アストンマーティン DB11:パワートレーン パワートレーン・ハイライト: • 新しい 5.2 リッターV12 ツインターボ・エンジンは、パワートレーンチームが設計、アストンマーティ ン自社エンジンプラントで製作。 • 最高出力と最大トルクは、「DB」史上最高の 608PS と 700Nm。1 • 市販「DB」史上最速:最高速度は 322km/h、10~100km/h 加速はわずか 3.9 秒 1。 • インテリジェント・バンク・アクティベーションとストップ/スタート機構により、「DB」史上最高の効率を 達成。 • 8 速トランスミッションとディファレンシャルによるトランスアクスル・レイアウト。ディファレンシャルの 装着位置を変更して、パッケージングの効率化を図り、インテリアスペースを拡大。 クラムシェル・ボンネット下の心臓部に搭載された新しい 5.2 リッターV12 ツインターボ・エンジンは、チー フ・パワートレーン・エンジニア、ブライアン・フィッツシモンズ率いるアストンマーティン・パワートレーンチー ムが独自設計しました。608PS1 の最高出力と 700Nm1 の最大トルクを発生するパワーユニットは、市販 アストンマーティン初となるツインターボ・エンジンであり、ロードゴーイング「DB」史上もっともパワフルで す。最高速度は 322km/h1、0~100km/h をわずか 3.9 秒 1 で加速する圧倒的な実力を備えています。 また、最先端の可変バルブタイミング、インテリジェント・バンク・アクティベーション、ストップ/スタート・テク ノロジーにより、史上もっとも燃料効率の良いエンジンでもあります。インテリジェント・バンク・アクティベー ションは、クルージング中、アクセルオフ時、軽い加速時など、エンジン負荷が低い時に片側のバンクを休 止させ、燃料消費を大幅に抑えるテクノロジーです。バンク休止中に触媒コンバーター温度が適正範囲を 下回りそうになると、エンジン・マネージメント・システムがすぐに 12 気筒すべてを作動させます。この賢明 でシームレスなソリューションは、ポテンシャルのすべてを発揮させたい時に、パフォーマンスやドライビン グ・プレジャーに妥協を強いることなく、効率と排ガス特性を向上させます。 このニューエンジンの実力は、数字だけでは語り尽くせません。フレキシビリティ、パフォーマンス、レスポ ンス、そして V12 特有の官能的なサウンドなど、多種多様なキャラクターを持っています。特にピュアなサ ウンドにこだわり、車外はもちろん、キャビンで聞こえるエンジン音は、すべてインテークやエグゾーストに 由来しており、スピーカーを介した合成音ではないことを強調します。ドライビング・エクスペリエンスにお いて、このサウンド・クオリティが重要な役割を果たしています。ダイナミック・ドライブモードを切り替えると、 それに応じてサウンドも増減。エモーショナルなキャラクターやドライバーとクルマの「コネクション」も変化 します。GT モードでは抑制の効いたサウンドを奏でますが、スポーツまたはスポーツプラス・モードに切り 替えると、V12 ツインターボは力強い雄叫びを上げて、その存在感をアピールします。通常、エンジン始動 時には、圧倒的なパワーを予感させる咆哮を響かせますが、新機構の「クワイエット・スタート」を選択する と、控えめにスタートすることができます。 エンジン左右には、水冷チャージエア・クーラー(WACAC:インタークーラー)を装着し、過給気温度を制 御しています。空冷ではなく、水冷を採用した理由は、チャージエア経路を最短としてチャージ慣性を最小 限に抑え、スロットルレスポンスを向上させる点にあります。 驚異的なポテンシャルを持つ V12 には、パドルシフト付き 8 速トルクコンバーター・オートマチック・ギアボ ックスが組み合わされます。Vanquish や Rapide S と同様、トランスアクスルには機械式リミテッド・スリッ プ・ディファレンシャルが装備され、アストンマーティン初となるアクティブ・トルク・ベクタリング機構が統合 されています。パッケージング効率向上のために設計が見直されたディファレンシャルには、1 対のリアマ ウント・トランスファーギアが内蔵され、クラウンホイールとトランスミッションが並行レイアウトされています。 そのため、トランスアクスル・アッセンブリーの長さを 60mm 短縮することが可能になり、トランスミッション をより後方に移動させてフロントシート調整幅を拡大しています。 チーフ・パワートレーン・エンジニアのブライアン・フィッツシモンズは、新しい 5.2 リッターV12 について、次 のように述べています。「クラスをリードする V12 サウンド・クオリティを維持しながら、パフォーマンスと効 率の限界を拡げられたことに大きな意義を見出しています。アストンマーティンにふさわしいツインターボ・ パワートレーンを開発するという課題は、重要かつ魅力的なチャレンジでした。新たな英国製 V12 エンジ ンの開発とエンジニアリングに成功し、アストンマーティン・ブランド史上もっともキャラクターに溢れ、ポテ ンシャルが高い GT カー、DB11 を完成させたことを誇りに思っています。」
© Copyright 2024 ExpyDoc