中小企業の雇用・賃金に関する調査結果 ※PDF

ニュースリリース
2 0 1 6 年 2 月 2 9 日
株式会社日本政策金融公庫
総
合
研
究
所
2年連続で中小企業の半数が正社員の給与水準を引き上げ
~「自社の業績が改善」を上昇理由に挙げる企業が4割存在~
中小企業の雇用・賃金に関する調査結果
(全国中小企業動向調査(中小企業編)2015年10-12月期特別調査)
○雇用
・ 2015年12月において、正社員が「不足」と回答した企業割合は、全業種計で45.4%となり、前年同月(44.3%)から1.1ポイント
上昇した。 「適正」は45.1%、「過剰」は9.5%となった。
・ 2015年に正社員数を前年から「増加」させた企業割合は30.9%、「減少」させた割合は18.0%となった。2014年実績と比べる
と、「増加」は7.4ポイント低下、「減少」は0.4ポイント上昇した。一方、「増加」した企業の50.3%、「減少」した企業の61.2%が正
社員が「不足」と回答しており、必要な従業員を雇用できていない企業が多く存在することがうかがえる。
○賃金
・ 2015年に正社員の給与水準を前年から「上昇」させた企業割合は、50.4%となり、2年連続で50%超となった。上昇の背景
をみると、「自社の業績が改善」(45.3%)の割合が最も高く、次いで「採用が困難」(14.0%)となっている。2016年については、
43.9%の企業が「上昇」させると回答しており、特に正社員が「不足」している企業でその割合は高い。
・ 2015年の賞与(支給月数)を前年から「増加」させた企業割合は、33.1%となり、前年から2.6ポイント低下した。
・ 2015年12月の賃金総額が、前年比で「増加」と回答した企業割合は54.3%、「減少」は9.5%となっている。2016年について
は、48.6%の企業が「増加」、4.3%が「減少」を見込んでいる。
<お問い合わせ先>
日本政策金融公庫 総合研究所 中小企業研究第一グループ Tel:03-3270-1703(担当:金子、神谷)
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-4 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー
[調査の実施要領]
調
査
時
点
2015年12月中旬
調
査
対
象
当公庫(中小企業事業)取引先 12,800社
有 効 回 答 数
5,060 社
[回答率 39.5 %]
< 業 種 構 成 >
調
製
造
業
鉱
業
建
設
業
運送業(除水運)
水
運
業
倉
庫
業
情 報 通 信 業
ガ ス 供 給 業
不
動
産
業
宿泊・飲食サービス業
卸
売
業
小
売
業
サ ー ビ ス 業
(参 考)
資 本 金
同
同
同
同
同
同
査
対
5,278
25
1,028
672
143
83
251
19
867
491
1,803
966
1,174
象
有
効
回 答
数
社
社
社
社
社
社
社
社
社
社
社
社
社
2,146 社
10 社
483 社
284 社
58 社
36 社
82 社
10 社
265 社
170 社
722 社
362 社
432 社
(構成比
( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 42.4
0.2
9.5
5.6
1.1
0.7
1.6
0.2
5.2
3.4
14.3
7.2
8.5
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
100 万 円 未 満
100 万 ~ 300 万 円 未 満
300 万 ~ 1,000 万 円 未 満
1,000万~5,000万円未満
5,000 万 ~ 1 億 円 未 満
1 億 ~ 3 億 円 未 満
3
億
円
以
上
36 社
64 社
399 社
3,341 社
959 社
206 社
55 社
(構成比
( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 0.7
1.3
7.9
66.0
19.0
4.1
1.1
%
%
%
%
%
%
%
)
)
)
)
)
)
)
Ⅰ
雇 用
Ⅰ-1 従業員の過不足感
○ 2015年12月における正社員の過不足感をみると、全業種計で、「不足」との回答割合が45.4%となった。「適正」とした回答は
45.1%、「過剰」は9.5%となっている。「不足」の割合は、2014年実績と比べて1.1ポイント上昇した。業種別では、「宿泊・飲食
サービス業」(74.5%)「運送業(除水運)」(72.3%)などで、「不足」と回答した割合が高い。
○ 非正社員の過不足感をみると、全業種計で、33.5%の企業が「不足」と回答しており、2014年実績と比べて4.1ポイント上昇した。
業種別では、「宿泊・飲食サービス業」(77.3%)、「小売業」(46.7%)などで高い割合となっている。
図-1
従業員の過不足感
【正社員】
【非正社員】
(単位:%)
(1)全業種計
今回調査
適正
不足
(単位:%)
過剰
(1)全業種計
不足
適正
過剰
2014年実績
(n=3,231)
29.4
63.7
6.9
2015年実績
(n=2,669)
33.5
2014年実績
(n=4,539)
44.3
45.6
10.1
2015年実績
(n=3,208)
45.4
45.1
9.5
今回調査
60.1
6.4
(%)
(単位:%)
(2)業種別(2015年実績)
不足
製造業(n=1,439)
適正
40.4
非製造業(n=1,769)
47.8
49.4
建設業(n=310)
43.0
60.0
32.3
運送業(除水運)(n=191)
水運業(n=32)
72.3
31.3
情報通信業(n=55)
不動産業(n=131)
小売業(n=221)
サ ー ビ ス 業(n=259)
7.6
非製造業(n=1,426)
7.7
建設業(n=226)
26.7
25.5
74.5
48.0
44.8
情報通信業(n=49)
12.7
22.4
52.1
43.9
47.1
37.3
3.8
不動産業(n=93)
3.1
宿泊・飲食サービス業(n=97)
11.6
卸売業(n=330)
8.1
小売業(n=199)
8.1
サ ー ビ ス 業(n=225)
(注) 各年12月中旬の従業員数に対する、現在の仕事量やその見通しからみた過不足感。
- 1 -
過剰
8.1
57.8
32.7
4.9
63.3
40.8
4.0
55.9
25.0
倉庫業(n=27)
0.0
69.5
36.3
水運業(n=20)
適正
62.7
不足
29.2
運送業(除水運)(n=152)
2.1
50.0
61.8
宿泊・飲食サービス業(n=98)
卸売業(n=430)
製造業(n=1,243)
6.3
50.0
(単位:%)
(2)業種別(2015年実績)
過剰
11.8
25.7
62.5
倉庫業(n=30)
(%)
3.3
75.0
44.4
0.0
48.1
32.7
7.4
61.2
25.8
6.1
68.8
5.4
77.3
24.2
17.5
70.0
46.7
40.4
5.2
5.8
46.7
55.6
6.5
4.0
Ⅰ-2
人手不足の影響と対応
○ 人手不足の影響についてみると、製造業では、「残業代、外注費等のコストが増加し、利益が減少」(36.3%)と回答した企業割合
が最も高く、次いで「納期の長期化、遅延の発生」(24.5%)、「売上機会を逸失」(21.1%)となっている。非製造業では、「売上
機会を逸失」(46.5%)が最も高い割合となり、製造業を大きく上回っている。
○ 人手不足への対応についてみると、製造業では、「残業を増加」(54.3%)が最も高く、次いで「従業員の多能工化」(42.3%)と
なっている。非製造業では、「残業を増加」(33.3%)は製造業に比べて低く、「従業員の多能工化」(45.4%)、「業務の一部を外
注化」(38.7%)、「業務プロセス改善による効率化」(21.6%)が製造業より高くなっている。
図-2
図-3 人手不足への対応
人手不足の影響
36.0
売上機会を逸失
21.1
従業員の多能工化
46.5
28.0
残業代、外注費等のコストが増加
し、利益が減少
36.3
42.0
22.2
残業を増加
15.0
納期の長期化、遅延の発生
54.3
33.3
24.5
8.3
0.3
0.3
0.3
残業代、外注費等のコスト増加分を
価格転嫁したことで売上が減少
34.7
29.1
38.7
業務の一部を外注化
4.9
3.7
5.8
その他
全業種計(n=1,630)
製造業(n=678)
非製造業(n=952)
19.9
17.6
21.6
業務プロセス改善による効率化
15.8
14.2
16.9
特になし
0
10
20
11.6
30
40
(注) 図-1で正社員もしくは非正社員が「不足」と回答した企業に対して質問したもの。
<参考>
44.1
42.3
45.4
50
設備導入による省力化
60
(単位:%)
建設業
運送業(除水運)
情報通信業
小売業
宿泊・飲食サービス業
59.7
57.7
55.6
51.9
43.8
(2)「残業代、外注費等のコストが増加し、
利益が減少」
(単位:%)
倉庫業
70.6
飲食料品製造業
48.6
紙・紙加工品製造業
48.0
輸送用機械製造業
43.5
印刷・同関連業
42.1
(注) 回答企業数が5社未満の業種を除く(以下同じ)。
- 2 -
製造業(n=676)
非製造業(n=951)
6.4
(%)
業種別にみた人手不足の影響(上位5業種)
(1)「売上機会を逸失」
全業種計(n=1,627)
18.9
4.9
3.0
6.2
その他
0
10
20
30
40
50
60
70
(%)
(注) 1 図-2の(注)に同じ。
2 複数回答(最大二つまで)のため、合計は100%を超える。
Ⅰ-3
従業員数の増減
○ 2015年の正社員数の増減をみると、全業種計で、「変わらない」と回答した企業割合が51.1%と最も高くなった。「増加」と回答
した企業は30.9%となり、2014年実績(38.3%)と比べて7.4ポイント低下した。また、「減少」は18.0%となった。
○ 正社員数の増減実績別の過不足感をみると、「増加」と回答した企業の50.3%、「減少」と回答した企業の61.2%が「不足」と回答
しており、必要な従業員を雇用できていない企業が多く存在することがうかがえる。
○ 2016年見通しをみると、「増加」と回答した企業割合は35.1%となり、「減少」(6.3%)を上回っている。
図-4
正社員数の増減(全業種計)
変わらない
増加
今回
調査
2013年実績
(n=6,174)
31.5
2014年実績
(n=4,545)
38.3
2015年実績
(n=5,036)
30.9
2016年見通し
(n=4,903)
35.1
<参考2>
(単位:%)
(単位:%)
業種別(2015年実績)
増加
変わらない
減少
製造業(n=2,137)
32.3
49.6
18.1
非製造業(n=2,899)
29.9
減少
51.4
17.1
44.2
17.6
51.1
建設業(n=481)
18.0
58.6
水運業(n=58)
17.9
43.5
18.9
37.6
運送業(除水運)(n=284)
6.3
52.3
26.4
45.1
22.4
倉庫業(n=36)
28.5
67.2
38.9
38.9
10.3
22.2
不明
(参考)
情報通信業(n=82)
2014年調査における
2015年見通し(n=4,571)
37.9
52.4
50.0
32.9
17.1
7.1 2.6
不動産業(n=256)
10.5
80.9
8.6
(注) 実績は当該年12月、見通しは翌年12月における従業員数の増減を、それぞれ前年同月比で質問したもの。
<参考1>
正社員数の増減実績別にみた過不足感
不足
増加
(n=1,027)
変わらない
(n=1,530)
減少
(n=642)
50.3
35.6
適正
39.5
55.9
61.2
(単位:%)
過剰
26.5
卸売業(n=719)
28.7
47.1
26.5
56.6
14.7
10.1
小売業(n=362)
8.5
28.0
宿泊・飲食サービス業(n=170)
10.7
サ ー ビ ス 業(n=431)
(%)
(注) 正社員数の増減(2015年実績)、正社員の過不足感ともに回答のあった先について集計したもの。
- 3 -
31.2
33.6
44.8
53.6
24.0
12.8
○ 2015年の非正社員数の増減をみると、全業種計で、「変わらない」と回答した企業割合が66.8%と最も高くなった。「増加」と回答
した企業は20.3%となり、2014年実績(28.0%)と比べて7.7ポイント低下した。また、「減少」は12.9%となった。
○ 非正社員数の増減実績別の過不足感をみると、「増加」と回答した企業の49.3%、「減少」と回答した企業の57.1%が「不足」と回
答しており、非正社員についても十分に確保できていない企業が多く存在することがうかがえる。
○ 2016年見通しをみると、「増加」と回答した企業割合は19.0%となり、「減少」(9.0%)を上回っている。
図-5
非正社員数の増減(全業種計)
<参考2>
増加
(単位:%)
2014年実績
(n=3,297)
今回
調査
(単位:%)
業種別(2015年実績)
増加
変わらない
減少
製造業(n=1,860)
28.0
55.4
16.7
非製造業(n=2,342)
23.0
18.2
変わらない
減少
63.4
13.7
69.5
12.3
2015年実績
(n=4,202)
20.3
66.8
12.9
建設業(n=363)
14.3
77.1
8.5
2016年見通し
(n=4,107)
19.0
72.0
9.0
運送業(除水運)(n=223)
16.6
71.3
12.1
水運業(n=30)
10.0
86.7
3.3
不明
2014年調査における
2015年見通し(n=3,344)
20.9
(%)
63.2
倉庫業(n=33)
9.4 6.6
情報通信業(n=76)
36.4
25.0
48.5
61.8
15.2
13.2
(注) 図-4の(注)に同じ。
不動産業(n=188)
<参考1>
非正社員数の増減実績別にみた過不足感
不足
増加
(n=582)
変わらない
(n=1,659)
減少
(n=387)
適正
49.3
22.7
40.5
10.1
72.7
57.1
宿泊・飲食サービス業(n=166)
(単位:%)
過剰
4.6
33.9
9.0
(%)
(注) 非正社員数の増減(2015年実績)、非正社員の過不足感ともに回答のあった先について集計したもの。
- 4 -
12.2
26.5
卸売業(n=562)
18.1
小売業(n=325)
20.0
サ ー ビ ス 業(n=363)
19.0
82.4
47.0
72.6
60.0
70.0
5.3
26.5
9.3
20.0
11.0
○ 従業員数の増加理由をみると、正社員では、「将来の人手不足への備え」が50.0%と最も高い割合となったほか、「技能継承のため」
が27.0%みられており、長期的な観点をもって、人材の確保・育成に取り組む様子がうかがえる。また、「受注・販売が増加」は
37.9%、「受注・販売が増加見込み」は27.2%となっており、受注・販売の好転が寄与したという側面もみられる。
非正社員では、「受注・販売が増加」が44.4%と最も高く、次いで「受注・販売が増加見込み」(24.1%)となっている。
○ 減少理由をみると、正社員、非正社員ともに、「転職者の補充人員を募集したが採用できず」が最も高く、人材獲得競争が激しさを
増すなか、やむなく従業員数を減らす企業も少なくないことがわかる。
図-6
従業員数の増減理由
(2)「減少」理由
(1)「増加」理由
将来の人手不足への備え
23.6
受注・販売が増加
6.0
新事業・新分野に進出
10.2
転職者の補充人員を募集したが採用できず
定年退職者の補充人員を募集したが採用できず
定年を迎えた正社員を非正社員として再雇用
18.6
非正社員を正社員に登用
業務の一部を外注化
設備増強や業務効率化により人手を補えた
11.6
新技術・設備導入への対応
受注・販売が減少見込み
4.5
6.9
7.6
業務の一部を内製化
定年を迎えた正社員を非正社員として再雇用
3.8
7.9
3.7
1.7
出産、育児休業等を取得する従業員の補完
定年を延長
正社員の業務を非正社員に置き換えた
正社員(n=1,355)
非正社員(n=648)
正社員の業務を非正社員に置き換えた
事業分野を縮小
16.5
工場・店舗・営業所等を閉鎖
定年を延長
非正社員を正社員に登用
15.1
8.1
7.6
その他
0
10
11.6
8.0
11.0
8.3
9.0
10.4
8.0
6.1
6.7
5.6
6.7
5.3
7.0
4.2
2.9
もともと人員が過剰
15.4
19.0
13.8
工場・店舗・営業所等を新設
30
40
50
60(%)
46.3
正社員(n=697)
非正社員(n=374)
20.9
13.6
18.2
その他
20
35.3
18.7
20.9
17.4
11.8
12.6
受注・販売が減少
44.4
27.2
24.1
27.0
受注・販売が増加見込み
技能継承のため(従業員の高齢化への対応)
50.0
37.9
0
10
20
30
40
50
60(%)
(注) 図-4、5の2015年実績で「増加」(「減少」)と回答した企業に質問したもの。複数回答(最大三つまで)のため、合計は100%を超える。
<参考1>
<参考2>
業種別にみた正社員数の「増加」「減少」理由(上位5業種)
「将来の人手不足への備え」
「転職者の補充人員を募集したが、採用できず」
(単位:%)
生産用機械製造業
建設業
卸売業
印刷・同関連業
不動産業
59.2
59.1
57.1
57.1
56.0
(単位:%)
電気機械製造業
宿泊・飲食サービス業
情報通信業
運送業(除水運)
はん用機械製造業
72.7
68.6
61.5
60.3
60.0
増加
正
社
変わらない
員
数
減少
合計
正社員数の増減別にみた経営上の問題点
売上・受注の
停滞減少
367
求人難
360
(単位:社(上段)、%(下段))
経営上の問題点
製品安や
人件費や支払
原材料高
値下げの要請 利息等の増加
111
68
89
合計
その他
302
1,297
28.3
27.8
8.6
5.2
6.9
23.3
100.0
937
416
173
122
88
389
2,125
44.1
19.6
8.1
5.7
4.1
18.3
100.0
334
235
50
30
18
85
752
44.4
31.3
6.6
4.0
2.4
11.3
100.0
1,638
1,011
334
220
195
776
4,174
39.2
24.2
8.0
5.3
4.7
18.6
100.0
(注) 正社員数の増減(2015年実績)、経営上の問題点ともに回答のあった先について集計したもの。
- 5 -
Ⅱ
賃 金
Ⅱ-1
正社員の給与水準
○ 2015年の正社員の給与水準をみると、前年と比べて「上昇」と回答した企業割合が、50.4%と最も高くなった。「ほとんど変わら
ない」は48.7%、「低下」は0.9%となっている。「上昇」回答の割合は、2014年実績と比べて1.8ポイント低下した。
○ 2016年見通しをみると、「上昇」が43.9%、「ほとんど変わらない」が55.4%となっている。
○ 4割弱の企業が2015年実績、2016年見通しともに「上昇」と回答している一方、2015年実績、2016年見通しを通して「ほとんど変
わらない」とする回答が4割強みられる。
図-7
正社員の給与水準
今回
調査
2013年実績
(n=6,000)
2014年実績
(n=4,804)
2015年実績
(n=4,840)
2016年見通し
(n=4,653)
<参考2>
(単位:%)
上昇
ほとんど変わらない
34.1
64.2
業種別(2015年実績)
上昇
52.3
製造業(n=2,068)
低下
非製造業(n=2,772)
1.7
48.9
建設業(n=460)
52.2
46.5
1.3
50.4
48.7
0.9
43.9
55.4
50.9
倉庫業(n=35)
54.3
情報通信業(n=80)
不動産業(n=253)
(参考)
31.2
2014年調査における
2015年見通し(n=4,362)
43.1
55.6
<参考1>
45.8
小売業(n=337)
実績と見通しの関係
52.8
サ ー ビ ス 業(n=414)
(注) 1 実績は当該年12月、見通しは翌年12月における正社員の給与水準を、前年同月比で質問したもの。
2 定期昇給や昇格・降格による変動を除いた基本給の水準を質問している。
<参考3>
0.7
49.1
0.0
45.7
0.0
1.3
36.3
67.2
52.2
卸売業(n=697)
1.3
0.9
48.7
62.5
宿泊・飲食サービス業(n=157)
0.9
43.0
50.6
水運業(n=53)
(単位:%)
低下
1.0
50.3
56.1
運送業(除水運)(n=267)
0.8
ほとんど変わらない
46.7
49.3
1.6
47.8
0.0
53.7
0.6
45.4
1.8
50.0
0.7
実績、見通しともに「上昇」と回答した割合(上位5業種)
(単位:社(上段)、%(下段))
2
上 昇
0
1
ほとんど
5
変わらない
年
実
低 下
績
合 計
2016年見通し
ほとんど
上 昇
低 下
変わらない
1,790
530
6
【製造業】
合 計
【非製造業】
(単位:%)
はん用機械
その他製造業
木材・木製品
金属製品
輸送用機械
2,326
38.5
11.4
0.1
50.0
248
2,023
12
2,283
5.3
43.5
0.3
49.1
3
23
17
43
0.1
0.5
0.4
0.9
2,041
2,576
35
4,652
43.9
55.4
0.8
100.0
(注) 2015年実績、2016年見通しともに回答のあった先について集計したもの。
- 6 -
51.8
46.5
44.4
44.3
43.8
(単位:%)
情報通信業
宿泊・飲食サービス業
小売業
運送業(除水運)
建設業
49.4
46.0
40.1
39.7
38.5
○ 正社員の給与水準上昇の背景についてみると、全業種計で、「自社の業績が改善」と回答した企業割合が45.3%と最も高く、「採用
が困難」(14.0%)、「同業他社の賃金動向」(11.8%)が続いた。
○ 業種別にみると、「自社の業績が改善」と回答した企業割合は、「電気機械」(67.5%)、「生産用機械」(63.3%)、
「建設業」(58.4%)などで高い。「採用が困難」は、「水運業」(37.5%)、「宿泊・飲食サービス業」(33.8%)などで、「同業
他社の賃金動向」は、「輸送用機械」(38.8%)などで高くなっている。
○ 雇用状況と給与水準の関係をみると、正社員数が「増加」した企業で、給与水準の「上昇」回答割合が高くなっている。また、正
社員が「不足」している企業で、2016年の給与水準見通しが「上昇」すると回答した企業割合が高くなっている。
図-8
正社員の給与水準上昇の背景
<参考1>
(n=2,169)
自社の業績が改善
14.0
同業他社の賃金動向
11.8
物価の上昇
9.9
最低賃金の動向
(1)「自社の業績が改善」
電気機械
生産用機械
建設業
業務用機械
電子部品・デバイス
木材・木製品
窯業・土石
プラスチック製品
金属製品
化学工業
45.3
採用が困難
業種別にみた給与水準上昇の背景
<参考2>
増加
(n=1,484)
6.9
10
37.5
33.8
28.2
23.3
(3)「同業他社の賃金動向」
輸送用機械
水運業
情報通信業
建設業
(単位:%)
38.8
25.0
22.7
16.8
(2)正社員の過不足感別にみた
給与水準の2016年見通し
(単位:%)
3.3
0
水運業
宿泊・飲食サービス業
小売業
運送業(除水運)
正社員の雇用状況と給与水準の関係
上昇
その他
(単位:%)
67.5
63.3
58.4
54.5
54.5
53.3
51.2
50.0
50.0
48.6
(1)正社員数の増減実績別にみた
給与水準の2015年実績
8.7
定着率が低い
(2)「採用が困難」
(単位:%)
20
30
40
50
(注) 図-7の2015年実績で「上昇」と回答した企業に対して質問したもの。
60
(%)
66.0
(単位:%)
33.7
0.3
不足
(n=1,360)
変わらない
(n=2,464)
43.2
55.8
1.0
適正
(n=1,351)
減少
(n=871)
44.4
54.0
1.6
過剰
(n=286)
(
(注) 正社員数の増減(2015年実績)、給与水準(2015年実績)
ともに回答のあった先について集計したもの。
- 7 -
上昇
ほとんど
変わらない
53.5
45.9
ほとんど
低下
変わらない
36.1
30.4
低下
0.7
63.5
0.4
67.1
2.4
(
(注) 正社員の過不足感、給与水準(2016年見通し)ともに
回答のあった先について集計したもの。
Ⅱ-2 賞 与
○ 2015年の賞与の支給月数をみると、前年と比べて「変わらない」と回答した企業割合が49.6%と最も高く、「増加」が33.1%、「減
少」が12.3%となっている。「支給せず」は5.0%みられた。
○ 夏季・冬季別にみると、冬季は、前年と比べて「増加」が34.8%と、夏季に比べて2.2ポイント上昇した一方、「減少」(11.4%)
との回答割合も上昇している。
図-9
賞 与
(単位:%)
今回
調査
29.3
56.0
2014年実績
(n=4,507)
35.7
45.2
2015年実績
(n=3,372)
33.1
49.6
14.7
製造業(n=1,512)
12.0 7.2
12.3
非製造業(n=1,860)
5.0
(%)
(単位:%)
業種別(2015年実績)
増加
変わらない
36.8
45.8
減少
変わらない
増加
2013年実績
(n=5,871)
<参考3>
30.1
建設業(n=331)
35.6
運送業(除水運)(n=191)
35.6
減少 支給せず
14.3
52.7
3.1
10.6
49.2
6.6
10.3
4.8
6.3
5.8
支給せず
(注)1 賞与(支給月数)の前年比を質問したもの。
2 2013年調査では「支給せず」の選択肢は設けていない。
<参考1>
水運業(n=32)
(単位:%)
夏季・冬季別
2015年実績(冬季)
(n=3,383)
21.9
6.3 0.0
71.9
減少 支給せず
変わらない
増加
2015年実績(夏季)
(n=3,378)
52.4
32.6
52.0
9.4
6.0
34.8
48.2
11.4
5.5
(%)
倉庫業(n=32)
情報通信業(n=62)
不動産業(n=134)
40.6
29.0
17.9
43.8
12.5
50.0
9.7
3.1
11.3
63.4
3.7
14.9
46.4
12.7
13.6
<参考2> 正社員の給与水準(2015年実績)と賞与(年間計)の関係
(単位:社(上段)、%(下段))
賞 与
増加
上昇
給
与 ほとんど
水 変わらない
準
低下
合計
変わらない
減少
支給せず
宿泊・飲食サービス業(n=110)
27.3
卸売業(n=469)
27.3
合計
805
708
157
53
1,723
23.9
21.0
4.7
1.6
51.1
308
958
243
110
1,619
9.1
28.4
7.2
3.3
48.0
2
8
12
6
28
0.1
0.2
0.4
0.2
0.8
1,115
1,674
412
169
3,370
33.1
49.7
12.2
5.0
100.0
(注) 正社員の給与水準、賞与ともに回答のあった先について集計したもの。
- 8 -
小売業(n=222)
29.7
サ ー ビ ス 業(n=263)
31.9
54.8
14.1
3.8
50.9
12.2
7.2
10.6
6.8
50.6
Ⅱ-3
賃金総額
○ 2015年12月の賃金総額をみると、前年と比べて「増加」したとの回答割合が54.3%と最も高く、「ほとんど変わらない」が36.2%、
「減少」が9.5%となっている。2014年実績と比べて、「増加」の割合が低下し、「減少」の割合が上昇している。
○ 2016年の見通しをみると、48.6%の企業が「増加」すると回答している。「減少」は、4.3%となっている。
図-10
賃金総額
<参考> 業種別(2015年実績)
(単位:%)
増加
(単位:%)
増加
2013年実績
(n=5,989)
今回
調査
46.0
製造業(n=1,671)
ほとんど変わらない 減少
43.8
2014年実績
(n=4,670)
55.2
37.1
2015年実績
(n=3,699)
54.3
36.2
2016年見通し
(n=3,674)
48.6
47.1
55.1
非製造業(n=2,028)
10.1
53.7
建設業(n=355)
7.7
水運業(n=34)
51.2
47.1
倉庫業(n=34)
4.3
減少
34.2
10.8
37.8
8.5
59.2
運送業(除水運)(n=211)
9.5
ほとんど変わらない
32.7
38.4
8.2
10.4
47.1
61.8
情報通信業(n=70)
5.9
38.2
72.9
18.6
0.0
8.6
(参考)
2014年調査における
2015年見通し(n=4,553)
不動産業(n=152)
48.3
47.0
38.2
57.2
4.6
4.7
宿泊・飲食サービス業(n=117)
(注)1 「賃金総額」は、従業員全員の基本給、残業手当、社会保険料等を含む人件費の総額。
2 実績は当該年12月、見通しは翌年12月における賃金総額について、前年同月比で質問したもの。
- 9 -
卸売業(n=514)
59.8
49.2
小売業(n=242)
56.6
サ ー ビ ス 業(n=285)
56.8
33.3
40.9
33.5
36.1
6.8
9.9
9.9
7.0