シーズ『県産農産物の機能性を探って有効活用!』(PDF:348KB)

農
県産農産物の機能性を探って有効活用!
林
機
関
宮崎大学
所
属
農学部 応用生物科学科 准教授
水
産
業
研究者氏名 山﨑 正夫 (やまさき まさお)
専門分野
食
品
製
造
・
加
工
食品機能化学
関連分野
関連URL
http://www.agr.miyazakiu.ac.jp/~abs/nishiyama_yamasaki/index.html
成
検索キーワード
分
食品・機能性・ブルーベリー葉・アルコール・がん・脂肪酸・腸疾患・農産物
分
析
保
どんな研究ですか?
食品には一次機能(栄養成分)、二次機能(おいしさ)、三次機能(体調を
調節)の3つの機能があると言われていますが、私はこの三次機能、
すなわち食品が持つ健康機能性について研究しています。
現在はブルーベリーの葉からの抽出成分がアルコール代謝に及ぼす影響
について研究していますが、これまでの動物実験、ヒト臨床実験から、
血清アルコール(エタノール)濃度の上昇を抑え
たり、低下を早める機能があることが分かって
おり、アルコール代謝を促進する機能があるの
ではないかと考えています。
また、反芻動物の希少な乳脂肪に含まれる
「共役脂肪酸」に抗がん効果があることをヒント
に、植物由来の共役脂肪酸についても研究して
います。これをナノ粒子化して体内で運搬する
方法を探るほか、「炎症性腸疾患」という身近な
疾患への効果を探っています。
ブルーベリー葉からの
抽出物
ブルーベリー葉抽出物のアルコール代謝効果について
どんな活用が考えられますか?
ブルーベリーの研究は、酒酔い防止のドリンク等の開発等に活用できる可能性があります。
また共役脂肪酸は薬品だけではなく食品に使うことで日常的に摂取できるようなものにしてい
けないかと構想しています。機能性表示制度が変わったことを受けて、今後今まで注目されな
かったような機能性が脚光を浴びる可能性もあり、社会のニーズに合った研究手法を考えてい
きたいと思います。
メッセージ
上記のテーマ以外でも、宮崎にはさまざまな農産物があり、これらのなかには高い健康機能性が
あるのではないかと期待しています。「この農産物にこのような機能性が考えられるのではないか」
という具体的なものがあれば、ご相談ください。慣習的に「○○に効く」と言われているものはヒント
になるのではないかと考えています。
特許情報
存
・
輸
送
資
材
そ
の
他