バイオ・医療・福祉 チーム身体運動分析 研究者◎代表:新田收教授 (内442) 連絡先◎03-3819-1211 健康福祉学部 理学療法学科 人間健康科学研究科 理学療法科学系 研究テーマ インテリジェント手すりの開発研究 キーワード 新田收教授 古川順光准教授 来間弘展助教 神尾博代助教 信太奈美助教 Osamu Nitta 博士(工学)。日本大学博士課程修了。 都立府中療育センター、東京都立保健 科学大学助教授を経て、05年より現職。 Yorimitsu Furukawa 博士(障害科学)。東北大学大学院修 了。日赤医療センター、東京都立保健 科学大学助手を経て、06年より現職。 Hironobu Kuruma 修士(理学療法学)。東京都立保健科学 大学大学院修了。越谷市立病院を経 て、06年より現職。 Hiroyo Kamio 修士 (工学)。日本大学大学院修了。昭 和大学藤が丘リハビリテーション病院、 東京都立保健科学大学助手を経て、 05年より現職。 Nami Shida 修士(リハビリ)。筑波大学修士課程修 了。06年より現職。 運動解析、起立動作、運動障害、運動負荷、手すり、 インテリジェント、自動制御、ロボット 障害者のはじめの一歩を 支える理学療法 自立を支援する商品の開発と 運動解析による 商品評価系が特徴 研究概要 障害者が自立できるように 起立動作をコンピューター制御した 『インテリジェント型手すり』 立ち上がるのに困難を感じる方 を対象とした『インテリジェント ます。そこで私たちは本人の力を 健康増進のための器具開発も手が 引き出すリハビリテーション機能 けており、腰痛を防止するための をもった手すりを開発してきまし 機器開発も進めています。 これまでにも立ち上がりや、移乗 企業の要望に応え、様々な商品 た。理学療法士は、障害者本人の これらの解析には、三次元動作解 「 他 機 関 と関 係 を強 化 し、 開 発 おります。身体運動に関するデ 残存機能を活用した機器の開発を 析装置、呼気ガス分析装置、筋電 を進めて行きたいと考えていま ータ収集については、あらゆる 図、およびMRI画像診断装置を使用 す。これとともに、企業との共 側面からの解析が可能ですの しており、これらの特殊な装置を適 同研究を積極的に進め、機器の で、既に様々な機器の評価を手 望んでいるのです」 がろうとする人自身の潜在の能力 を引き出そうとするものは見当た 「最近、私たちのチームでは手す らなかったのだ。手すりは、使用 りの開発に留まらず、様々な機 者の起立する動作に同期し、動作 器・環境が人にどのように影響す しまうものばかりだった。立ち上 106 最近のトピックス 機器と環境の人への 影響を定量評価 多彩な設備と人材で 精密な運動解析が可能に 一方的に立ち上がり動作を助けて 連絡をお待ちしています。また 商品化のパートナー募集 福祉器具試作品の評価系を提供 型手すり』の開発を行っている。 を助ける機器はあったが、機械が 今後の展望 速度および負荷に反応して前・上 るかについて、運動解析を行って 方へ自動的にコンピューター制御 います。具体的には靴や衣服の構 で動き起立動作を助ける。 造と歩行の関係、運動中の身体形状 「起立を一人で行えるかどうかが の変化などを商品開発に貢献する 日常生活での自立の可否を決定し データの提供などがあります。また 開発基礎データの提供を行って 切に取り扱え、必要なデータを解析 商 品 化 を目 指 しています。『 イ がけています。開発商品につい できる人材が揃っているのが私た ンテリジェント型手すり』を共 て精密に評価してみたい企業が ちの研究チームの大きな特徴です」 同開発できる企業があればぜひ あればご連絡ください」 インテリジェント型手すり試作機による検証実験 107
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