,598 35,127 32,076 31,175 32,464 35,064 35,132 (▲ 4.4) (1.5) (▲ 8.7) (▲ 2.8) (4.1) (8.0) (0.2) 20,701 19,407 17,846 17,917 18,695 19,171 19,190 (▲ 3.3) (▲ 6.3) (▲ 8.0) (0.4) (4.3) (2.5) (0.1) ( - ) 5,210 3,826 4,018 4,571 4,776 4,970 4,630 (▲ 4.7) (▲ 26.6) (5.0) (13.7) (4.5) (4.1) (▲ 6.8) 15,492 15,581 13,827 13,347 13,919 14,200 14,559 (▲ 2.8) (0.6) (▲ 11.3) (▲ 3.5) (4.3) (2.0) (2.5) 13,896 15,720 14,230 13,258 13,769 15,894 15,942 (▲ 6.1) (13.1) (▲ 9.5) (▲ 6.8) (3.9) (15.4) (0.3) 2.在庫品増加 -1,768 -85 -1,880 -1,153 198 677 - (1) 民 間 -1,753 -108 -1,779 -1,153 214 660 - (2) 公 的 -15 22 -101 0 -16 17 - 1,101,390 911,679 959,027 971,709 987,461 1,038,841 1,067,978 (▲ 5.8) (▲ 17.2) (5.2) (1.3) (1.6) (5.2) (2.8) 1,087,426 961,886 962,303 985,352 998,623 1,067,088 1,065,154 (▲ 5.7) (▲ 11.5) (0.0) (2.4) (1.3) (6.9) (▲ 0.2) 875,424 733,599 748,814 777,308 788,930 831,408 828,490 (▲ 6.1) (▲ 16.2) (2.1) (3.8) (1.5) (5.4) (▲ 0.4) 165,276 126,419 129,362 134,142 140,951 157,852 144,376 (1.1) (▲ 23.5) (2.3) (3.7) (5.1) (12.0) (▲ 8.5) 710,147 607,180 619,451 643,167 647,979 673,556 684,114 (▲ 7.6) (▲ 14.5) (2.0) (3.8) (0.7) (3.9) (1.6) 212,002 228,287 213,489 208,043 209,694 235,680 236,664 (▲ 4.0) (7.7) (▲ 6.5) (▲ 2.6) (0.8) (12.4) (0.4) 2.在庫品増加 13,964 -50,207 -3,276 -13,642 -11,162 -28,247 2,824 (1) 民 間 13,412 -49,877 -2,555 -14,310 -10,796 -28,404 1,859 (2) 公 的 552 -330 -721 667 -366 157 965 企業設備 (2) 公 的 100.0 100.0 54.7 54.6 14.2 13.2 40.5 41.4 45.3 45.4 100.0 100.0 77.9 77.8 14.8 13.6 63.1 64.2 22.1 22.2 (参考) 国内総資本形成 1.国内総固定資本形成 (1) 民 間 住 宅 企業設備 (2) 公 的 (注1) 全国、北海道ともに93SNAである(1993年に国連統計委員会で採択された「国民経済計算体系」)。 (注2) 全国値は、内閣府「国民経済計算確報(平成26年度)」による。 (注3) 四捨五入の関係で、内訳と計及び対前年度増減率が一致しない場合がある。 -6-
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