中小企業の雇用・賃金に関する調査結果(PDF

ニュースリリース
2 0 1 7 年 2 月 2 8 日
株式会社日本政策金融公庫
総
合
研
究
所
3年連続で中小企業の約半数が正社員の給与水準を引き上げ
~従業員不足感は強まるも、必要な従業員を雇用できない企業が多く存在~
中小企業の雇用・賃金に関する調査結果
(全国中小企業動向調査(中小企業編)2016年10-12月期特別調査)
○雇用
・ 2016年12月において、正社員が「不足」と回答した企業割合は、全業種計で50.2%となり、前年同月(45.4%)から4.8ポイント
上昇した。 「適正」は42.5%、「過剰」は7.3%となった。
・ 2016年に正社員数を前年から「増加」させた企業割合は28.5%、「減少」させた割合は19.9%となった。2015年実績と比べる
と、「増加」は2.4ポイント低下、「減少」は1.9ポイント上昇した。一方、「増加」した企業の54.0%、「減少」した企業の64.7%が正
社員が「不足」と回答しており、必要な従業員を雇用できない企業が多く存在することがうかがえる。
○賃金
・ 2016年に正社員の給与水準を前年から「上昇」させた企業割合は、49.3%となった。2015年実績と比べると、「上昇」は1.1ポ
イント低下したものの、引き続き約半数の企業が正社員の給与水準を引き上げている。上昇の背景をみると、「自社の業績が
改善」(43.9%)の割合が最も高く、次いで「採用が困難」(17.9%)となっている。2017年については、 44.4%の企業が「上昇」さ
せると回答している。
・ 2016年の賞与(支給月数)を前年から「増加」させた企業割合は、31.0%となった。
・ 2016年12月の賃金総額が、前年比で「増加」と回答した企業割合は52.5%、「減少」は10.0%となっている。
<お問い合わせ先>
日本政策金融公庫 総合研究所 中小企業研究第一グループ Tel:03-3270-1703(担当:山口、神谷)
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-4 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー
[調査の実施要領]
調
査
時
点
2016年12月中旬
調
査
対
象
当公庫(中小企業事業)取引先 12,905社
有 効 回 答 数
5,144 社
[回答率 39.9 %]
< 業 種 構 成 >
調
製
造
業
鉱
業
建
設
業
運送業(除水運)
水
運
業
倉
庫
業
情 報 通 信 業
ガ ス 供 給 業
不
動
産
業
宿泊・飲食サービス業
卸
売
業
小
売
業
サ ー ビ ス 業
(参 考)
資 本 金
同
同
同
同
同
同
査
対
象
5,485 社
24 社
937 社
723 社
155 社
83 社
241 社
16 社
793 社
511 社
1,655 社
928 社
1,354 社
100 万 円 未 満
100 万 ~ 300 万 円 未 満
300 万 ~ 1,000 万 円 未 満
1,000万~5,000万円未満
5,000 万 ~ 1 億 円 未 満
1 億 ~ 3 億 円 未 満
3
億
円
以
上
有
効 回
答 数
2,338 社
11 社
431 社
309 社
60 社
45 社
73 社
11 社
253 社
161 社
615 社
326 社
511 社
(構成比
( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 45.5
0.2
8.4
6.0
1.2
0.9
1.4
0.2
4.9
3.1
12.0
6.3
9.9
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
33
69
363
3,466
938
219
56
(構成比
( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 ( 同 0.6
1.3
7.1
67.4
18.2
4.3
1.1
%
%
%
%
%
%
%
)
)
)
)
)
)
)
社
社
社
社
社
社
社
Ⅰ
雇 用
Ⅰ-1
従業員の過不足感
○ 2016年12月における正社員の過不足感をみると、全業種計で、「不足」との回答割合が50.2%となった。「適正」とした回答は
42.5%、「過剰」は7.3%となっている。「不足」の割合は、2015年実績と比べて4.8ポイント上昇した。
○ 業種別では、「建設業」(68.5%)、「情報通信業」(67.7%)「運送業(除水運)」(66.5%)などで、「不足」と回答した割
合が高い。
図-1
従業員の過不足感
【正社員】
(単位:%)
(2)業種別(2016年実績)
不足
製造業(n=1,752)
46.6
非製造業(n=1,956)
53.4
適正
過剰
9.0
44.3
(単位:%)
(1)全業種計
不足
適正
建設業(n=298)
2014年実績
(n=4,539)
44.3
2015年実績
(n=3,208)
45.4
45.6
66.5
42.5
2.7
2.4
56.1
41.5
0.0
51.5
48.5
情報通信業(n=62)
50.2
30.8
9.5
倉庫業(n=33)
2016年実績
(n=3,708)
3.0
10.1
水運業(n=41)
今回調査
28.5
68.5
運送業(除水運)(n=224)
45.1
5.8
40.8
過剰
27.4
67.7
4.8
7.3
不動産業(n=146)
2.1
67.8
30.1
(注) 各年12月中旬の従業員数に対する、現在の仕事量やその見通しからみた過不足感。
宿泊・飲食サービス業(n=105)
卸売業(n=432)
小売業(n=229)
サ ー ビ ス 業(n=369)
- 1 -
32.4
60.0
9.3
49.1
41.7
56.3
52.8
7.6
39.3
38.2
4.4
8.9
○ 2016年12月における非正社員の過不足感をみると、全業種計で、「不足」との回答割合が35.1%となった。「適正」とした回答は
59.7%、「過剰」は5.2%となっている。「不足」の割合は、2015年実績と比べて1.6ポイント上昇した。
○ 業種別では、「宿泊・飲食サービス業」(68.4%)、「小売業」(50.5%)「運送業(除水運)」(49.7%)などで、「不足」と
回答した割合が高い。
図-2
従業員の過不足感
【非正社員】
(単位:%)
(2)業種別(2016年実績)
不足
製造業(n=1,444)
適正
過剰
7.6
62.0
30.4
(単位:%)
(1)全業種計
非製造業(n=1,441)
不足
適正
建設業(n=197)
2014年実績
(n=3,231)
29.4
63.7
33.0
運送業(除水運)(n=167)
33.5
60.1
2016年実績
(n=2,885)
35.1
59.7
2.5
64.5
1.8
48.5
49.7
0.0
78.9
21.1
6.4
倉庫業(n=30)
今回調査
2.8
6.9
水運業(n=19)
2015年実績
(n=2,669)
57.3
39.8
過剰
0.0
56.7
43.3
情報通信業(n=52)
30.8
65.4
3.8
不動産業(n=91)
29.7
68.1
2.2
5.2
(注) 各年12月中旬の従業員数に対する、現在の仕事量やその見通しからみた過不足感。
宿泊・飲食サービス業(n=95)
卸売業(n=310)
小売業(n=194)
サ ー ビ ス 業(n=271)
- 2 -
27.4
68.4
3.5
68.1
28.4
50.5
41.7
4.2
46.9
55.0
2.6
3.3
Ⅰ-2
人手不足の影響と対応
○ 人手不足の影響についてみると、「売上機会を逸失」(34.1%)と回答した企業割合が最も高く、次いで「残業代、外注費等のコスト
が増加し、利益が減少」(29.6%)「納期の長期化、遅延の発生」(13.4%)となっている。
○ 人手不足への対応についてみると、「従業員の多能工化」(44.0%)が最も高く、次いで「残業を増加」(40.1%)、「業務の一部を
外注化」(33.9%)となっている。
図-3
図-4
人手不足の影響
人手不足への対応
44.0
42.7
45.0
34.1
19.7
売上機会を逸失
従業員の多能工化
45.7
29.6
残業代、外注費等のコストが増加
し、利益が減少
36.7
40.1
23.9
50.1
残業を増加
13.4
32.2
22.3
納期の長期化、遅延の発生
6.3
33.9
0.6
0.8
0.5
残業代、外注費等のコスト増加分を
価格転嫁したことで売上が減少
37.7
全業種計(n=1,976)
製造業(n=880)
非製造業(n=1,096)
6.4
5.3
7.2
その他
29.3
業務の一部を外注化
21.6
17.4
業務プロセス改善による効率化
24.9
15.9
15.2
16.4
特になし
13.8
0
10
20
30
40
50
全業種計(n=1,995)
21.1
設備導入による省力化
製造業(n=885)
非製造業(n=1,110)
60
8.0
(%)
(注) 図-1、2で正社員もしくは非正社員が「不足」と回答した企業に対して質問したもの。
5.2
<参考>
業種別にみた人手不足の影響(上位5業種)
3.5
6.5
その他
(1)「売上機会を逸失」
(単位:%)
建設業
運送業(除水運)
情報通信業
小売業
サービス業
59.4
58.8
52.5
42.5
40.5
(2)「残業代、外注費等のコストが増加し、
利益が減少」
(単位:%)
倉庫業
非鉄金属
業務用機械
輸送用機械
飲食料品
55.0
50.0
50.0
47.9
44.4
0
10
20
30
40
50
60
70
(%)
(注) 1 図-3の(注)に同じ。
2 複数回答(最大二つまで)のため、合計は100%を超える。
(注) 回答企業数が20社未満の業種を除く(以下同じ)。
- 3 -
Ⅰ-3
従業員数の増減
○ 2016年の正社員数の増減をみると、「増加」と回答した企業は28.5%となり、2015年実績(30.9%)と比べて2.4ポイント低下した。
また、「減少」は19.9%となり、2015年実績(18.0%)と比べて1.9ポイント上昇した。
○ 正社員数の増減実績別の過不足感をみると、「増加」と回答した企業の54.0%、「減少」と回答した企業の64.7%が「不足」と回答
しており、必要な従業員を雇用できない企業が多く存在することがうかがえる。
<参考2>
図-5
(単位:%)
業種別(2016年実績)
正社員数の増減(全業種計)
増加
変わらない
減少
(単位:%)
製造業(n=2,322)
変わらない
増加
2013年実績
(n=6,174)
31.5
2014年実績
(n=4,545)
38.3
2015年実績
(n=5,036)
2016年実績
(n=5,085)
今回
調査
2017年見通し
(n=4,846)
51.4
44.2
30.9
51.1
28.5
51.6
33.1
30.2
58.3
17.1
非製造業(n=2,763)
17.6
建設業(n=426)
18.0
運送業(除水運)(n=304)
19.9
水運業(n=60)
8.6
倉庫業(n=45)
27.1
30.3
24.0
35.1
58.6
6.3
不動産業(n=236)
53.7
52.1
48.7
13.3
20.7
26.7
17.6
21.7
62.2
41.1
15.3
19.2
27.3
65.0
情報通信業(n=73)
(参考)
2015年調査における
2016年見通し(n=4,903)
49.1
減少
39.7
11.1
19.2
76.7
8.1
(注) 実績は当該年12月、見通しは翌年12月における従業員数の増減を、それぞれ前年同月比で質問したもの。
宿泊・飲食サービス業(n=159)
<参考1>
31.4
48.4
20.1
正社員数の増減実績別にみた過不足感
不足
増加
(n=1,101)
変わらない
(n=1,805)
減少
(n=782)
(単位:%)
過剰
適正
54.0
41.9
37.7
51.6
64.7
卸売業(n=609)
27.3
小売業(n=322)
25.2
55.5
17.2
8.4
49.7
25.2
6.5
27.5
サ ー ビ ス 業(n=508)
7.8
(注) 正社員数の増減(2016年実績)、正社員の過不足感ともに回答のあった先について集計したもの。
- 4 -
31.5
48.6
19.9
○ 2016年の非正社員数の増減をみると、「増加」と回答した企業は22.5%となり、2015年実績(20.3%)と比べて2.2ポイント上昇した。
また、「減少」と回答した企業は12.0%となり、2015年実績(12.9%)と比べて0.9ポイント低下した。
○ 非正社員数の増減実績別の過不足感をみると、「増加」と回答した企業の46.2%、「減少」と回答した企業の56.2%が「不足」と回
答しており、非正社員についても十分に雇用できない企業が多く存在することがうかがえる。
<参考2>
図-6
(単位:%)
業種別(2016年実績)
非正社員数の増減(全業種計)
増加
変わらない
24.1
63.8
減少
(単位:%)
製造業(n=2,058)
2014年実績
(n=3,297)
今回
調査
増加
変わらない
減少
28.0
55.4
16.7
2015年実績
(n=4,202)
20.3
2016年実績
(n=4,416)
22.5
2017年見通し
(n=4,215)
18.4
66.8
非製造業(n=2,358)
21.2
建設業(n=345)
20.3
65.5
71.3
8.4
12.0
運送業(除水運)(n=255)
72.4
16.5
66.7
16.9
9.2
水運業(n=36)
19.0
11.9
12.9
倉庫業(n=37)
2015年調査における
2016年見通し(n=4,107)
66.9
12.1
72.0
19.4
24.3
80.6
64.9
0.0
10.8
9.0
情報通信業(n=67)
(注) 図-5の(注)に同じ。
不動産業(n=197)
宿泊・飲食サービス業(n=155)
26.9
11.7
64.2
9.0
84.3
31.0
51.6
4.1
17.4
<参考1> 非正社員数の増減実績別にみた過不足感
不足
増加
(n=701)
変わらない
(n=1,746)
減少
(n=388)
適正
46.2
26.1
(単位:%)
過剰
47.1
69.7
56.2
4.2
37.4
卸売業(n=515)
20.8
小売業(n=302)
20.9
71.1
8.2
6.7
58.9
20.2
6.4
サ ー ビ ス 業(n=430)
(注) 非正社員数の増減(2016年実績)、非正社員の過不足感ともに回答のあった先について集計したもの。
- 5 -
25.3
60.9
13.7
○ 従業員数の増加理由をみると、正社員では、「将来の人手不足への備え」が49.7%と最も高い割合となったほか、「技能継承のため」
が28.5%みられており、長期的な観点をもって、人材の確保・育成に取り組む様子がうかがえる。また、「受注・販売が増加」は
35.7%、「受注・販売が増加見込み」は31.1%となっており、受注・販売の好転が寄与したという側面もみられる。
○ 減少理由をみると、正社員、非正社員ともに、「転職者の補充人員を募集したが採用できず」が最も高く、人材獲得競争が激しさを
増すなか、やむなく従業員数を減らす企業が多いことがわかる。
図-7
従業員数の増減理由
(2)「減少」理由
(1)「増加」理由
50.8
49.7
転職者の補充人員を募集したが採用できず
将来の人手不足への備え
29.3
35.7
38.5
19.4
受注・販売が減少
受注・販売が増加
24.9
42.7
19.4
31.1
31.2
28.5
受注・販売が増加見込み
定年退職者の補充人員を募集したが採用できず
11.4
13.2
定年を迎えた正社員を非正社員として再雇用
技能継承のため(従業員の高齢化への対応)
6.5
17.7
13.8
16.3
17.5
13.9
新事業・新分野に進出
工場・店舗・営業所等を新設
非正社員を正社員に登用
もともと人員が過剰
設備増強や業務効率化により人手を補えた
8.1
11.1
6.5
5.3
9.0
新技術・設備導入への対応
出産、育児休業等を取得する従業員の補完
正社員の業務を非正社員に置き換えた
正社員(n=1,279)
非正社員(n=567)
事業分野を縮小
定年を延長
定年を迎えた正社員を非正社員として再雇用
14.3
3.8
1.4
定年を延長
正社員(n=794)
7.4
10.5
4.7
4.2
4.5
2.5
4.3
4.7
受注・販売が減少見込み
5.2
8.1
業務の一部を内製化
10.2
8.3
9.7
8.0
8.4
10.0
業務の一部を外注化
工場・店舗・営業所等を閉鎖
非正社員(n=361)
非正社員を正社員に登用
正社員の業務を非正社員に置き換えた
15.2
20.2
12.1
7.6
6.6
その他
0
10
その他
19.4
20
30
40
50
60(%)
(注) 図-5、6の2016年実績で「増加」(「減少」)と回答した企業に質問したもの。複数回答(最大三つまで)のため、合計は100%を超える。
- 6 -
0
10
20
30
40
50
60(%)
Ⅱ
賃 金
Ⅱ-1
正社員の給与水準
○ 2016年の正社員の給与水準をみると、前年と比べて「上昇」と回答した企業割合が、49.3%となった。「ほとんど変わらない」は
49.8%、「低下」は0.9%となっている。
○ 2017年見通しをみると、「上昇」が44.4%となり、2016年実績よりも4.9ポイント低下している。
○ 4割弱の企業が2016年実績、2017年見通しともに「上昇」と回答している一方、2016年実績、2017年見通しを通して「ほとんど変
わらない」とする回答も4割強みられる。
図-8
正社員の給与水準
(単位:%)
<参考2>
業種別(2016年実績)
(単位:%)
上昇
今回
調査
2013年実績
(n=6,000)
2014年実績
(n=4,804)
2015年実績
(n=4,840)
2016年実績
(n=4,924)
2017年見通し
(n=4,715)
上昇
ほとんど変わらない
34.1
64.2
製造業(n=2,254)
46.5
1.3
50.4
48.7
0.9
46.4
52.8
非製造業(n=2,670)
49.8
52.6
46.4
建設業(n=408)
47.1
52.7
0.8
1.0
0.2
0.9
運送業(除水運)(n=294)
44.4
低下
1.7
52.2
49.3
ほとんど変わらない
低下
55.1
44.2
0.7
0.7
55.0
水運業(n=54)
50.0
50.0
0.0
倉庫業(n=44)
50.0
47.7
2.3
情報通信業(n=71)
49.3
50.7
0.0
(参考)
2015年調査における
2016年見通し(n=4,653)
43.9
55.4
0.8
(注) 1 実績は当該年12月、見通しは翌年12月における正社員の給与水準を、前年同月比で質問したもの。
2 定期昇給や昇格・降格による変動を除いた基本給の水準を質問している。
不動産業(n=239)
<参考1>
67.4
30.1
2.5
実績と見通しの関係
(単位:社(上段)、%(下段))
2017年見通し
宿泊・飲食サービス業(n=157)
ほとんど
変わらない
上 昇
2
0
1
6
年
実
績
1,825
56.7
42.7
0.6
合 計
低 下
465
6
2,296
38 . 8
9 .9
0 .1
48 . 8
257
2,102
8
2,367
5.5
4 4 .6
0 .2
50 . 3
卸売業(n=586)
44.4
54.6
1.0
小売業(n=304)
45.7
53.3
1.0
上 昇
ほとんど
変わらない
4
24
17
45
0.1
0 .5
0 .4
1.0
低 下
サ ー ビ ス 業(n=491)
2,086
2,591
31
4,708
44 . 3
5 5 .0
0 .7
1 00 . 0
合 計
(注) 2016年実績、2017年見通しともに回答のあった先について集計したもの。
- 7 -
49.1
49.7
1.2
○ 正社員の給与水準上昇の背景についてみると、全業種計で、「自社の業績が改善」と回答した企業割合が43.9%と最も高く、次に
「採用が困難」(17.9%)、「同業他社の賃金動向」(10.8%)が続いた。
○ 業種別にみると、「自社の業績が改善」と回答した企業割合は、「業務用機械」(80.0%)、「情報通信業」(61.3%)、「建設業」
(54.2%)などで高い。「採用が困難」は、「宿泊・飲食サービス業」(32.9%)、「倉庫業」(27.3%)などで、「同業他社の賃金動
向」は、「水運業」(34.8%)などで高くなっている。
図-9
正社員の給与水準上昇の背景
<参考1>
業種別にみた給与水準上昇の背景(2016年実績)
(2)「採用が困難」
(1)「自社の業績が改善」
(単位:%)
業務用機械
情報通信業
建設業
化学工業
金属製品
プラスチック製品
生産用機械
卸売業
窯業・土石
はん用機械
43.9
45.3
自社の業績が改善
17.9
14.0
採用が困難
10.8
11.8
同業他社の賃金動向
2016年実績(n=2,189)
2015年実績(n=2,169)
10.3
8.7
最低賃金の動向
<参考2>
80.0
61.3
54.2
52.4
52.0
51.3
51.3
49.1
48.9
47.2
(単位:%)
宿泊・飲食サービス業
倉庫業
運送業(除水運)
水運業
32.9
27.3
26.8
26.1
(3)「同業他社の賃金動向」
(単位:%)
水運業
電気機械
輸送用機械
生産用機械
34.8
21.4
21.2
16.8
正社員の過不足感別にみた給与水準の2017年見通し
(単位:%)
上昇
5.2
ほとんど
変わらない
低下
物価の上昇
9.9
不足
(n=1,716)
3.8
3.3
定着率が低い
適正
(n=1,487)
8.0
6.9
その他
0
10
過剰
(n=249)
20
30
40
50
60
(%)
52.7
36.2
32.1
47.0
63.1
65.5
0.3
0.7
2.4
(注) 正社員の過不足感、給与水準(2017年見通し)ともに回答のあった先について集計したもの。
(注) 図-8の2016年実績で「上昇」と回答した企業に対して質問したもの。
- 8 -
Ⅱ-2
賞 与
○ 2016年の賞与の支給月数をみると、前年と比べて「増加」と回答した企業割合が31.0%、「変わらない」が50.8%、「減少」が
12.5%となっている。
○ 業種別にみると、前年と比べて「増加」と回答した企業割合は、「倉庫業」(45.5%)、「宿泊・飲食サービス業」(35.2%)
などで高くなっている。
図-10
賞 与
<参考2>
(単位:%)
業種別(2016年実績)
(単位:%)
増加
増加
変わらない
製造業(n=1,699)
2013年実績
(n=5,871)
29.3
56.0
35.7
45.2
今回
調査
33.1
2016年実績
(n=3,539)
31.0
49.6
12.3
47.3
14.6
3.2
27.3
54.1
10.5
8.1
12.5
31.0
53.7
10.1
5.2
56.4
9.5
5.2
5.0
運送業(除水運)(n=211)
50.8
34.9
12.0 7.2
建設業(n=287)
2015年実績
(n=3,372)
減少 支給せず
14.7
非製造業(n=1,840)
2014年実績
(n=4,507)
変わらない
減少
28.9
5.7
水運業(n=36)
16.7
80.6
2.8
0.0
支給せず
(注)1 賞与(支給月数)の前年比を質問したもの。
2 2013年調査では「支給せず」の選択肢は設けていない。
倉庫業(n=33)
情報通信業(n=55)
<参考1>
45.5
45.5
32.7
9.1
49.1
9.1 9.1
夏季・冬季別
(単位:%)
不動産業(n=152)
増加
20016年実績(夏季)
(n=3,353)
30.9
2016年実績(冬季)
(n=3,354)
34.1
変わらない
53.3
9.8
54.6
20.4
5.3
5.9
宿泊・飲食サービス業(n=105)
48.5
19.7
減少 支給せず
12.1
5.2
卸売業(n=398)
- 9 -
35.2
27.9
39.0
53.3
14.3
11.4
13.8
5.0
小売業(n=212)
24.1
55.2
12.7
8.0
サ ー ビ ス 業(n=335)
23.9
56.4
8.4 11.3
Ⅱ-3
賃金総額
○ 2016年12月の賃金総額をみると、前年と比べて「増加」したとの回答割合が52.5%と最も高く、「ほとんど変わらない」が37.5%、
「減少」が10.0%となっている。2015年実績と比べて、「増加」の割合が低下し、「減少」の割合が上昇している。
○ 2017年の見通しをみると、48.8%の企業が「増加」すると回答している。「減少」は、4.5%となっている。
図-11
賃金総額
(単位:%)
<参考> 業種別(2016年実績)
増加
ほとんど変わらない
53.2
35.0
11.8
39.9
8.4
減少
(単位:%)
製造業(n=1,867)
増加
ほとんど変わらない 減少
51.8
非製造業(n=2,011)
2013年実績
(n=5,989)
2014年実績
(n=4,670)
46.0
43.8
10.1
57.4
建設業(n=317)
55.2
37.1
54.3
36.2
51.7
今回
調査
52.5
37.5
47.5
48.8
46.7
7.2
45.0
7.5
10.0
65.7
倉庫業(n=35)
2017年見通し
(n=3,665)
41.1
9.5
水運業(n=40)
2016年実績
(n=3,878)
4.4
7.7
運送業(除水運)(n=236)
2015年実績
(n=3,699)
38.2
25.7
8.6
4.5
54.8
情報通信業(n=62)
33.9
11.3
(参考)
不動産業(n=156)
2015年調査における
2016年見通し(n=3,674)
48.6
47.1
37.2
54.5
8.3
4.3
61.6
宿泊・飲食サービス業(n=112)
卸売業(n=436)
49.3
32.1
40.4
6.3
10.3
(注)1 「賃金総額」は、従業員全員の基本給、残業手当、社会保険料等を含む人件費の総額。
2 実績は当該年12月、見通しは翌年12月における賃金総額について、前年同月比で質問したもの。
小売業(n=237)
サ ー ビ ス 業(n=363)
- 10 -
46.8
55.4
42.6
36.4
10.5
8.3